8日にテレビ朝日系列で放送された「池上彰のニュースそうだったのか!! 10年前と比べてみようSP」は、「“10年前”と“今”とを比較し、世の中がどんなに変わったか?」を取り上げていた。「誰もがスマホを持っている様な今と比べ、10年前は未だガラケー所有者が多かった。(自分の場合、4年前に『不本意では在るけれど』、ガラケーからスマホに切り替えたが。)」等、「10年で随分変わったなあ。」と思わされる事柄が多かった。
で、個人的に一番驚かされたのは「一足制」に付いて。学校に通っている子供が身近に居る方ならば「知らなかったの?」という事かも知れないが、自分は全く知らなかったので、「一足制を導入している学校が増えている。」というのは驚きだった。少なくとも“昭和の学校”に通っていた人達ならば、自分と同様に「今は、そうなって来ているんだ!?」とジェネレーション・ギャップを感じる事だろう。
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一足制:学校や病院で、上履き等に履き替えずに、其の儘土足で入室する制度。
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此方の情報(2023年10月12日)によると、「2023年2月末時点で、東京23区では、港区や中野区、台東区を始めとした6区で、上履きを無くす『一足制』の導入実績が在り、港区では26校中24校で採用されている。」との事。
では、「何故、一足制を導入する学校が出て来ているのか?」だが、池上氏の番組では「災害時の安全な避難。」を理由に挙げていた。どういう事かと言えば、「地震や火事等の災害時、従来ならば教室から外に避難する場合、上履きから靴に履き替える必要が在る。そうなると、迅速さに欠ける。だから、履き替える必要の無い土足がベター。」という事らしい。他に「履き替えの手間や下駄箱スペースの削減。」、「来校者の負担軽減。」等が一足制のメリットとして在る一方で、最大のデメリットとしては「土足によって、校内が汚れる。」という衛生面が挙げられるだろう。
一足制という制度自体も然る事乍ら、「一足制の導入。→靴の履き替えが不要。→下駄箱を完全撤去。」という流れが出て来ている事には、更に驚かされた。「下駄箱を完全撤去する事で、昇降口が広くなり、避難がし易くなった。」というメリットも在る様だが、「学校の昇降口には、当たり前の様に下駄箱が置かれている。」という“昭和の学校”で育った自分には、ジェネレーション・ギャップを感じさせるに充分な話だった。
「履き替えた靴を隠される。」という“虐めの思い出”ともリンクされ勝ちな下駄箱だが、一方で「ヴァレンタイン・デーの日には『チョコレートが入っていないかなあ?』と期待し乍ら覗いたり、思いも寄らないラヴ・レターが入っていて心ときめいたりした思い出が下駄箱には在る。」という方も、結構存在するのではないだろうか?