先日、駅の構内で化粧していた女性(22歳)がその事を注意した女性(65歳)に逆ギレし、肩を揺さぶってふらつかせ、入線して来た電車に接触させて重傷を負わせたというニュースが報じられた。逮捕された容疑者は、「化粧をしていたのではなく、化粧用のスポンジで汗を拭いていただけだった。その事を相手に伝えようと思って、つい追い掛けて肩を揺さぶってしまった。怪我をさせてしまった事は非常に申し訳ないと思っている。」と反省しているのだとか。
このニュースを知って以降、ずっとモヤモヤした思いを持ち続けていた。確かにこの容疑者の成した行為は過剰で在り、良くない事には違いない。でも、仮に駅の構内で化粧していたとしても、その事で注意を受ける様な事なのだろうか?という思いが在ったからだ。
被害者の女性は、「こんなところで化粧するんじゃないわよ。」と言ったのだとか。字面だけでは何とも言えないが、「外で化粧なんかしない方が良いわよ。」といったやんわりとした物言いなら未だしも、「あんたねえ、外で化粧するなんて何考えてるの!おかしいんじゃないの?」といった非難めいた物言いだったとしたら、加害者がカチンと来た気持ちも判らないではない。
この事件の1週間前、東京都が「公共の場所で、多数の人を不快にさせる行為に付いて対策を考える」為の検討会を立ち上げ、初会合が開かれた。不快にさせる行為に付いて、行く行くは条例での規制も視野に入れているとか。自分さえ良ければ他者の事等どうでも良いといった身勝手な人間が増えている中、こういった条例による規制も致し方ないとは思う。
会合では、公共の場所として電車やバス、駅構内、劇場、公園等を列挙し、不快な行為として酔って絡む、傘でゴルフの練習、携帯電話での通話、ヘッドホンの音漏れ、酒の匂い、キス等を例示した。不快な行為というのを迷惑行為や危険行為と置き換えるとすれば、「酔って絡む」や「傘でゴルフの練習」、「携帯電話での通話(大声での場合)」、「ヘッドホンの音漏れ」等は不快な行為に当該すると思う。でも、「酒の匂い」や「キス」となると非常に微妙な気がする。
最初に触れた「駅の構内での化粧」等も、確かにみっとも良い行為ではないと自分も思う。でも、だからといって迷惑行為(不快行為)で注意される様な類ではないと思うのだ。*1
この件に付いて、身近な人間何人かに意見を求めてみたのだが、その答えはバラバラだった。「注意されて当然でしょ。」という声も在れば、「そこ迄注意するのはどんなものか。」という声も在った。
駅の構内での化粧は、注意されるべき迷惑行為なのだろうか?
*1 いみじくも昨日、或る番組で迷惑行為に付いて取り上げていた。駅構内や電車内での化粧が迷惑行為とする意見の中で、「抜いた睫毛をフッとこっちに吹いて飛ばしたり、化粧の粉を廻りに撒き散らすのは大迷惑。」というのが挙がっていた。これなら確かに迷惑行為だろう。でも、大半の理由は「みっともない。」というもので、それで以って迷惑行為とするのは如何なものだろうかという思いは残った。
このニュースを知って以降、ずっとモヤモヤした思いを持ち続けていた。確かにこの容疑者の成した行為は過剰で在り、良くない事には違いない。でも、仮に駅の構内で化粧していたとしても、その事で注意を受ける様な事なのだろうか?という思いが在ったからだ。
被害者の女性は、「こんなところで化粧するんじゃないわよ。」と言ったのだとか。字面だけでは何とも言えないが、「外で化粧なんかしない方が良いわよ。」といったやんわりとした物言いなら未だしも、「あんたねえ、外で化粧するなんて何考えてるの!おかしいんじゃないの?」といった非難めいた物言いだったとしたら、加害者がカチンと来た気持ちも判らないではない。
この事件の1週間前、東京都が「公共の場所で、多数の人を不快にさせる行為に付いて対策を考える」為の検討会を立ち上げ、初会合が開かれた。不快にさせる行為に付いて、行く行くは条例での規制も視野に入れているとか。自分さえ良ければ他者の事等どうでも良いといった身勝手な人間が増えている中、こういった条例による規制も致し方ないとは思う。
会合では、公共の場所として電車やバス、駅構内、劇場、公園等を列挙し、不快な行為として酔って絡む、傘でゴルフの練習、携帯電話での通話、ヘッドホンの音漏れ、酒の匂い、キス等を例示した。不快な行為というのを迷惑行為や危険行為と置き換えるとすれば、「酔って絡む」や「傘でゴルフの練習」、「携帯電話での通話(大声での場合)」、「ヘッドホンの音漏れ」等は不快な行為に当該すると思う。でも、「酒の匂い」や「キス」となると非常に微妙な気がする。
最初に触れた「駅の構内での化粧」等も、確かにみっとも良い行為ではないと自分も思う。でも、だからといって迷惑行為(不快行為)で注意される様な類ではないと思うのだ。*1
この件に付いて、身近な人間何人かに意見を求めてみたのだが、その答えはバラバラだった。「注意されて当然でしょ。」という声も在れば、「そこ迄注意するのはどんなものか。」という声も在った。
駅の構内での化粧は、注意されるべき迷惑行為なのだろうか?
*1 いみじくも昨日、或る番組で迷惑行為に付いて取り上げていた。駅構内や電車内での化粧が迷惑行為とする意見の中で、「抜いた睫毛をフッとこっちに吹いて飛ばしたり、化粧の粉を廻りに撒き散らすのは大迷惑。」というのが挙がっていた。これなら確かに迷惑行為だろう。でも、大半の理由は「みっともない。」というもので、それで以って迷惑行為とするのは如何なものだろうかという思いは残った。
記事内にある行為について私の個人的見解は・・・
・酔って絡む:これは論外ですね。アルコールによってセルフコントロールができなくなるのであれば自ら酒量を制限すべきでしょう。
・傘でゴルフ練習:普通に考えて危ないですよね、多少広い場所であってもそれを避けて通らねばならないので迷惑行為に他なりません。
・携帯電話での通話:もはや「迷惑の見本」となっていますが、これだけ現代人の必需品となった今、声が外に漏れない程度の通話は許可してもいいのかなと思います。もちろん満員電車内での通話や、大音量で派手な着信音等は明らかにマナー違反ですけどね。(私自身は迷惑うんぬん以前に自分が話す内容を人に聞かれたくないので常に口に手を当てて小声にしていますし、もちろん電車内では一切通話しません。)
・ヘッドホンの音漏れ:これは非常に気になりますね、音に敏感な私は我慢ならないです。
・酒の匂い:まぁ迷惑といえば迷惑でしょうが、じゃあ体臭や香水はどういう扱いなのでしょうか。体臭等は生理現象だから仕方ないとはいえ、常に身体を清潔に心がけデオドラント剤などを使えばある程度予防できますから、それを怠って体臭を撒き散らしているのはやはり迷惑と言えるのではないですかね。香水に関してはそれこそ人の好みがありますからどうしようもないですね、つけすぎに注意しろと言う以外にどうしようもありません。
・キス:これまた難しいですけど、今の日本では公衆の面前でのキスはまだそこまで浸透してないので高齢者になるほど受け入れ難いでしょうね。私としては個人の自由の範疇だと思いますが、過度のものはわいせつ行為とみなされそうなので節度を持ってわきまえたほうがいいかもしれません。
で、表題の「化粧」については、私自身、何年か前まではかなり不快に感じでいましたが、最近では見慣れてしまったせいか、みっともないけど本人が恥ずかしくないなら別にいいかなと思うようになりました。
結局のところ、聴覚や嗅覚に関わるものは常に耳を塞いだり鼻をつまんだりしてるわけにはいかないですが、視覚によるものは目を逸らして見なければ済む問題かなとも思いますので、人前で化粧してるのが不快なら視界に入れなければいいだけかなと。ただ、化粧してる方々は、多くの人にみっともないと思われていることを知っておくべきだと思います。それでも構わないというならどうぞご勝手に。
最後に、公共の場所での不快行為を規制するのもいいですが、それよりも先に暴走族や改造車等の騒音迷惑行為を徹底的に取り締まって欲しいですね。迷惑度は明らかにこっちのほうが上でしょ?
何が恥かというのは人それぞれですのでその基準に沿って人に迷惑掛けてないというのが出てくるのではないでしょうか?
コメントいただいた件ですが、
個人のパーソナリティーを超えた世代の空気と言うのはやはりあると思います。日本人とアメリカ人の気質があるように、その空気なり気質から外れた人間はkならず少なからずいますが大体変わり者扱いされますねw。
化粧=化ける+よそおう、ということはその過程を見せるようなものではないと感じます。
ここまで世の中が多様化していくと、個人の勝手な観念や趣味ではない部分での「美しさ」のコンセンサスというのものを育てていく必要があるのかな、と今回のこの事件、いくつかのブログ目にして思わされました。 なぜいけないのか? なぜ周囲が不快になるのか?という部分でもうわからない、という人たちが多すぎます。
注意をしたおばさんがどんな口調で言ったのかはわかりませんがこの件が表に出たのをきっかけに、ぼちぼち化粧する側も公衆マナーというよりも「女性のエチケットと美意識」に反することがある行為というものを知ったほうがよいと思います。
そんなのどうでもいい、個人の自由、という女性の方へは、化粧品のパウダー類が空気中に舞う姿を陽の光の下で観察してもらいたいですね。
見て見ぬふりをしないで、電車中の人たちが化粧をしている人が自分で恥ずかしいと思うまで、不思議そうな顔でずーっと無言で注目する、というのも面白いかもしれません♪
こんな文意の記事が先月さる新聞に載っておりました。日本ではまだまだ抵抗があるようですね。
というより、これも別の記事(朝日)に書いてありましたが世界的に人前で化粧する国は極めて少ないそうです。というより日本くらいでは、とのこと。仏、中など諸外国ではほとんどいないそうですね。
それは何故かというと…。何故なのでしょう。あまりに‘当たり前’すぎてそんなこと考えないそうです。‘何故’とか‘迷惑行為か’以前の話らしいです。
人前で平気で‘化ける’。これはある意味日本固有の文化なのかもしれません。ああ、‘恥じらい’は何処へ…。
仰る様に迷惑行為は、その捉え方が千差万別な所が問題を複雑にしていますね。「聴覚&嗅覚に関わるものと、視覚に関るもの」を分けて捉えるとういうのは、成る程と思いました。
自分は酒飲みですが、以前から思っている事に、「何故日本は、酒の上での過ちを大目に見”過ぎる”のだろうか?」というのが在ります。深酒した上での暴力沙汰や破廉恥行為等、「酒を飲んだ上での事だから仕方ないなあ。」と済まされてしまうのはやはりおかしいと思います。こういった酒に寛容な部分は、日本文化と言えなくもないのでしょうが、徐々にシビアな目が向けられる様になって来たのは良い事だと思います。酒飲みの立場からしても、一握りの不心得者の為に、酒飲みの多くが駄目だという捉え方をされるのは、実に不本意ですので(笑)。
キスに付いても、程度問題だと思うんです。街中で在っても、フレンチキスの様なさりげないものならば微笑ましさを感じなくもないですが、度が過ぎるのは見ていてどうかと思います。
以前、某駅構内で凄い光景を目にしました。次々と人が昇降するエスカレーターの脇で、中年のカップルが抱き合い、キスをしながら御互いの股間をまさぐりあっている姿だったのですが、最初視界に入った時はてっきりAVの野外撮影だろうとカメラを捜してしまった程です(^o^;;;。でも、カメラは見当たらず、2人の雰囲気からもそういった撮影ではなく、単に露出好きなカップルだった様ですが、これ等は明らかに迷惑行為ですね。
外で化粧をするという行為を、自分も決して褒められた行為ではないと思っています。”秘める事の美学”とでも言いましょうか、そういったモノが薄れて来ている気はします。唯、だからと言って他者が注意したり、条例等で縛ったりする様な事柄ではない様に、自分は思います。
暴走行為や騒音を撒き散らす行為は、徹底的に取り締まられるべきものでしょう。他者の生命や精神を脅かす行為ですからね。本当に迷惑な行為です。
各国には固有の文化が在り、それに基づいて様々な概念が存します。そういう意味では、迷惑行為の概念も個人差と共に文化的な物も反映されますね。
日本は「恥の文化」を大事にして来たという話が在ります。「恥を非常に嫌う。→他者の目を意識する。→自らを厳しく律する。」という心理的抑制が在り、それが美徳ともされて来たと。そういったものが、近年ドンドン薄れて来ているのでしょう。
同様に「秘める事の美学」も消え去りつつ在るのかもしれません。「何でもかんでも開けっ広げにするのではなく、秘める所は秘めるのが美しい事。」という概念が無くなって来たなあと感じるのは、ヘアヌードのみならずネットで無修正画像が氾濫している事でも感じます・・・というのは一寸話が脱線しちゃいましたが(^o^;;;。
若い女性の化粧に眉を顰めるおばちゃん達が、一方で車内で椅子を”占拠”して大声で話している矛盾。老若男女を問わず、自分をもう一度客観的に見つめ直す必要在りそうですね。勿論、自分も含めてですが(笑)。
自転車にのって(またがって)横断歩道の前で信号待ちをしていたときに、後ろからいきなり「歩道で自転車に乗ってちゃだめだよ。みんなの迷惑だろう!」とかなり厳しく叱責されたんです。前触れもなくいきなりで、しかもとってもきつい言い方でした。あのときは恥ずかしいのと、何もそんな言い方しなくてもいいだろうと思いました。その人はそのあとも「全く礼儀を知らないやつが多いんだから」とか「人の迷惑になるのに」とはきすてるような言い方で続けました。
他人の迷惑行為を注意する人はとかく、どんな言い方をしてもいいんだみたいに思っていることがあるんじゃないでしょうか。そんな場合でも、やっぱりその人の気持ちをいたずらに傷つけるような言い方を避けることも、大切なマナーだと思うんですけど。
まして何が迷惑行為かどうか人によって感じかたが違うことも多いのだから。
もっともこの被害者の女性がどういう言い方をしたのかは知りませんので、ここで書いたことは一般論として読んでください。
ところでそのとき私はどうしたかというと、黙ってその場を立ち去りました。行こうとしていたのとは反対の方向に。
基本的に、書き込みして下さった方のブログへ、直接レスを付けさせて戴く形を取っているのですが、貴ブログが見当たりませんでしたので、こちらに書き込む失礼の段を御許し下さい。
どの様な注意の仕方をしたのかという事は、大きく影響しますね。今回の記事の中でも、敢えて「字面だけでは何とも言えないが」と書いたのも、過去に自分もげん自様と同様に嫌な経験をしたからなのです。
3年程前だったと思いますが、帰宅途中の電車内でふと携帯の電源を切ったかどうかが心配になり、胸元から携帯を取り出し、電源が入っていなかったのでホッとして胸元に返そうとした時・・・。
「おい、車内で携帯使うなってアナウンスしとるだろうが!」と横に居たおっさんが語気荒く言い放って来ました。電源も入れていないどころか、耳元に携帯を持って行って掛ける素振りすらしていない状態で、いきなり断定口調で一喝された事に、唯でさえ短気な自分は「電源切ったかどうか確認しただけですよ。ほら電源入ってないし、それに僕、掛けようとしましたか?」と反論。一瞬、戸惑った表情を浮かべたものの、「紛らわしい事するからいかんのだ。」と訳の判らない捨て台詞を吐いて、そのおっさんは横を向きました。流石にこの時はブチ切れました。「おっさん、いいかげんにしろよ!自分の非を認めない奴って、本当に最低だよ!」と荒っぽい言葉を言い放った自分でした(笑)。
バツが悪くなったのか、そのおっさんは次の駅でそそくさと降りて行きました。非常に腹が立ちましたが、救いは傍に居たおばちゃんが「あの人酷いね。お兄さん間違ってないよ。」と言ってくれた事で救われました。おっさんの言葉、そしておばちゃんの言葉、共に人間から発せられた言葉でも、こう迄も人を傷付けたり、癒したりするものかと改めて言葉の大事さを思い知らされた一日でも在りました。
これからも宜しく御願い致します。
結局マスコミが撒き散らす情報に乗っかって自分のうっ憤を晴らしたいだけなんですよね。
お化粧ですが、あの揺れる電車の中で見事にまつげメイクする技はちょっとした見ものですね(^^)
不快だ不快だと思わず、「おお~変わっていく~」と朝の楽しみにすればいいと思うのですが。
歩きタバコのオッサンよりよっぽど罪が軽いと思います。
話は戻って電車内での不快行為ですが、連結部のドアを勢いよく閉めるのはなんとかやめて頂きたいです。あの音で何度睡眠を遮断されたことか・・・。もちろん電車は寝るための場所ではないことは承知していますが、公共の場所で出来る限り無駄な音を立てないようにするのは当然のことじゃないでしょうか。今は減りましたが喫茶店等でおしぼりの袋をポンと叩いて開けるのも勘弁してほしいですね。自分は見えるからと夜間に自転車のライトを点灯しないで走るとか、ビル内の飲み屋等に行く際あとからエレベータに乗って先に降りたやつらがそのまま先に入店するとか、そういうちょっとしたことでのマナーというかデリカシーがない人間が世の中に多すぎると思います。
本当に腹立たしい!