ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

大失望

2013年11月27日 | 政治関連

*********************************

特定秘密保護法案衆院本会議可決・・・維新退席」(11月26日、読売新聞

 

安全保障機密情報を漏洩した公務員等への罰則を強化する特定秘密保護法案は26日夜、衆院本会議で採決が行われ、自民公明両党の与党みんなの党等の賛成多数で可決、参院送付された。臨時国会は12月6日の会期末が近付いているが、政府・与党は参院でも直ちに法案審議入りさせ、国会で成立させたい考えだ。

 

26日の衆院国家安全保障特別委員会の採決後に行われた衆院本会議は、民主党野党が、委員会採決同様、此の日の採決に反対した開会が大幅に遅れて夜にずれ込んだ。

 

討論に続く本会議で行われた、与党と日本維新の会、みんなの党が合意した修正案に対する採決では、野党の内、民主、共産生活社民の各党が反対した。党と法案の修正で合意していた維新の会も、審議が不充分だとして26日の採決には反対し、途中退席した。又、自民、みんなの両党の一部で反対、退席する造反が出た。

*********************************

 

「“徹底的に精査した上”で、『国家安寧を維持する為には、どうしても法律で縛らなければいけない面が在る。』というので在れば、“必要最低限の範囲”で立法化する。」事は否定しないが、何度も当ブログで書いて来た様に、特定秘密保護法案は時の権力者の思惑により、恣意的に不都合な事実を封じ込める事が出来る。という懸念が在り、少なくとも“今の形”で立法化するのは大反対。最優先させるべき事柄多い中、喫緊の問題とも思えない「特定秘密保護法案」を、前のめりになって成立させようとしている政治家達には、“な思惑”すら感じてしまう。

 

権力の中枢居る“旨味”を知り尽くし、与党から離れたくないが為だけに、「自民党のブレーキ役」どころか「自民党のアクセル役」に徹している公明党。「自民党からの“命”令を“乞う政党」という意味で、「乞う命党」に政党名を変えた方が良いのではないか?

 

安倍晋三首相とは非常に近しい関係に在る渡辺喜美氏(みんなの党代表)は、「みんなの党」ならぬ「喜美の党」という“個人商店”を守らんが為だけに自民党に阿り、民主党以上に烏合の衆な日本維新の会も、支持率低迷から自民党に秋波を送り続けている現状。

 

民主党等、他の野党も纏まりに欠けているのでは、自民党は今後も心置き無く遣りたい放題し続けられる事だろう。“御友達”だけで構成された有識者会議濫造し、自身の思い通りの“結論”を出させ、其れが『国民の声』とアピールする事で、自身にとって都合の良い政策を押し通す。国民の間から不満の声が上がった所で、公聴会等をちょこっと開きさえすれば、其れで問題は全て解決。というスタンスなのだから、今の日本為政者にとって“パラダイス”に違い無い。

 

今回の採決、自民党で“造反”したのは、“退席”した村上誠一郎氏1人だけだったとか。此方でも紹介した様に、同氏は此の法案に危うさを感じ続けており、今回の造反に関してもアメリカには第三者監視機関が在るのに、日本は無い。一番酷いのは、(秘密の指定期間が)最長60年。俺達が生きている間に、正しいかどうかも判断出来ない。問題が一杯在る。政治家として、法案に自信が持てない。と理由を説明していたが、懸念は其の通りだと思う。*1

 

以前より書いている事だが、自民党の中にも「是々非々で物事を論じられる政治家。」と捉えている人は何人か居る。しかし、少なくとも衆議院議員としてを置いている中で、今回の法案に反対した人が1人も居なかった事には大失望。(「原発を推進して来たのだから、原発に付いての検証を党としてしなければいけない。」とか「議員定数削減を、早急に行わなければいけない。」とかと主張し乍ら有言“不”実行小泉進次郎氏や石破茂幹事長には、前原誠司大臣と同様に“言うだけ番長”の匂いしか感じられなくなっているが。)結局は、安倍首相の顔色を窺う事に汲々とし、国民なんか眼中に無いのだろう。

 

*1 多数決は100人の内99人が間違っていても、其方が正義になっちゃうんだ。ファシズムなんて、何時でも起きる危険性が在るんだよ。とも、村上氏は語っている。野党では無い、与党の人間すらも、安倍政権にファシズムの匂いを感じ取っているという事か。


コメント (2)    この記事についてブログを書く
« 「疾風ロンド」 | トップ | 「運が悪かった。」では済ま... »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
とうとう (悠々遊)
2013-11-27 21:12:43
本性を顕わにしてきたと言う事でしょう。
こうなる事は衆議院選挙で自民党を大勝させた事、参議院選挙で「ねじれ」を解消させてしまった時に予見していたことです。
衆参「ねじれ」は確かに物事をなかなか決められない「小田原評定」に陥りがちですが、強引な即断即決を防ぐ面もあったはず。それをマスコミがこぞって悪い面だけを強調した結果がこれ。
徳川家康の訓に「何事も過ぎたるは及ばざるに劣れり」という一節がありますが、今の日本人には一番耳の痛い言葉かもしれませんね。

それにしても安倍晋三という人物、私が思っていた以上の策士だったようです。
「ここまではやる」と言って支持層にアピールし、支持層の内のもっと過激な連中の、さらに踏み込んだ発言を誘っておいて、それをなだめるような形で当初の目的を果たす。
そんな目で見ていると、少し太り目のヒトラーに見えてきました。おお怖い。
返信する
>悠々遊様 (giants-55)
2013-11-27 23:05:16
書き込み有難う御座いました。今回は、此方にレスを付けさせて貰います。

「派閥」という存在は弊害が多いと思っていますけれど、雫石鉄也様が書かれた記事「派閥がない弊害」(http://blog.goo.ne.jp/totuzen703/e/d78cc36f3ccdc7ab34f07e181a5a7f06)を読ませて戴いて、「派閥も、良い面が在るのかもしれないなあ。」とも感じました。世の中に「~しさえすれば、絶対に~。」という事柄が無い様に、「全てが悪い存在。」というのも中々無い物。「捩れ国会」も悪い面許りが取り上げられて来ましたけれど、今の“大政翼賛会状態”を見ると、「捩れ国会」が必ずしも全て悪い訳では無い。是々非々で論じて行く上でも、そういった面は見極めていかないといけないんでしょうね。

自分の無能さを棚に上げて言うのは何なのですが、安倍晋三という人物に思慮深さを感じた事は無く、深慮遠謀からは程遠いタイプだと思っています。恐らくは世耕弘成氏や飯島勲氏といった“平成のゲッペルス”達(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A8%E3%83%BC%E3%82%BC%E3%83%95%E3%83%BB%E3%82%B2%E3%83%83%E3%83%99%E3%83%AB%E3%82%B9)が、様々な策を献上しているのではないかと踏んでいます。

安倍首相を突き動かしている源は、一字で言えば「怨」ではないかと。前政権を放り出さなければならなくなったのは「マスメディアのネガティヴ・キャンペーン」の所為で在り、又、政権交代という“辱め”を味わわせたのは「民主党の」所為という深い怨念が彼の中には在り、だからこそマスメディアの懐柔を積極的に行い、不倶戴天の敵で在るNHKに“御友達”を大量に送り込む事で、実効支配を果たそうとしている。

恨み骨髄な民主党に対しては、民主党の駄目さ加減を執拗に訴える事で、国民が必要以上に民主党に対して怨嗟の声を上げ、そして然も「自民党がする事は全て正しい。」という幻想を抱かせる。今回の特定秘密保護法案の修正協議でも、“意図的に”みんなの党&日本維新の会との協議を積極的に行う事で、民主党を爪弾きにする。延いては、自民党に擦り寄った「みんな&維新」と「民主党」を分断させ、野党を形骸化させる事にも繋がる訳です。

兎にも角にも、安倍晋三という人物から感じられるのは“幼稚な執念深さ”。「国」や「国民」では無く、彼が最優先させているのは常に「私事」の様な気が。

NHK経営委員になった安倍首相の“御友達”の1人が、「世間では安倍首相の事を独裁者的に言う人が居るけれど、人の話を聞く耳は持っているし、冷静に判断出来る人です。」と言っていました。「自分に反対する人に対して、“無根拠に”『左翼』と公の場で決め付けたり、ネットで“信者達”を煽り立て、反対した人に“嫌がらせ攻撃”をさせ、挙句に『貴方達の勝利です!』なんぞと助長する。」人物の何処に、聞く耳を持っているとか、冷静に判断出来る人という要素が在るのだろうか?

安倍首相を支持している人の中には、「優しそう。」なんていう理由を挙げている人が居る。彼のヒットラーも登場した頃は「貧相な小男」なんぞと歯牙にも掛けられない状態だったと言います。「狼も、最初は羊の皮を被り、優しい顔をして現れる。」なんて喩えが在りますし、表層的な部分だけでは無く、もっと深く見極める必要が在ると思うのですが・・・。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。