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「部活動の中学生、骨量減少・・・食事量や栄養不足で」(5月26日、読売新聞)
部活動をする子程、食事に気を付けないと、丈夫な骨が作れない。大分県立看護科学大の岩崎香子助教(生体科学)の調査で、こんなデータが浮かび上がった。岩崎助教は「成長期だからこそ、運動に見合うカロリー摂取が大切。」と呼び掛けている。
岩崎助教は2006年4月から2008年3月にかけて、大分市の特定の中学校の1、2年生計320人を対象に、踵の骨量を追跡調査した。
その結果、生徒の大半は岩崎助教が計算した1日の必要カロリー摂取量を下回り、男子の20%、女子の8%が前年より骨量を減らしていた。その内男子は約9割、女子は約7割が、部活動で日常的に運動をしている生徒だった。
骨は適切な運動で刺激を受ける事により、丈夫になるとされる。骨量の増加率は、男性が13~15歳、女性は10歳頃をピークに、以降は徐々に鈍り、20歳以降は殆ど増えない。
運動をしている中学生の1日当たりのカロリー摂取目標は、男子が2,500~2,750キロ・カロリー、女子は2,250~2,550キロ・カロリーとされる。骨量が減った生徒は、必要摂取量に届かず、2年間で不足幅も広がっていた。
食事内容を見ると、魚介類よりも、脂肪分が多い肉類を食べる傾向が在った。三大栄養素でも、蛋白質と脂肪は充分だが、御飯やパン等の炭水化物は、男子が必要摂取量の80~87%、女子も80~90%だった。野菜や豆類も少なく、カルシウムも不足していた。
岩崎助教は「身を犠牲にして運動している状態。家庭でも子供の食事に注意して欲しい。」と指摘している。
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10年近く前、教師をしている知人から「最近は朝食を取らずに学校に来て、昼前に『御腹が空いた。』と保健室を訪れる生徒が何人か居る。」という話を聞いた。共働き等の理由から親が朝食を作れず(乃至は作らず)、「自分でパンでも買っておきなさい。」と御金を渡させれていたけれど、買わないで登校してしまったというのが主な理由で、学校の予備費等で牛乳やパンを用意し、それ等を与えているという事だったが、昨年、別の知人(矢張り教師)に「最近でも、そういう生徒って居るの?」と聞いた所、「居るどころじゃなく、増えているよ。」という答えにビックリ。保健室に駆け込まない迄も、まともな食生活を送っていない生徒の数が結構居るとか。朝食や夕食として「カップ麺やチョコレートを食べている。」とか、「サプリメントを摂取している。」という生徒も居るらしい。
先日の「NNNドキュメント’10」では、「給食の魔女 揺れる食育の現場から」という番組が放送されていた。都内に在る小学校の栄養士・関はる子さんは、この道40年のベテランで、生徒達から付けられた渾名は“魔女”。「食の重要性」を主張し続けていた彼女は、給食の時間に教室へ足を運んで、偏食の子供には“魔法の言葉”(アドヴァイス)を投げ掛け、その事で食べられなかった物が食べられる様になった子も居たからだ。上記した様に「子供達の偏食」が酷くなっているのは知っていたけれど、理解していた以上に偏食の度合いが進んでいる事を、この番組で知った。「一口か二口しか食べない子。」や「母親の作ってくれる弁当(好きな食べ物しか入っていない。)しか興味を示さない子。」というのも驚きだが、何と言っても一番驚かされたのは「御飯や豆腐、牛乳といった“白い物”しか食べられない子。」の存在。「そんな子迄居るのか・・・。」と、驚きの思いしか無かった。
「偏食の子」と聞くと、「まともな食事を作らない親」や「子供の求めるがままの食事しか与えない親」等、「親に問題が在るケースが殆どだろう。」というイメージが自分の中には在ったが、この番組に登場した「偏食の子供を持つ母親」の様に「子供の偏食を直そうと必死で取り組み続けて来たけれど、それが叶わなかった。」という場合には、切なさを感じたりも。うろ覚えだが、その母親は次の様な事を話していた。
「『色んな食材を食べて欲しい。』と料理を工夫する等、自分なりに様々な試みを行って来た。無理矢理食べさせようとして、子供と言い争いをして来た事も何度か在る。一生懸命料理を作っても食べて貰えない事に嫌気が差し、『御互いがこんなに嫌な思いをするのなら。』と止むを得ず食卓から食材の数を減らして行った。今でも『色んな物を食べて欲しい。』と思っているし、こういう状況は哀しい。」
「部活動の中学生、骨量減少・・・食事量や栄養不足で」(5月26日、読売新聞)
部活動をする子程、食事に気を付けないと、丈夫な骨が作れない。大分県立看護科学大の岩崎香子助教(生体科学)の調査で、こんなデータが浮かび上がった。岩崎助教は「成長期だからこそ、運動に見合うカロリー摂取が大切。」と呼び掛けている。
岩崎助教は2006年4月から2008年3月にかけて、大分市の特定の中学校の1、2年生計320人を対象に、踵の骨量を追跡調査した。
その結果、生徒の大半は岩崎助教が計算した1日の必要カロリー摂取量を下回り、男子の20%、女子の8%が前年より骨量を減らしていた。その内男子は約9割、女子は約7割が、部活動で日常的に運動をしている生徒だった。
骨は適切な運動で刺激を受ける事により、丈夫になるとされる。骨量の増加率は、男性が13~15歳、女性は10歳頃をピークに、以降は徐々に鈍り、20歳以降は殆ど増えない。
運動をしている中学生の1日当たりのカロリー摂取目標は、男子が2,500~2,750キロ・カロリー、女子は2,250~2,550キロ・カロリーとされる。骨量が減った生徒は、必要摂取量に届かず、2年間で不足幅も広がっていた。
食事内容を見ると、魚介類よりも、脂肪分が多い肉類を食べる傾向が在った。三大栄養素でも、蛋白質と脂肪は充分だが、御飯やパン等の炭水化物は、男子が必要摂取量の80~87%、女子も80~90%だった。野菜や豆類も少なく、カルシウムも不足していた。
岩崎助教は「身を犠牲にして運動している状態。家庭でも子供の食事に注意して欲しい。」と指摘している。
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10年近く前、教師をしている知人から「最近は朝食を取らずに学校に来て、昼前に『御腹が空いた。』と保健室を訪れる生徒が何人か居る。」という話を聞いた。共働き等の理由から親が朝食を作れず(乃至は作らず)、「自分でパンでも買っておきなさい。」と御金を渡させれていたけれど、買わないで登校してしまったというのが主な理由で、学校の予備費等で牛乳やパンを用意し、それ等を与えているという事だったが、昨年、別の知人(矢張り教師)に「最近でも、そういう生徒って居るの?」と聞いた所、「居るどころじゃなく、増えているよ。」という答えにビックリ。保健室に駆け込まない迄も、まともな食生活を送っていない生徒の数が結構居るとか。朝食や夕食として「カップ麺やチョコレートを食べている。」とか、「サプリメントを摂取している。」という生徒も居るらしい。
先日の「NNNドキュメント’10」では、「給食の魔女 揺れる食育の現場から」という番組が放送されていた。都内に在る小学校の栄養士・関はる子さんは、この道40年のベテランで、生徒達から付けられた渾名は“魔女”。「食の重要性」を主張し続けていた彼女は、給食の時間に教室へ足を運んで、偏食の子供には“魔法の言葉”(アドヴァイス)を投げ掛け、その事で食べられなかった物が食べられる様になった子も居たからだ。上記した様に「子供達の偏食」が酷くなっているのは知っていたけれど、理解していた以上に偏食の度合いが進んでいる事を、この番組で知った。「一口か二口しか食べない子。」や「母親の作ってくれる弁当(好きな食べ物しか入っていない。)しか興味を示さない子。」というのも驚きだが、何と言っても一番驚かされたのは「御飯や豆腐、牛乳といった“白い物”しか食べられない子。」の存在。「そんな子迄居るのか・・・。」と、驚きの思いしか無かった。
「偏食の子」と聞くと、「まともな食事を作らない親」や「子供の求めるがままの食事しか与えない親」等、「親に問題が在るケースが殆どだろう。」というイメージが自分の中には在ったが、この番組に登場した「偏食の子供を持つ母親」の様に「子供の偏食を直そうと必死で取り組み続けて来たけれど、それが叶わなかった。」という場合には、切なさを感じたりも。うろ覚えだが、その母親は次の様な事を話していた。
「『色んな食材を食べて欲しい。』と料理を工夫する等、自分なりに様々な試みを行って来た。無理矢理食べさせようとして、子供と言い争いをして来た事も何度か在る。一生懸命料理を作っても食べて貰えない事に嫌気が差し、『御互いがこんなに嫌な思いをするのなら。』と止むを得ず食卓から食材の数を減らして行った。今でも『色んな物を食べて欲しい。』と思っているし、こういう状況は哀しい。」
子どもへの親の想いが「食材を減らす」と言う形になってしまうのは痛ましいですね。
食べると言うことは自分と異なるものを受け入れると言うことです。
どの時点でそう言う状況になったかで対処の仕方は違うのでしょうが・・
乳幼児期に適切な食べ方を学べなかったあるいは学びにくさをもったお子さんなんだろうナァと思うのです。
グルメ番組とはま逆な世界がここにはあります。
http://www.youtube.com/watch?v=JGh_kt9K3QM
中田英寿氏は子供の頃から野菜を食べるとジンマシンが出来るという特異体質でビタミンはほとんどサプリメントから摂取していたそうです。ユースの日本代表に選ばれた際に、合宿で自分だけ特別メニューの食事を要望したものの却下され、そのために「自己チュー」と関係者に思われるようになったのだとか。
かつて、セ・リーグの某人気球団の選手たちがホテルの近所のコンビニで、炭酸飲料のペットボトルとスナック菓子を大量に買い込んでいる様が写真週刊誌に掲載されていましたが、これはプロのアスリートとしては、女性タレントと、ホテルから出てくる姿よりも恥ずかしいことではないかと思います。
五輪の後、日本選手が金メダルを取れないことを嘆く声をあちこちで見受けました。金メダルを取ることが全てかどうかという議論はさておき、まずは選手の食習慣から見直してみてはと思います。プロ野球選手でさえそんな有様(現在は改善されているかもしれません。)なのですから。
親が無理強いしてしまうと、それで特定の食べ物が嫌いになってしまう可能性も在る。だからと言って、子供の望むがままに食べ物を与えてしまうと、それこそ好き嫌いの激しい人間になってしまう。その兼ね合いは非常に難しいとは思いますが、健康体を作り上げるにはバランスの良い食生活が大事ですので(前にも書いた事ですが、加山雄三氏の実母が特定の食材が身体に良いという事で、そればかりを食していた結果、早死にしてしまったという話が印象に強く残っています。どれだけ身体に良い食材で在ったとしても、そればかりを摂取していると、健康バランスが崩れてしまうという事なのでしょう。)、色々工夫を施して食べさせる、それも或る程度の理由付けをした上でだとベターでしょうね。
偏食の有名人というと、中田英寿氏とイチロー選手の名前が良く挙がりますね。毎朝カレーを食べているというイチロー選手はさて置き、中田氏の偏食の陰にそういう理由が在ったというのは知りませんでした。特異体質というので在れば、それは同情してしまいます。
今はバファローズの監督を務めている岡田彰布氏が著書「オリの中の虎 ~愛するタイガースへ最後に吼える~」(http://blog.goo.ne.jp/giants-55/e/1afacafafb5f36a82ae63aaebc7032b2)の中で、タイガースの監督時代に「連日の如くコンビニで弁当を買っている或る選手を見掛け、『身体が資本のスポーツ選手が、こんな好い加減な食生活をしているどうする。』と憤り、それから彼を試合で使わなくなった。」と書いていましたね。食生活がそれだけ重要な要素というのは、自分も同感です。
その部分はハッとさせられました。
そして自然な感想として「誰やろ」と。
考えれば容易にわかりました。
で、このことがあってかなかってか、
最近は彼が出場している姿をテレビで見ません・・・・
その判断基準が正しいか否かは別にして、「岡田監督ってあんな顔して(失礼!)、意外と色んな事を考えてたんだなあ。」と感じさせる本でした。件の選手、恐らくH選手と思われますが、再び岡田氏が上司になっているというのは何とも皮肉。
ところで、お久しぶりです。 床に落としたシャチハタのキャップを拾おうとして、イスから立ち上がるのが面倒で、無理な姿勢で手を伸ばしましたら、イスのキャスターが動いて自分の指を轢いてしまいました。 恥ずかしい労災で、キーボードを叩けず、マウスだけでできる仕事をしておりました。 それから、先月は騒乱中の微笑の国まで、駐在員の生活費を届けに行ってきました。 バンコクの三井住友銀行が機能しておりませんで、こちらの当座からは現金が移動しているものの、現地の支店が閉鎖されたまま。 毎月20日の送金が滞りまして、とりあえず、現金100万円を持ってバンコクまで飛びました。 あちらではよくあることという感じでしたが、死傷者が多く出たのは初めてとのことでした。 プミポンが仲裁に出てこなかったのは政府側からの圧力があったのだろうという噂も多く聞かれました。 それにしても暑かったです。
以前「メディカル・チェックを受けている。」との事でしたので、「色々御忙しいのだろうなあ。」と思いつつ、気になっていたりもしました。まさか、そんな災難に見舞われていたとは・・・。自分も経験在りますが、キャスター付きの椅子って、態勢が悪いとズルッと動いちゃうものなんですよね。早く全快される事を、心より御祈り申し上げます。
「食育」の重要さは、広く認識される様になりました。怠慢な親は論外ですが、「食育の重要さを理解し、それを実行しようと強く思っているのに、子供がどうしてもそれを受け容れてくれない。」という、記事で紹介した様な母親の場合は、個人的に「気の毒だなあ。」と感じてしまいます。
ところで、タイに出張されたのですね。十年程前には出張で彼の国を何度も訪問しましたが、軍事的なゴタゴタは在ったものの、「王様が出て来て、取り敢えずは収まる。」という流れが出来ており、今回の様に死傷者が出るなんて事態は全く予想出来ませんでした。非常に好きな国の一つですので、早く治安が良くなればと願っております。