ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

地下水へ移行

2010年05月25日 | 時事ネタ関連
マイク・パフォーマンスで有名な元プロレスラーのラッシャー木村氏が、腎不全による誤嚥性肺炎にて68歳で亡くなられた。嘗ては夢中になってプロレス番組を見ていた自分だが、彼がマイク・パフォーマンスで人気を博していた頃が、プロレスに関心を持てた“最晩年”だった様に感じる。見るからに真面目そうな彼が、観客を盛り上げようと必死で言葉を吐いている姿が好きだった。今頃は「兄貴」と慕い続けていたジャイアント馬場氏と、天国で楽しく語り合っている事だろう。合掌

*****************************************
「水道から地下水へ向かう大口客、官民熱い戦い」(5月23日、読売新聞

水道から大口利用者離れが止まらない。病院や商業施設等が安上がりな地下水へ切り替え、給水量を減らす自治体も。井戸の掘削濾過の技術が進み、成長する民間の地下水ビジネス。経費節減だけで無く「災害時も頼りになる。」攻勢を掛ける。

千葉県市川市千葉商科大キャンパス。地下100メートル井戸が掘られ、汲み上げる地下水7割と水道水3割とで約7,000人の学生や職員の飲料水等を賄う。4年生の高橋和敬さん(22歳)は「夏でも冷たく、口当たりも水道水と比べて柔らかい。」と話す。

昨年6月の導入からほぼ1年を迎え、同大の安江照明総務課長は「コスト削減が狙い。年間水道代は、以前の約1,000万円から700万円に削減された。防災対策にもなる事を踏まえ、半年掛けて議論した。」と語る。

地下水濾過システムを納入したのは業界大手のウェルシィ社東京)。渡辺愛彦専務は「地下水システムは防災対策に役立つと自負している。」と利点を強調する。千葉商科大は災害時の避難場所になっており、地震で断水しても3日間は給水出来ると言う。

同社は昨年1年間に約90施設の導入を手掛け、首都圏を中心に800施設近い実績を誇る。東京、名古屋大阪等の大都市で2,000施設の目標を掲げ、展開を図る。

市川市に水を供給する県水道局の担当者は、「地下水に替える大規模施設が増えている。どうしたら蛇口に帰って貰えるのか議論している。」と頭を抱える。

又、さいたま市では、2008年度の給水量が約1億3,600万立法メートルと前年度に比べて1・7%減った。市は地下水利用が原因と見る。

水道管の耐震化を急ピッチで進めており、地下水に対抗した料金値下げも儘ならない。地盤沈下を防ぐ条例で地下水の取水量を制限しているが、市の担当者は「地下水が水道事業を圧迫している。それだけを理由に規制を強化する訳にもいかない・・・。」と戸惑いを隠さない。

前橋市は2006年、首都圏では逸早く大口利用を優遇する料金体系を導入し、一定量を超えると単価が下がる仕組みにした。病院が業者から地下水の売り込みを受けた事が切っ掛けだった。水道の公営企業管理者だった田村昭寛さん(65歳)は「大口が減ると市民の負担が増えると考えた。」と語る。

宇都宮市も2007年に同じ様な料金体系を導入し、「一定の効果が出ている。」(市下水道局)としている。
*****************************************

「天然温泉」を売りにする施設が増えて来たのは、「掘削費用が昔に比べて、大幅に安くなったから。」と言われている。昔は「1km掘削するのに1億円。」とというのが相場で、「泉脈が掘り当てられなくて破産した。」なんて事も在った様だ。掘削技術が向上し、そのコストも下がった事で、掘削を依頼する者のリスク可成り軽減。地下水ビジネスが伸びているのも、同様の理由が影響しているのだろう。

大昔に住んでいた家では、地下水が使用出来た。飲料水として使用する事は無かったけれど、野菜や果物を冷やしたり、草花への撒き水として使用。地下水は半端じゃない冷たさが在り、暑い夏には頭から掛けて熱冷ましした事も。

6年前の記事「高い水道」でも触れたけれど、我が国の水道代は概して高い。そして非常に困った事に、「個々人が節水を心掛ければ心掛ける程、基本料金を上げざるを得ない。」という仕組みになっている。上記した様に地下水の使用には幾つかのメリットが在るのだけれど、地下水の使用者が増えれば増える程、水道水だけを使用している人達の負担は増加して行く可能性が。、水道水の使用者だけでは無く、地下水の使用者にも何等かの形で新たな負担が求められる事になるのかもしれない。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
« 昭和22年生まれ Part2 | トップ | 「沈むさかな」 »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
地下水は (悠々遊)
2010-05-26 22:11:55
私の住まう市では水道水の供給源として宇治川と地下水があるそうです。我が家で使う水道水は主に地下水で賄っているとか。
また、勤務先は調整区域ということもあり水道管が引かれていないので、今も井戸水を使っています。毎年水質検査をしていますが、大変良好な水でほのかに甘ささえ感じます。汲み上げ過程で若干砂が混じるのが難点だけど。
勤務先のすぐ近くにサントリー食品の工場があり、「BOSS」などの缶コーヒーを製造していてますが、その使用水も同じ水源の地下水だそうです。
でも、地下水って無尽蔵なんですかねぇ。
返信する
>悠々遊様 (giants-55)
2010-05-26 22:45:14
書き込み有難う御座いました。今回はこちらにレスを付けさせて貰います。

温泉をあっちこっちで掘り起こし出した事で、地盤沈下を起こすのではないかという懸念を口にしている方も居りますね。「地下水も同じ事が言えるのかなあ。」と思ったりもします。

記事で書いた様に井戸水を飲んだ事は無いのだけれど、触れた際の脳天に突き刺さる様な冷たさは忘れられないです。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。