「今更?」と訝しむ声が多く出そうだが、今日は「ROOKIES」【動画】を取り上げる。
此の作品を御存知無い方は少ないと思うけれど、サラッと説明すると、「1998年から2003年に掛けて『週刊少年ジャンプ』に連載された野球漫画で、ドラマ化及び映画化された人気作品。『嘗ては“春の甲子園”出場迄果たした二子玉川学園高校(通称:ニコガク)の野球部だったが、部員の起こした不祥事により活動停止中となっている。そんなニコガクに赴任して来た新任 教師・川藤幸一(かわとう こういち)が、目標を無くして自暴自棄となった部員達を励まし、再び甲子園を目指す。』というのが概略。」だ。
ドラマが終了したのは2008年、映画化されたのは2009年と随分前の作品を、何故、今取り上げるのか?理由は簡単で、人気作品というのは知っていたものの、ずっと読んだり見たりした事が無かったのだが、今月11日からTBSチャンネルで、ドラマと映画が一挙再放送され、今回初めて見た事による。
一定年齢以上の方だと、「1980年代に大ブームを巻き起こしたドラマ『スクール☆ウォーズ』【動画】から、“スポ根風味”を減じさせ、コミカルさを加味した作品。」と言えば、イメージ出来るかもしれない。
コミカルさを象徴している物に、登場人物達のネーミングが在る。「主人公の川藤幸一は、“浪速の春団治”と呼ばれた川藤幸三氏と、“(3代目)ミスター・タイガース”と呼ばれた田淵幸一氏。」を、そして、ニコガクの部員達の名前も「安仁屋恵壹(あにや けいいち)、若菜智哉(わかな ともちか)、 湯舟哲郎(ゆふね てつろう)、御子柴徹(みこしば とおる)、新庄慶(しんじょう けい)、桧山清起(ひやま きよおき)、今岡忍(いまおか しのぶ)、関川秀太(せきかわ しゅうた)、 岡田優也(おかだ ゆうや)、平塚平(ひらつか たいら)、赤星奨志(あかぼし しょうじ)、濱中太陽(はまなか たいよう)。」と、タイガースに実際在籍した(する)選手達の名前を組み合わせた物だから。
原作を描いた森田まさのり氏がタイガースの大ファンという事からのネーミングだが、ライヴァル校の関係者の名前が「国松(くにまつ)、水原(みずはら)、鹿取(かとり)、川上貞治(かわかみ さだはる)。」等、ジャイアンツに在籍した選手達の名前というのが笑える。
主役達をジャイアンツ関連のネーミングに、ライヴァル達をタイガース関連のネーミングにしていたら、此の作品の良さはこんなにも光らなかったろう。ジャイアンツ・ファンの自分だが、憎きライヴァル達をジャイアンツ関連のネーミングにしたというのは、“Good job!”という感じだ。
今回の記事のタイトル「夢にときめけ、明日に煌めけ、目指せ甲子園。 by川藤幸一」は、川藤幸一が選手達に示したスローガン。常に前向きな熱血漢・川藤の言動は臭いけれど、そんな彼を馬鹿にして相手にしていなかった部員達が、彼の言動によって徐々に“自分”を取り戻して行く流れには、良い歳をしたおっさんの自分も、何度か涙してしまった。
川藤幸一役を務めた佐藤隆太氏を始めとし、キャスティングが実に上手い。部員の1人・湯舟哲郎役を演じていた五十嵐隼士氏は芸能界を引退してしまったし、「ROOKIES」の続編が制作される事はもう無いのだろうが、続編を見てみたい作品では在る。