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「プーチン派 偽造新聞配布? 抗議集会の中心人物を中傷」(1月18日付け東京新聞【朝刊】)
3月の大統領選を前に、ロシア西部エカテリンブルクでは、昨年12月に全土で起きた反政権の抗議集会の中心人物で、著名なネット・ブロガーのアレクセイ・ナバリヌイ氏(35歳)の名誉失墜を狙う合成写真を掲載した偽造の人気紙が無料で配布され、騒ぎになっている。
偽造されたのは主要な週刊全国紙「論拠と事実(ウラル地方版)」の新年号。国民に敵視される元新興財閥(オリガルヒ)ベレゾフスキー氏とナバリヌイ氏のツーショットの写真が掲載されていた。同紙が直ちに発行を否定し、写真も捏造と判った。
16日付けの独立系ノーヴァヤ・ガゼータ紙によると、プーチン首相が創設した超党派組織「全ロシア国民戦線」の地元支部が、首相のPR紙として、発行したと言う。
ナバリヌイ氏は昨年12月の下院選で首相が率いる最大与党「統一ロシア」を「詐欺師と泥棒の党」と呼んで批判し、国民の注目を集めた。2月4日に各地で予定される次回の抗議デモを前にナバリヌイ氏がベレゾフスキー氏と深い関係に在る事を示唆し、人気失墜を狙ったと見られるが、偽造紙の発覚で、プーチン陣営は国民の更なる批判に晒されそうだ。
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八方美人な言動が目立つ事にはマイナス評価を下していたけれど、総合的には「良し。」と昔は評価していた中田宏元横浜市長。しかし“人気市長”と持ち上げられた頃より、傲慢さから来る醜聞(個人的に、「女性問題」はどうでも良い事と捉えているが。)が続出し、挙句に自らが推進した「開国博Y150」が余りに杜撰で御粗末な内容から大赤字を喫すると、任期途中で知事職を放り出す(責任追及を恐れての辞任としか思えない。)に到っては、「好い加減な人」という見方しか出来ない。
そんな彼が「政治家の殺し方」なる“暴露本”を出したので、実際に読んでみた。「出る杭は打たれる」の喩え通り、彼の事を面白く思わない人々やメディアによって作り上げられた醜聞“も”在ったとは思う。しかし「政治家の殺し方」内で彼が主張しているのは、「俺は、此れだけ凄い事をしたんだ。」という猛アピールと、「自分に関する全ての醜聞は、自分の存在を嫌う勢力による捏ち上げだ。」といった感じの“身勝手な言い訳”許り。任期途中で辞任した事に付いても尤もらしい言い訳を記していたが、「どう考えるかは、人其れ其れ。」みたいな記述も含め、「全てに於て、言い訳に終始しているな。」という感想以外は無かった。
横浜市民の知り合いは中田元市長に付いて自分と同じイメージを持っており、「関東圏では居場所が無くなったから、人気の在る橋下徹市長にくっ付いて、大阪市に居場所を求めに行ったんだろう。」と言っている。
其の知り合いが昨年関西圏を旅した際、地元の人と中田元市長に付いて話したそうだ。「中田元市長は横浜を良くした人だから、大阪でも頑張ってくれるんじゃないかなあ。」と言う地元の人に、知り合いが「えっ!?中田元市長のした事が全て悪かったとは思わないけれど、総合的に言えばマイナス面が多かったですよ。任期途中に放り出したのも、責任追及を恐れてとしか思えないし。」と答えた所、其の地元の人は「任期途中での放り出し」も含めて、中田氏に関するマイナス報道は殆ど知らなかったとか。
「そんな事も在ったんですね。」と驚いていたそうだが、今回の「自己アピールと言い訳に終始した本」“だけ”でしか中田元市長の事に触れていない人が居るならば、「中田元市長って、物凄い遣り手なんだなあ。彼の事を少しでも悪く言う人達やメディアって、全て嘘吐きに違いない。」等と盲信してしまうのかも。
話を元に戻すが、今回発覚した「偽造新聞」、そして中田元市長の本はプロパガンダの一種と言っても良いだろう。特定の情報ソースだけに触れるのでは無く、様々な方向からの情報ソースに触れないと、気付いてみれば「情報操作に搦め捕られていた。」なんて事になる。自分も過去に、何度か搦め捕られたし。
>本
幻冬舎自体が角川春樹失脚後に落ち延びた人が作った会社。かなりあざとい手法で強引さが目に付く。そういう本が売れるというのもまさに末法の世(最近、「清盛」見て、ひさびさに平安文学にはまっています)
先日の記事(http://202.217.72.80/giants-55/e/bc4844eb582ff870fa79d8384d3c297e)でも触れたのですが、橋下市長の主張に共感を覚える点“も”在るけれど、兎に角、彼の取り巻きに胡散臭い連中が多過ぎる。大阪維新の会に所属している人達も良く言えば「個性的」、悪く言えば「ごった煮状態」で、政権交代時に“勝ち過ぎた”民主党と似た雰囲気が。
「ダディ」や「弟」、「ふたり」等、著者のキャラクターに大きく依存した本を好んで出版しているという意味では、幻冬舎という出版社に自分もあざとさを感じます。唯、「大河の一滴」や「永遠の仔」といった琴線に触れる作品を出版している会社でも在りますね。