ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

「疾風ロンド」

2013年11月26日 | 書籍関連

「好きな歌」にも、色々在る。「曲調が好き。」というのも在れば、「歌詞が好き。」というのも在り、当然乍ら「曲調も歌詞も、何方も好き。」というのも在るだろう。自分の場合、「好きな歌」となると「曲調も歌詞も、何方も好き。」というケース殆どなのだが、概して他者よりは、歌詞の意味合いに重きを置いているタイプ。」だと思う。

 

触れた瞬間、心を鷲掴みにされ、以降ずっと忘れられない歌詞が幾つか在る。「歌詞が描き出す情景が、堪らなく良い。」、「物事の真理を突いている。」、「自分自身の思い出(哀しい思い出の場合が多いけれど。)と重なり合い、琴線に触れてしまった。」等、忘れられない理由は其れ其れ

 

本題に入る前に、「忘れられない歌詞」を7つ挙げてみる。

 

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≪忘れられない歌詞≫

 

三百六十五歩のマーチ」【動画

しあわせは 歩いてこない だから歩いて ゆくんだね

一日一歩 三日で三歩 三歩進んで 二歩さがる

 

ミクロイドS」【動画

心をわすれた 科学には しあわせ 求める夢がない

 

勝手にしやがれ」【動画

バーボンの ボトルを抱いて 夜ふけの 窓に立つ お前が ふらふら 行くのが 見える

 

不良少女白書」【

人には 黒く見える カラスが 自分には 白く 見えてしまう 黒く 見ようと努力したのに 人は 大声で 聞いてくる

 

秋桜」【動画

こんな小春日和の 穏やかな日は あなたの優しさが しみてくる

 

初恋」【動画】 

好きだよと言えずに 初恋は ふりこ細工の心

 

夢の途中」【動画

さよならは別れの 言葉じゃなくて 再び逢うまでの 遠い約束

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「夢の途中」の「さよならは別れの 言葉じゃなくて 再び逢うまでの 遠い約束」なんぞは、「良くもまあ、こんな素晴らしい詩が浮かんだなあ。」と感心してしまう。

 

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「強力な生物兵器を、雪山に埋めた。雪が解け、気温が上昇すれば、散乱する仕組みだ。場所を知りたければ、3億円を支払え。」。そう脅迫して来た犯人が、事故死してしまった。

 

上司から生物兵器の回収を命じられた研究員・栗林和幸(くりばやし かずゆき)は、中学3年の息子・秀人(しゅうと)と共に、と或るスキー場に向かった。

 

頼みの綱は、生物兵器が埋められた場所のの木に吊るされた、“発信器付きのテディベア”。だが、予想外の出来事が、次々と彼等を襲う。

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東野圭吾氏の小説「疾風ロンド」は、スキー場を舞台にしている。「前に読んだ様な気がする・・・。」と思っていたら、2年前に読了した「白銀ジャック」の続編と言える作品で、主要人物だった2人も「疾風ロンド」に登場している。

 

学生時代にはスキー頻繁に行うも、44歳にして未経験のスノーボードに挑戦し、以降すっかり嵌ってしまったという東野氏。スキーをしたのは1度だけ、スノーボードは未経験という自分にとって、「白銀ジャック」での描写1つ1つが新鮮で興味深かったのだが、「疾風ロンド」から溢れて来る「スキー場って、こんなにも楽しい所なんだよ!」という“主張”が、何か宣伝臭くも感じられてしまい、興醒めしてしまった。此の小説が幾つかのスキー場と、タイアップイヴェントを繰り広げている事も在るのだろうが・・・。

 

で、肝心な中身に付いてだが、まあ酷い。第1弾の「白銀ジャック」には総合評価「星3つ」と、東野作品にしては低い評価を付けたが、其れを上回る酷さ。登場するキャラクター何れ凡庸だし、ストーリーも捻り皆無「最後の最後に示された事実が、読者に対する大どんでん返し。」とでも東野氏が思っているのだとしたら、読者も可成り見縊られたものだ。今夏刊行された同氏の小説「祈りの幕が下りる時」の出来が非常に良かった事を考えると、“才能の枯渇”とは考えられず、そうなると遣っ付け仕事だったのかなあ。」と残念な気が。

 

東野作品のファンならば、此の小説は読まない方が良い。失望させられるが目に見えているので。他の作家が著した作品ならば、此処の低評価はしないだろうけれど、大好きな東野氏の作品だけに敢えて、より厳しい判断を下す事にした。総合評価は、星1つ


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4 コメント

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Unknown ()
2013-11-27 22:53:20
いや普通におもろかったやん
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>あ様 (giants-55)
2013-11-27 23:08:33
初めまして。書き込み有難う御座いました。

何事にも様々な捉え方が在り、飽く迄も自分の場合は「面白く無かった。」という事で、「面白い。」と感じられる人が居ても、其れは良いと思うんです。少なくとも東野作品をずっと読み漁り、大好きな自分としては、「何だかなあ・・・。」とがっかりさせられる内容でした。

今後とも何卒宜しく御願い致します。
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Unknown (マヌケ)
2013-11-28 12:50:07
ライトノベルっぽい作品でした。 重厚なものを期待しないで読む高校生くらいが純粋に楽しめるのではないでしょうか。 2時間ドラマ風で。 冬になると「流星の絆」とか「手紙」を思い出します。 心が打たれたシーンが今でも覚えていて、思い起こされるからです。 それに比べると、私も何も残らない作品だったです。 ペンネームを借りただれか別人が創作したような気すらしました。
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>マヌケ様 (giants-55)
2013-11-28 15:01:03
書き込み有難う御座いました。

「ペン・ネームを借りた、誰か別人が創作した様な気すらしました。」というのは、全く同感です。「ライトノヴェル」、又は“悪い意味での”「ケータイ小説」という感じで、兎に角受け容れ難かったのは、登場人物達の描かれ方に深みが感じられない事。マヌケ様が挙げられた他にも、忘れられない作品が少なく無い東野作品なのに、此れは本当にガッカリな内容でした。
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