新型コロナウイルス感染症が、中国の湖北省武漢市で初めて検出されたのは2019年12月の事。其れから2年4ヶ月過ぎ去ったが、未だ終息の気配は見えない。現状、我々が身を守る為に出来る事は「マスクの着用。」、「小忠実に手指を除菌する。」、「人と接する際にはソーシャル・ディスタンスを保ち、大声で話さない。」、そして「新型コロナウイルス・ワクチンを接種する。」等だろう。
自分は3度目のワクチン接種を済ませたが、人によっては「4度目の接種」という話が出ている。「ワクチン接種をしても一定期間が過ぎると、抗体価が大きく減少してしまう。」というのが理由で、「ファイザー社製ワクチンを2回接種後、6ヶ月経過した医療従事者98名の、血液中の抗体価や中和抗体価等を測定した所、接種1~3週後(抗体ピーク時)と比べると、6ヶ月後の抗体価は約90%減少、中和抗体は約80%減少していた。」という研究結果も出ている。抗体価等が大幅に減少したからといって、「重症化のリスクは低い。」等、ワクチン接種の意義が在る事には変わりないけれど、「4度目を接種したら、次は5度目の接種。5度目を接種したら、次は6度目の接種。」といった感じで、際限無さそうな現状にはうんざりした思いが。
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風疹:ウイルス感染症の一種で、風疹ウイルスによる急性熱性発疹性感染症。一般に日本では「三日麻疹」とも呼ばれる。
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2年位前だったと記憶しているが、自治体から自分の下に「風疹抗体検査の御知らせ」なる物が届いた。何でも「1962年~1978年生まれの男性を対象に此の御知らせは届き、『風疹抗体検査を受けて下さい。』という内容。」だ。風疹抗体検査、そして検査の結果として必要で在れば(抗体価が、一定数値以下の場合)風疹ワクチン接種を、何れも無料で受けられると。
「当該する年代の男性は、過去に公的に予防接種が行われていない事から、自身が今後風疹に罹り、周囲の人達に広げてしまう恐れが在る。」というのが、自治体負担で風疹抗体検査及び風疹ワクチン接種を進める理由。「風疹は成人が罹ると症状が重くなったり、妊娠初期の妊婦に感染させてしまうと、生まれて来る赤ちゃんの目や耳、心臓に障害が起きる事が在る。」と言う。
自分の場合、風疹ワクチンを接種した記憶も、風疹に罹患した記憶も無い。母に聞いても「御多福風邪に罹患したのは間違い無いけれど、風疹に罹患したかどうかは覚えていない。風疹ワクチン接種はしていないと思う。」と記憶が曖昧。記録してるで在ろう母子健康手帳も見付からず、「風疹抗体検査を受けに行かないといけないな。」と思っていた。
だが、新型コロナウイルス感染症が猛威を振るい続ける中、病院に検査を受けに行くのも躊躇われ、行くのを伸ばし伸ばしにして今年に入ってしまった。検査を無料で受けられる本来の有効期限が迫っていたけれど、こういう状況を考慮してか、有効期限は延長。何とか先月中に検査を受けに行き、其の結果が出た。
検査方法は「CLEIA法」なる物で、「国際単位で交代価が20IU/mL未満だと『抗体価無し。』、20IU/mL以上で45IU/mL未満だと『抗体価が充分で無い。』という判断になり、共に『接種推奨。』。45IU/mL以上だと『抗体価が充分。』という事で、『基本的に接種の必要無し。』。」という事らしい。
検査結果を聞きに行った所、担当医師は「抗体価の数値が20IU/mL以上在れば、私は接種の必要が無いと判断しています。」と断った上で、「giants-55さんの場合は、抗体価の数値がXXXなので、接種は必要在りません。」と言ったのだった。
注射が大の苦手なので、「風疹ワクチンを接種しなくて良い。」という結果に大喜び。だが、担当医師が口にした抗体価の数値が余りにも意外だったので、思わず聞き直してしまった。「今、抗体価はXXXと仰いました?」と。そうすると担当医師は、「ええ、giants-55さんの抗体価は『152』ですよ。間違い在りません。」と答えたではないか。
風疹に罹患していたのか、又は風疹ワクチンを接種していたのかは判らないが、兎にも角にも「風疹の抗体が出来たのは半世紀近く前。」と思われる。「そんなにも長期間経過しているのに、(20IU/mLからすると)7.5倍以上もの抗体価が在る(残っている)。」事に、初代・三波伸介氏の往年のギャグでは無いけれど「吃驚したなあ、もう!」【動画:ビートたけし氏ヴァージョン】という思い。ウイルスの違いは在るにせよ、新型コロナウイルス感染症のワクチンは、こんなにも短期間に抗体価が大幅に減少しているというのに・・・。