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「中国本土の総人口14億1,175万人、61年振り減少・・・推計ではインドが世界一へ」(1月18日、読売新聞)
中国の国家統計局は17日、「2022年末の人口(香港、マカオ除く。)が、2021年比で85万人減少し、14億1,175万人だった。」と発表した。人口減少は1961年以来、61年振りで、人口1,000人当たりの出生率は、1949年の建国以来、最低となった。推計では、インドの人口が中国を抜いて、世界一になる見通しだ。
発表によると、出生数は前年比106万人減の956万人で、6年連続の減少となり、記録が残る1997年以来、初めて1,000万人を割った。死亡数は1,041万人。人口1,000人当たりの出生率は、過去最低の6.77人だった。
65歳以上の人口は2億978万人で、総人口に占める割合は、2021年の14.2%から14.9%に拡大し、少子高齢化が進んでいる。
中国政府は人口が増加の一途を辿っていた1979年に、人口が増え過ぎない様に調整する「一人っ子政策」を導入。2015年末に廃止したが、出生数の回復に繋がっていない。
女性1人が生涯に産む子供の推計数を示す合計特殊出生率は、2020年の時点で1.3で、日本の2021年の1.30と同様の低水準になっている。中国は今後、人口減社会に転じて行くと見られ、習近平政権の政策にも影響を与える可能性が在る。
インドの2022年の総人口は、未だ公表されていないが、国連が昨年7月に公表した人口推計は14億1,200万人。2023年にインドが中国を抜くと見込んでいたが、2022年末で抜いた可能性が在る。
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日本同様に少子高齢化が進み、「人口減少に転じるのは遠く無い。」と言われていた中国。総人口14億1,175万人と、日本の「約1億2,483万人」(2022年10月1日現在の概算値)よりも約11.3倍の多さを誇示はしているが、遂に人口減少に転じた訳だ。
減少数「約82万人」は、山梨県の人口「80万1,620人」を上回る。詰まり、「1年間で山梨全人口分の人が丸々とに加え、更に2万人近い人が居なくなった。」事になる。此れは凄い数字だが、でも、「我が国では2022年10月1日時点で、前年同月に比べて約67万人も人口が減少している。」という事実を考えると、「総人口当たりの減少率は中国よりも、日本の方が遥かに高い。」のだ。
「総人口では近い将来、中国を抜いて世界一になる。」と言われて来たインド。此方も又、現実となった可能性が高い。少子高齢化が進む国が少なく無い中、インド国民の平均年齢は「27.9歳」と、中国国民の「38.5歳」や日本国民の「48.7歳」(全て、2022年時点の数字。)と比べ、圧倒的に若い。其れで総人口も世界一となったのだから、此れからは“インドの時代”という事になりそうだ。
「インドの言語と言うとヒンディー語(ヒンズー語)というイメージが多くに在るでしょうが、実際にはヒンディー語で話しているのは、総人口の凡そ3割程。」という記事を以前読み、「そうなんだ。」と意外に思った事が在ります。「同じ国でも、多様な言語が存在するから。」との事でした。
改めて調べてみました所、此方(https://www.crimsonjapan.co.jp/blog/most-popular-languages/)の情報によれば、「世界最大の統計ポータルで在る『Statista』によると、2017年に世界で最も話されている言語は中国語(12.84億人)、2位がスペイン語(4.37億人)、3位が英語(3.72億人)。」との事。此れは飽く迄も“当該言語を母国語とする人の数”との事で、「実際に使用している人の数(母語話者・第2言語話者・言語習得者を含めた数)を2018年にWorldAtrass.comがまとめた纏めた別の統計 は、1位が英語(13.9億人)、2位が中国語(11.5憶人)、3位がスペイン語(6.61億人)。」というデータも紹介されていました。中国語の数字が減っているのはおかしな話ですが、統計の取り方の違いという事なのかも知れません。何方のデータでも、3位迄にヒンディー語は入っていないんですね。
今後とも、何卒宜しく御願い致します。
元記事に記されていますが、「