一昨日開かれた12球団監督会議で、ノムさんの主張した意見がアナクロなものとして黙殺されたと報じられていた。パ・リーグが観客動員に繋がるファン・サービスとして採用している予告先発制度に付いて異議を唱えたもので、その反対理由をノムさんは次の様に述べている。
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「野球は80%が投手力の勝負なのに、予め誰が登板するかを教えるというのは本質と相反するルール。相手先発を読み、戦略を立てる事をしないと優秀な監督の人材は育たない。」 「何で投手を相手に教えなければいけないのか。観客動員はそんな事では増えない。地域対策やマスコミの報道等、長期的な人気獲得で成功するものの筈。」
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「メジャーでも予告先発は常識で、日本のプロ野球ファンの多くが予告先発制度を大歓迎している。」というので在れば、どうこう口を挟む事では無いのかもしれないが、個人的にはこの制度に積極的に反対と迄は言わない迄も、余り好ましい制度とは思っていない。
先ず、メジャーでは常識というのだが、では「メジャーのスタイルが全て正しいのか?」という疑問が在る。島国根性的なせせこましいスタイルには否定的だが、そうではないもので在れば日本プロ野球独自のスタイルとして在っても良いのではないだろうか。(勿論、プレーそのものに関しての諸ルールは世界的に統一すべきだとは思っているが。)
ファン・サービスという側面でこの制度を考えた時、確かに事前に先発投手が判っていれば、「じゃあ今日は見に行こうかな。」と考えるファンも居るとは思う。「今日は松坂投手と和田投手が先発か。それなら投手戦が望めそうだから、中継を見るか。」と自分も思ったりするのだから、それは否定しない。 でも、予告先発制度が無かった頃の事を考えると、それはそれで別の楽しみが在った。自らの頭で投手のローテーションを考えて、先発投手を予想したり、試合観戦に行く前にスポーツ紙での先発予想を確認し、実際に球場で先発が発表される迄胸のときめきを覚えたりしていた。スポーツ紙の先発予想が外れると、「何だ、又外れか。このスポーツ紙の予想は詰めが甘いなあ。」等と毒づくのも又一つの楽しみでも在った。
野球の醍醐味という面に目を転ずれば、ノムさんの主張する「相手先発を読み、戦略を立てる事をしないと優秀な監督の人材は育たない。」という点に共感を覚える。又、やはりノムさんが常々口にしている事なのだが、「戦力的に劣ったチームが勝ったチームと互角に闘う為には、知恵を絞らなければならない。」という点に於いても、予告先発制度は弱いチームが金星を上げる機会を減じさせている事は確かだと思う。「同条件でやっている事なのだから、予告先発制度を上手く利用して、相手の裏をかけば良い。」とか、「そういった状況下でも、弱いチームを勝たせるのが真の名将だ。」という意見も在ろうが、裏をかくにも選手層が”それなりに”厚いチームではないとなかなか難しいだろう。
総合的に判断すると、予告先発制度はプロ野球の魅力や醍醐味を減じさせている面が勝ってはいまいか? 何でも情報を与えさえすれば、ファン・サービスに繋がるというものでもないと思うのだ。
そこで皆様にズバリ聞きます。「予告先発制度に賛成ですか?それとも反対ですか?」
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「野球は80%が投手力の勝負なのに、予め誰が登板するかを教えるというのは本質と相反するルール。相手先発を読み、戦略を立てる事をしないと優秀な監督の人材は育たない。」 「何で投手を相手に教えなければいけないのか。観客動員はそんな事では増えない。地域対策やマスコミの報道等、長期的な人気獲得で成功するものの筈。」
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「メジャーでも予告先発は常識で、日本のプロ野球ファンの多くが予告先発制度を大歓迎している。」というので在れば、どうこう口を挟む事では無いのかもしれないが、個人的にはこの制度に積極的に反対と迄は言わない迄も、余り好ましい制度とは思っていない。
先ず、メジャーでは常識というのだが、では「メジャーのスタイルが全て正しいのか?」という疑問が在る。島国根性的なせせこましいスタイルには否定的だが、そうではないもので在れば日本プロ野球独自のスタイルとして在っても良いのではないだろうか。(勿論、プレーそのものに関しての諸ルールは世界的に統一すべきだとは思っているが。)
ファン・サービスという側面でこの制度を考えた時、確かに事前に先発投手が判っていれば、「じゃあ今日は見に行こうかな。」と考えるファンも居るとは思う。「今日は松坂投手と和田投手が先発か。それなら投手戦が望めそうだから、中継を見るか。」と自分も思ったりするのだから、それは否定しない。 でも、予告先発制度が無かった頃の事を考えると、それはそれで別の楽しみが在った。自らの頭で投手のローテーションを考えて、先発投手を予想したり、試合観戦に行く前にスポーツ紙での先発予想を確認し、実際に球場で先発が発表される迄胸のときめきを覚えたりしていた。スポーツ紙の先発予想が外れると、「何だ、又外れか。このスポーツ紙の予想は詰めが甘いなあ。」等と毒づくのも又一つの楽しみでも在った。
野球の醍醐味という面に目を転ずれば、ノムさんの主張する「相手先発を読み、戦略を立てる事をしないと優秀な監督の人材は育たない。」という点に共感を覚える。又、やはりノムさんが常々口にしている事なのだが、「戦力的に劣ったチームが勝ったチームと互角に闘う為には、知恵を絞らなければならない。」という点に於いても、予告先発制度は弱いチームが金星を上げる機会を減じさせている事は確かだと思う。「同条件でやっている事なのだから、予告先発制度を上手く利用して、相手の裏をかけば良い。」とか、「そういった状況下でも、弱いチームを勝たせるのが真の名将だ。」という意見も在ろうが、裏をかくにも選手層が”それなりに”厚いチームではないとなかなか難しいだろう。
総合的に判断すると、予告先発制度はプロ野球の魅力や醍醐味を減じさせている面が勝ってはいまいか? 何でも情報を与えさえすれば、ファン・サービスに繋がるというものでもないと思うのだ。
そこで皆様にズバリ聞きます。「予告先発制度に賛成ですか?それとも反対ですか?」
自分で記事にしておきながら何なのでですが、予告先発制度に関してこれ程迄に多くの方が関心及び御意見を御持ちとは思ってもおりませんでした。賛否どちらの意見にせよ、こういった議論が盛り上がる中で、野球好きな人はより野球に愛情を寄せ、又、それ迄無関心だった人は「何でこんなに熱く語っているんだ?」という面からでも構わないので、少しでも野球に目を向けてくれるきっかけになれば良いなと思います。
「当て馬」に関しても、幾つかのブログで取り上げられていますね。もん様の書かれている様に、「勝利を呼び込む為の(高等)戦術。」と捉えている方も居れば、「予告先発制度に反対しておきながら、当て馬に付いても反意を示さないノムさんは、結局の所ずるいだけではないか。」という御意見も在りました。私見で言えば、無駄に試合時間が延ばされる様な”策”には否定的ですが、監督間の虚々実々な駆け引きを楽しめるという意味で、当て馬には賛意を持っております。
そして、higu様の御意見ですが、完璧に一本取られました(笑)。確かに、私見は”プロ野球ファン”からの視点で語っていますね。プロ野球の事になってしまうと特に熱くなってしまい、何時も以上に客観的な捉え方が出来なくなってしまうのが悪い癖です(^o^;;;。
プロ野球にそれ程関心が無い人達にとっては、所謂有名投手の登板が事前に判っていれば、「取り敢えず、どんな感じなのか見てみようかな。」という意識が起きないとは言えないでしょう。潜在的なファンの掘り起こしという意味では、予告先発制度はきちんと機能しているとも言えますね。
唯、それを理解した上でも、様々な読み合いの妙を予告先発制度は減じさせてしまっているのではないか(勿論、先発予想の他にも、読み合いを堪能出来る要素は在るのですが。)、プロ野球に関心が無かった人達が関心を持ってくれた時に、更なるステップアップ(これは、「読み合いを堪能する事=上級レベル」という意味合いでは無く、より楽しめる幅が増えるという意味で使っているのですが。)の機会を減じさせてしまう事になるのではないだろうかという気持ちを持ってしまうんです。既存のファンと”現状では”無関心派の人々のニーズに、どれだけすり合わせを図って行くかという事に帰結するのでしょうが、これが口で言う程には優しい事でないのは事実ですね。
それと、当ブログでは反論&異論大歓迎です。私見とは異なる御意見から、新たな視点を与えて貰えるのは自分にとって非常に有益な事。ですから、「申し訳ない。」等と書かないで下さい。
プロ野球がファンに夢を売る場で在ると同時に、チームが独自で採算性を上げなければならないというのはその通りだと思います。バブル景気に沸いていた頃なら未だしも、「親会社がチームを単なる広告塔として捉え、或る程度の赤字は広告宣伝費と考えれば良い。」という時代は最早終わりました。(ゴールデンイーグルスの様に、何から何迄切り詰めて、要と”思える"部分迄資金を出し控えるというのは、”個人的には”一寸どうかなあという思いは在りますが。)
パ・リーグの観客動員数自体は、セ・リーグと拮抗するレベル迄来ているとは思いますが、でもhigu様が御指摘されている様に、「それではチーム個々の単独採算性が保たれる様になったのか?」となると、これはセ・リーグも含めてそうでないチームが多いと言わざるを得ず、ファン(潜在的なファンも含め。)のニーズに出来るだけ応えるべく、様々な新機軸を打ち出していかないといけないでしょうね。
何か纏まりの無い文章になってしまった事、御許し下さい。
いくら野球が人気あるスポーツだからと言って1億2000万全てが野球ファンではありません。野球が嫌いな人を野球ファンにするのは難しいでしょう。野球が好きな人は比較的よく球場に足を運ぶかテレビやラジオで試合を観戦してくれるでしょう。問題は野球に全く関心もないわけではないが、高いわけでもないと言う人達です。この人達を取り込むのに予告先発はある程度有効ではないでしょうか。「プロ野球選手の名前は殆ど知らない、でも松坂なら知っている」という人なら予告先発で今日の先発が松坂と知れば球場に行くなり、テレビ等で試合を見てくれるかもしれない。効果が高いとは思いませんが無名(野球ファン以外に)な選手が先発なのと有名な投手が先発の試合。“素人的”な人は後者の方が見たいと思うのではないでしょうか。日本人全てが野球ファンではありません。野球ファンの事を蔑ろにしてはいけませんが、プロ野球の未来、特に観客動員が絡む、絡むと思われる分野は“素人”の人の事も考えなければならないと私は思います。
少し話が逸れてしまいますが野球ファンは「野球が見れる事が当たり前」と捉えがちではないでしょうか。自分が好きな球団がなくなる可能性もあると頭では分かっていても現実味は実感できない。一度も贔屓のチームの本拠地に足を運んだ事のない私が言うのは憚れるのですが、お客さんが来ないとプロ野球は成り立ちません。プロ野球はスポーツであると同時に「興行」です。
giants-55さんに反論するようで誠に恐縮ですがパ・リーグが本当に現在「セ・リーグに拮抗する観客動員数を獲得した」かは疑問です。去年、一昨年とパが盛り上がったのに「プレーオフ効果」を考えずにはいられません。そのプレーオフも三年目、矛盾もあるこの制度、そろそろ「飽きが来る」のではないかと勝手に心配しています。以前のパの前後期制は73~82の実施でした。最初はあった新鮮味も時と共に薄れてしまいます。
それにセも決して他人事ではありませんが、パは多くの球団が多額の赤字を抱えています。このご時世「会社」である以上いつ迄も「赤字」を垂れ流していい筈ありません。名指しするようで申し訳ないですが西武には昨年から身売りの陰がちらつきます。パは危機的な状況である事に変わりはない筈です。(文章の表現に噛み付いてしまって申し訳ありません。どうしても気になったものですので。私の読み違いであれば誠に申し訳ありません)
予告先発やプレーオフの論議。多くの所でされているようですが「野球ファンの、野球を楽しみたい立場からの視点」のみの向きがあるのが少々気がかりです。かつてはそれでよかったかもしれません。でも、今はそうではないと思います。一昨年の「激動」を体験させられた、今の野球ファンなら。
当て馬は、相手の先発に確信が持てないからこそ行われる高等戦術(笑)なのです。
先発が判っていれば動員が増えるなどという妄想(人気のない投手の時に減るからチャラ?)はさておき、勝利を掴むためのメソッドを自ら減らすような事は是非止めていただきたい。
torao様は予告先発制度に賛成なのですね。この一件は、書き込んで下さった方々の野球観が色濃く反映されていて興味深いです。セ・パ、どっちのリーグの試合を重点的に観戦しているかでも、その判断は異なって来るでしょうね。
観客動員に関して、長い”冬の時代”を送って来たパ・リーグ。各チームが、如何に観客を呼び寄せるかで知恵を搾り、その中で出て来た一つの案がこの予告先発制度。冬の時代が長かったからこそ、今はセ・リーグに拮抗する観客動員数を獲得したパ・リーグで在っても、慢心する事無く一層の観客動員増を図りたいという意思が其処に在るので在れば、この制度を続ける事も決して無意味ではないのかもしれませんね。
唯、「先発投手だけではなく、スタメン全員を前日に発表する。」となってしまうと、ファンが予想する楽しみが完全に奪われてしまうのではないでしょうか。
P.S. きっこ様、絶好調ですね。あの情報収集力は徒者ではないです(^o^;;;。
私自身、どっちもどっちという部分もあるのですが、どんなことでも話題になることには積極的な方が良いと思いまして…。
ところで、先日初めて教えていただいた「きっこさん」すごいですね。もうメロメロです(笑)。
書き込み有難うございました。本来はこの「ズバリ聞きます!」シリーズに戴いた書き込みへのレスは、こちらの方に逐一付けさせて戴く事にしているのですが、この記事をアップした後に、他のブログでも同様の疑問を呈されている記事が多く在る事に気付きました(^o^;;;。
そこで、今回は例外的に書き込み下さった方々のブログへ直接のレスを付けさせて戴き、こちらでは現段階(皆様の御意見を拝読させて戴いた上)での私見を簡単に書かせて戴こうと思います。
先ずは、現段階で戴いた御意見を見渡しますと、積極的に賛成or反対は別にして、「賛成2票、反対5票、不明1票」という感じで、”現段階では”反対が上回っている様です。
”私見では”じまぁ様が書かれている様に、地域分散が進んだパ・リーグに於いては、観客動員数増加を目的とした予告先発制度の意味合いは小さい様に思えるんです。(唯、yokkun-love-jazz様が御自身のブログで書かれている現実(この辺の話は、皆様が直接読んで戴いた方が良いと思います。)を拝読してしまうと、私見が惑う部分も在りますが。)
そして、これは奇しくもrookie様も御指摘されているのですが、政治の世界で「国民の為に」を連発している様に、スポーツの世界でも「ファンの為に」を錦の御旗に掲げて様々な発言が為されている事に自分も疑問を感じています。本当に国民(ファン)の為にと思われる事が少なく、実際には自分達の利益の為じゃないのかと。ノムさんは少なくとも、「弱いチームを率いる者として身勝手さもも在る。」と正直な気持ちを吐露している分、好感が持てます(笑)。
又、「ファンの為にコールドゲームを導入。」という話も他の監督から出た様ですが、これ等は本当にファンの為なのでしょうか?自分は、勝負の白黒を付ける事こそがプロの世界の在り様で在り、ファンの為だとも思うのですが・・・。
短いですが、理由などは私のBlogに書きましたのでこちらからもTBさせていただきます。
こうして見るといろんな意見があるもんですね。現状としては、予告先発で試合の流れを想像するパ・リーグと、先発やオーダーの組み合わせがどうなるかを想像するセ・リーグ、といった感じで異なる楽しみ方をしていますよ。
僕は間違いなく後者を選びたい。人気投手の先発による観客増はわかりますが、以前と比べてパリーグの集客力は向上していると思います。じまぁさんと同じで予告先発の役割はすでに終わったのではないかと。
誰が投げるか分かってるのもいいですけど、やっぱり自分でああだこうだと考える方が楽しいし、また私の性に合っているようです。
賛成派のかたの言い分も(大体は)分かってるつもりですし、それはそれで受け止めます。
ただ一つ気に食わないのは、ノムさんもバレンタイン監督も自分達のチームの利害関係を鑑みて言ってる側面は確実にあるのに、ことさら「ファンの為」という言葉を強調して、ファンを「錦の御旗」として使って自分の主張を通そうという感があること。
こういうの、ちょっとうざいです(笑)。
TBさせて頂いた記事に色々理由を述べさせて頂いておりますので、よろしければご一読ください。
私は予告先発には反対です。予告先発によって
人気投手が先発の際の観客数増というのは
納得しますが、地域分散が進んだ現在のパシフィックには
必要ないと思っています。予告先発が果たした
役割は終わり、次の段階に入ったと思うんですよね。
予告先発を廃止したとしても
弱いチームにとって有利になるかは分かりませんが、
先発オーダーを何十通り組んで戦えたチームは
予告先発の恩恵を受けていたと思います。
yokkun-love-jazzさんのおっしゃるような戦術、
野村監督は本当に使ってくるんじゃないかと
私も楽しみにしています。
という即効性は捨てがたいかと。
あとは半分冗談な意見ですが
野村には予告先発制度をひねくれた形で使って欲しいと思っています。
例えば3戦連続「先発福盛」にして
2回表Sh4番松中のところで金田を送り込む、
などということも可能なので。
文句を言われても
「いや、オレはルールを守ってるぞ」
と開き直るのを見たかったりしますw
ただ、ノムさんはなにか考えてくるでしょうね。今回だって主張はしたものの、それが受け入れられない場合のことは想定していると思います。
その策とは一体どんなものなのか?あるいは奇襲は封じるのか?うちは開幕戦で早速当たるので、今から楽しみです(^^)
予告先発は反対です。理由は長くなるのでTB先参照でお願いします。