当ブログで過去に書いた事だけれど、随分前に“異常な光景”を目にした。夕食を取る為に寄ったファミレスで、隣には若いカップルが座っていたのだけれど、御互いに下を向き、一心不乱にスマホを弄っていたのだ。御互いに顔を合わせる事無く、又、会話する事も無かった。で、後から判ったのだが、交互にメールを送り合い、“会話”していたのだ。「目の前に相手が居るのに、メールでしか会話をしない。」というのが、自分にはとても信じられなかった。
去年の夏迄、ずっとガラケーを使っていた。通話とメールだけで充分だったし、其の機能ですら、そんなに使う事が無かったので。10年以上使用していた機種が故障した事に加え、ガラケーの販売自体が遠からずに打ち切られるという事も在り、仕方無くスマホに切り替えたのだが、使う機能は通話とメールが殆どという状況は変わらない。そんな自分だから、四六時中スマホを弄っている人達が、申し訳無いけれど“不気味”でならない。“乍らスマホ”をしている人間にぶつかられた事も在るし、15日の記事で紹介した悲劇を考え合わせると、システム的な規制等、何等かの対策が必要だろう。
2ヶ月程前、行き付けの書店で本を捜していた所、2人連れの男性が横に来た。20代と思われる2人で、次の様な会話をし出した。
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A:「俺、スマホでYouTube見たり、ツイッターしたりで、1日に6~7時間位スマホ弄ってるんだけど、スマホ依存症かなあ?」。
B:「1日に6~7時間!?其れは、完全にスマホ依存症だよ。」。
A:「そっかあ・・・でも、俺等位の年齢だと、スマホ弄ってる時間って、何の位なんだろ?」。
B:「2~3時間位じゃないの。」。
A:「そんな短いんだ・・・。」。
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会話を盗み聞きしていて、唖然としてしまった。A君の「1日に6~7時間。」というのも然る事乍ら、「同年代の子は、1日に2~3時間位。」というB君の推測に、「えっ!?」と驚いてしまった自分。B君は「1日に6~7時間スマホを弄るのは異常だけれど、1日に2~3時間なら普通の事。」と考えている訳で、其れが自分には信じられなかった。「スマホを弄っている時間は、全て無駄。」とは言わないけれど、「そんなにも長時間弄っているのだったら、他にもっと有意義な事に時間を使えば良いのに。」と思ってしまうのだ。
「絶えずスマホを弄っている感じの人は確かに多いけれど、そんなに長時間も弄っているのが普通なのかなあ?」と思い、調べてみた。MMD研究所が2020年、スマホを所有する15歳から59歳の男女2,578人を対象に行った調査によると、「スマホ利用時間/日」で最多だったのは「2時間以上3時間未満」で19.2%。次いで「3時間以上4時間未満」が16.6%だったとか。
で、年代別の最多は、次の通り。
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[男性]
10代~20代:「3時間以上4時間未満」。
30代&40代:「2時間以上3時間未満」。
50代:「1時間以上2時間未満」。
[女性]
10代:「4時間以上5時間未満」と「10時間以上」が同率。
20代、30代&40代:「2時間以上3時間未満」。
50代:「1時間以上2時間未満」。
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20代と思われるA君とB君の場合、同年代と比べるとA君の「6~7時間」は長過ぎだが、B君の「2~3時間」は短いという事になる。又、10代の女性の場合、最多が「4時間以上5時間未満」というのも驚きだが、同率で「10時間以上」というのは唖然。仮に睡眠時間を8時間とすると、起きている時間の約3分の2以上はスマホを弄っている計算になるから。
「仕事等、どうしてもスマホを使わなければならない場合は別だが、そうで無い場合は、スマホの依存度を少しでも低めた方が良い。」と、自分は思うのだけれど・・・。
前にも書いてgiants-55さんと同意見でしたが、電車の中でもほとんどの人が黙々とスマホ弄っている光景は日常茶飯事になりましたね。
それで電車内で、見る気はないのにたまたま横に座った人のスマホ画面を見てしまった事が何度かあるのですが、多かったのが①ゲーム、②ネット検索、③映画かドラマの鑑賞、④LINE他のメッセージやりとり、辺りでしょうか。
それで気が付いたのですが、実は私も家で、ネットで情報収集したり、パソコンで映画を観たり、メールしたり、それにブログ作成等で、結構②③④と同じ事をパソコンでやってる時間が多かったりするのですね。多い日には1日2~3時間の時もあります。
つまりこれまではパソコンでやってた事を、スマホでも出来るようになって、そちらにシフトしたケースも多いのではないでしょうか。電車で移動中にそういった作業が出来るのであれば、むしろ時間の節約になっているとも言えるでしょう。
だからスマホを1日2~3時間弄ってるからと言って、一概に好ましくない、とは私には言えないのですね。少なくともゲーム以外でなら、ある程度は許容していいのではと思います。私自身はあんな小さい画面で映画を観ようとは思いませんが(笑)。
但し先にも書きましたが、10時間は明らかに依存症ですから、放っておくと麻薬と一緒で、将来自身を滅ぼす結果になりかねません。是非止めていただきたいと思いますね。
結婚の減少、少子化、労働人口減など、日本の将来の活力低下を懸念する話題が多いこの頃ですが、今回取り上げられたスマホ依存も、国民の活力低下に悪い意味で寄与してしまいそうですね。
この子たちが社会で中堅層になり社会を支えていく頃、どんな日本になっているのか、漠然とした不安感があります。
話題は逸れますが、今盛んに話題になるeスポーツって、要するにテレビゲームみたいなものでしょうか? いずれオリンピックでも採用されるようですが・・・。
かつてSF大好き少年だった私にも、この先の展開は読めません(苦笑)。
実は此の記事を書き乍ら、忸怩たる思いも在りました。と言うのも、ファミコン世代の自分は学生時代、1日に何時間もゲームを遣り込んでいたからです。「スマホ依存症を問題視し乍ら、嘗ての自分はゲーム依存症だったではないか?」と。
「従来は家で行っていた事を、移動中に行っている。」としたら、時間の節約と言えるかも知れません。
唯、Kei様も書かれている様に、物事には限度という物が在り、其れを逸脱してしまうのは、百害在って一利無しでしょうね。
“多様性を認め合う社会”というのは大事だと思っているのですが、「重量挙げの選手(男性)が、トランスジェンダーという事で性別を女性に移行し、オリンピックの女子87キロ超級の代表に選出された。」というのは、どうしても違和感が拭えません。幾つかの制約は設けられている様ですが、男性が女性として競うというのは、他の女性選手達よりも優位性が在ると思うからです。
eスポーツも同様で、個人的にはスポーツと思えないんです。考え方が古いのかも知れませんけれど、「スポーツ=“体全体”を動かす。」という認識が在るので。まあ嘗てはオリンピックの競技として「芸術競技」(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8A%B8%E8%A1%93%E7%AB%B6%E6%8A%80)というのが在ったそうですし、「囲碁や麻雀も、立派なスポーツだ!」と主張する人も居ますから、何でも在りなのかも・・・。