6年前の記事「変装の名人」の中でも書いたけれど、「幼少期、父親の影響から、アメリカで制作されたTVドラマを自分も見ていた。再放送で見ていたケースも在るが、「奥さまは魔女」【動画】や「宇宙大作戦」【動画】、「チャーリーズ・エンジェル」【動画】、「ルーツ」【動画】等々、忘れられない作品は多いが、最も夢中になって見ていたのが「スパイ大作戦」【動画】だった。
「アメリカ政府が手を下せない極秘任務を遂行するスパイ組織『IMF(Impossible Mission Force)』メンバーの活躍を描くアクション・ドラマ。」で、ハイテク機器を駆使して、スタイリッシュに極秘任務を遂行するスパイた達に魅了されたし、其のテーマ音楽【動画】はとても格好良く、今聞いても古さを感じさせない。
そして、トム・クルーズ氏は、大昔から好きな俳優の1人。彼の事を初めて知ったのは、1983年公開の青春映画「アウトサイダー」【動画】だった。C・トーマス・ハウエル氏やマット・ディロン氏、ラルフ・マッチオ氏といった、後に大人気を博す事になる若手イケメン俳優が大勢出演していた事でも有名な作品だが、メインでは無かったものの、ロブ・ロウ氏と共に出演していたのがトム・クルーズ氏。「格好良いなあ。」と思っていたら、同年に公開された青春映画「卒業白書」【動画】で主役を張り、人気俳優の仲間入りをする事に。
大好きなトム・クルーズ氏が、此れ又大好きな「スパイ大作戦」の映画版に主演するという事で、アクション・スパイ映画「『ミッション:インポッシブル』シリーズ」は、1996年に公開された第1弾「ミッション:インポッシブル」【動画】以降、全作品を見ている。今回観て来た「ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE」【動画】は同シリーズの第7弾にして、初の2部作となっている。(今回は“前編”で、“後編”の「ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART TWO」は、来年6月に日本で公開予定。)
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IMFエージェントのイーサン・ハント(トム・クルーズ氏)は、幾つもの不可能なミッションを成功させて来た。然し、嘗ての監督官ユージン・キトリッジ(ヘンリー・ツェニー氏)から、「大義の為の戦いは終わりだ。」と告げられる。「此れ迄の行いは、“善”で在ったのか?」と葛藤するイーサンを余所に、新たな脅威が迫っていた。
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「アウトサイダー」では、半端無い美少年振りを見せ付けていたトム・クルーズ氏。そんな彼も今年で61歳となり、見た目の衰えは否めない。でも、同年代の人と比べたら、イケメン振りは際立っている。
何と言っても凄いのは、アクション・シーンの数々だ。最近はCGを駆使した物が多いけれど、「『ミッション:インポッシブル』シリーズ」は“生身の人間による実際のアクション”が売りで、トム・クルーズ氏もスタント・マンを使わずに、自身で演じているのだ。
勿論、「全てのアクション・シーンを、自身が演じている。」という訳では無いだろうけれど、今回の作品で言えば「ノルウェーの山々に囲まれた断崖絶壁から、バイクで空中にダイヴするアクション・シーンは、彼が実際に演じている。」というのだから驚いてしまう。街中で車を使ったアクション・シーンも、「良くもまあ、撮影許可が下りたなあ。」と思ってしまう程の激しさで、此れ等のアクション・シーンだけでも、「ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE」を観る価値が在るだろう。
唯、「163分」という上映時間は長過ぎる。ストーリー展開に冗長さを感じる所も在り、「2時間ちょい位」に纏めた方が良かったのではないだろうか。
総合評価は、星3.5個とする。