張本勲氏がスポーツニッポン紙面に「我が道」という自伝を連載しているのだが、10月24日付けは「“先約”吉田阪神の誘い断り長嶋巨人移籍」というタイトルで、これがなかなか良い話だった。
1975年、ファイターズに在籍していた張本氏は満足の行く成績を残せなかった。「張本放出か?」との報道が流れる中、当時同チームの球団社長だった三原脩氏の元を訪ねた張本氏。単刀直入に「私を必要無いと思っておられるなら、トレードに出して下さい。」と申し入れた彼に対し、三原氏は「君がプレイしたい球団が在ったら、遠慮無く言ってくれ。(妨害する様な)ケチな事はせんよ。」と答えたと言う。
「うちに来んか?」。真っ先に電話をくれたのは、当時阪神の監督だった“ムッシュ”こと吉田義男氏。嬉しさで「是非御願いします。」と即答した張本氏は、兵庫県に自宅用の土地100坪を購入した。
その後、東日貿易の久保正雄社長から「直ぐ家に来い。」との電話が張本氏に入る。直ぐに久保社長の元を訪れた際の様子が、次の様に記されていた。
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久保社長: 「巨人に行く気は無いか?」
張本氏: 「いえ、それはもう、巨人は子供の頃から大好きな球団ですが・・・。」
久保社長: 「よし、決まった。」(ポンポンと手を叩き、隣室に向かって大きな声を出す久保社長。)「シゲオちゃーん、出ておいで。」
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隣室からは、当時ジャイアンツの監督を務めていた長嶋茂雄氏が現われたと言う。何かコントの一場面の様な話だ。
張本氏にとっては夢の様な話だったが、とは言え真っ先に電話をくれた吉田氏への義理も在る。悩んだ末、張本氏は吉田氏に電話し、事情を話した。すると吉田氏は「ええ話やないか。東京やしな。気にせんと、巨人に行きなはれ。」と言ってくれたのだそうだ。苦しい時に手を差し伸べてくれ、身勝手な断りも寛大な心で許してくれた吉田氏に、張本氏は涙が溢れたと。
タイガースの歴代監督の中では、“ムラさん”が自分は一番好き。「自分の煙草1本1本に『吉田の“ヨ”マーク』を記入して管理している。」等、ケチ伝説が有名だったムッシュの印象は余り良くなかったのだが、或る時期から彼のチャーミングな言動(こちらの記事のコメント欄で、いわやん様宛てに書かせて貰った「タイガースを舐めて貰っちゃあ、あきまへんで。」発言等。)に魅せられる様になり、今ではムッシュの大ファンとなっている。上記の逸話もムッシュの、そして延いてはタイガースの御人好しさが感じられる話で、こういった所がタイガース・ファンに愛される所だと思う。
ところで、先日の記事の中で“ノムさん”とムラさんが出演していた「ゲーム電卓 ベースボール」のCM(動画)を紹介させて貰った。昔はプロ野球関係者が出演するCMは結構在ったし、その内容もコミカルな物が多かった。しかし近年はプロ野球人気の低迷も在ってか、プロ野球関係者の出演するCMはめっきり減った様に感じる。イチロー選手が出演していたりもするが、コミカルさよりも格好良さに重点を置いたCM。「掛布雅之氏の『金鳥マット』」(動画)や「岡田彰布氏の『どんでん』」(動画)、「タイガース選手達の『サンガリア』」(動画)等、嘗てのコミカルなCMが懐かしい。
関東圏では余り目にしなくなったプロ野球選手の出演するCMだが、「他の地域では結構流れていたりするのかな?」と思ったりもする。You Tubeを見ると、「タイロン・ウッズ選手(+フクシ御坊ちゃま)の『AOKI’S PIZZA』」(動画)や「今岡誠選手の『六甲のおいしい水』」(動画)、「タイガース選手達の『Joshin』」(動画)等が近年放送されていた様だ。特に関西圏ではタイガース選手達の出演するCMが少なからず流れている様で、その内容もコミカルな物が目立つ。御笑いの本場・関西ならではとも言えるが、ハムぞー様の「東西々々」で良く取り上げられている「関東と関西の違い」は、CMの分野でも言えるのかもしれない。
1975年、ファイターズに在籍していた張本氏は満足の行く成績を残せなかった。「張本放出か?」との報道が流れる中、当時同チームの球団社長だった三原脩氏の元を訪ねた張本氏。単刀直入に「私を必要無いと思っておられるなら、トレードに出して下さい。」と申し入れた彼に対し、三原氏は「君がプレイしたい球団が在ったら、遠慮無く言ってくれ。(妨害する様な)ケチな事はせんよ。」と答えたと言う。
「うちに来んか?」。真っ先に電話をくれたのは、当時阪神の監督だった“ムッシュ”こと吉田義男氏。嬉しさで「是非御願いします。」と即答した張本氏は、兵庫県に自宅用の土地100坪を購入した。
その後、東日貿易の久保正雄社長から「直ぐ家に来い。」との電話が張本氏に入る。直ぐに久保社長の元を訪れた際の様子が、次の様に記されていた。
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久保社長: 「巨人に行く気は無いか?」
張本氏: 「いえ、それはもう、巨人は子供の頃から大好きな球団ですが・・・。」
久保社長: 「よし、決まった。」(ポンポンと手を叩き、隣室に向かって大きな声を出す久保社長。)「シゲオちゃーん、出ておいで。」
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隣室からは、当時ジャイアンツの監督を務めていた長嶋茂雄氏が現われたと言う。何かコントの一場面の様な話だ。

タイガースの歴代監督の中では、“ムラさん”が自分は一番好き。「自分の煙草1本1本に『吉田の“ヨ”マーク』を記入して管理している。」等、ケチ伝説が有名だったムッシュの印象は余り良くなかったのだが、或る時期から彼のチャーミングな言動(こちらの記事のコメント欄で、いわやん様宛てに書かせて貰った「タイガースを舐めて貰っちゃあ、あきまへんで。」発言等。)に魅せられる様になり、今ではムッシュの大ファンとなっている。上記の逸話もムッシュの、そして延いてはタイガースの御人好しさが感じられる話で、こういった所がタイガース・ファンに愛される所だと思う。

ところで、先日の記事の中で“ノムさん”とムラさんが出演していた「ゲーム電卓 ベースボール」のCM(動画)を紹介させて貰った。昔はプロ野球関係者が出演するCMは結構在ったし、その内容もコミカルな物が多かった。しかし近年はプロ野球人気の低迷も在ってか、プロ野球関係者の出演するCMはめっきり減った様に感じる。イチロー選手が出演していたりもするが、コミカルさよりも格好良さに重点を置いたCM。「掛布雅之氏の『金鳥マット』」(動画)や「岡田彰布氏の『どんでん』」(動画)、「タイガース選手達の『サンガリア』」(動画)等、嘗てのコミカルなCMが懐かしい。
関東圏では余り目にしなくなったプロ野球選手の出演するCMだが、「他の地域では結構流れていたりするのかな?」と思ったりもする。You Tubeを見ると、「タイロン・ウッズ選手(+フクシ御坊ちゃま)の『AOKI’S PIZZA』」(動画)や「今岡誠選手の『六甲のおいしい水』」(動画)、「タイガース選手達の『Joshin』」(動画)等が近年放送されていた様だ。特に関西圏ではタイガース選手達の出演するCMが少なからず流れている様で、その内容もコミカルな物が目立つ。御笑いの本場・関西ならではとも言えるが、ハムぞー様の「東西々々」で良く取り上げられている「関東と関西の違い」は、CMの分野でも言えるのかもしれない。

http://www.saibugas.co.jp/family/cm/index.htm
http://www.softbankhawks.co.jp/team/cm/index.php
他の選手のもありますが、西部ガスは大きい会社なので、九州北部に行けばCM、ポスターでよく見かけます。基本的に「棒読み」というトーンは野球選手CMに共通ですね。
>人気低迷
Gファン以外の人にしたら「G中心の考え、そんなものにお付き合いさせないでくれ。いいかげんにしろ」と抗議がくるのでは?特に西や北から。まあ全国区というと未だGなんでしょうけど。
そういや、他のスポーツ選手CMも少なくなりましたね。
別格は北島、浅田真央、中村俊輔でしょうか。この三人はフリーみたいなもんだし…。
柔道とレスリング、バドミントンはせいぜい自社CMとオリンピック宣伝CMという感じだし、所属先との絡みで不自由なんでしょうか。
解説中に大きなクシャミをしたことがありました。
音声も咄嗟に対応できなかったのか、
クシャミの音がマイクに拾われ、
実況の清水次郎アナも笑いをこらえるのに必死でした。
阪神が勝っている展開でもあり、放送席は和やかな雰囲気だったのですが、
ムッシュは「すみませんね。失礼しました。」と
いつもの口調で恐縮しまくってました。
CMとは意味合いが違うかも知れませんが、
ナイター中継の番宣(主としてラジオ)でタイガースの選手やOBが
出演していることもあります。
「タイガース聞くなら1179」とか「ABCは虎バン主義」とか。
件のムッシュもABCナイターの番宣(テレビ)に出てました。
球場でラジオ片手に観戦し、「よし、そこや!」とか言いながら、
前の机か椅子を「バシッ!」と叩いて、
「ナイター聞くならABCでっしゃろ。」と言った後に、
(さっき机を叩いた)手を振りながら「痛たたたた」と、
コミカルさを発揮してました。
いちばん目にする回数の多いのは、稲葉が出ているJR北海道のCMだったでしょうか。「CM撮影中という設定のCM」というちょっとややこしいものでした。
ホークスもそうですが、地元密着をアピールするチームが概して成功を収めている中、横浜密着をアピールしているベイスターズの人気が翳りを見せている様に感じるのは、やはりチームとしての総合力が落ちているからなのでしょうか。「地元密着+総合力アップ」というのが大事なんでしょうね。
ジャイアンツ選手の出演するCM、本当に見なくなりましたね。レギュラーに生え抜き選手が少なくなったというのも在りましょうが、個性派が減ったというのも大きいのではないかと。その意味で、来期以降はラミレス選手のCMが出現するかも(笑)。
ムッシュが解説中に大きなクシャミをしたんですか!?「痛たたた・・・。」のCMといい、相変わらずチャーミングな方ですね。
記事内で紹介させて貰った「ジャイアンツ壮行会での一言」も好きなのですが、ノムさんがタイガースの監督に就任した1999年に、解説者として口にしたムッシュのコメントが最高でした。その年の序盤、好調なタイガースに付いてアナウンサーが「吉田さん、今年のタイガースは非常に好調なのですが、これは何が理由なんでしょうか?」と質問した所、昨年(1998年)迄タイガースの監督だったムッシュは「監督が変わったからでしょうな。ヘヘヘ。」と笑っていました。身を捨てたギャグに、笑いが止まらなかったものです。
一般人はやはりCMに出ているかどうかで人気を判断する傾向があります。
テレビ番組はそんなに見てなくて、NHKニュースしかまともに見ていないと言っていてもCMは良く見ていたりするんです^^;。
高校球児として活躍し、一躍人気者になった荒木大輔選手。プロ入りして以降、CMに登場した事で、それ迄彼を知らなかった人達にも知られる様になり、益々人気者になりましたよね。それだけCM効果って高いし、注目度が上がる事で、選手も一層頑張るという面も在る事でしょう。
坂本選手や山口投手、越智投手、東野投手等、今季頑張ったジャイアンツの若手選手達をCMに起用し、より知名度を上げさせたいという思いは自分にも在ります。特に嘗ての西本聖投手とイメージがダブってしまう山口投手には、「必死で頑張れば、夢は必ず叶う!」的なCMが合いそうな感じが。
ところで今日のドラフト会議では、原監督が大田泰示選手を籤で引き当てたみたいですね。今年の目玉選手の一人で在り、東海大相模の後輩でも在る大田選手の獲得。ドラフト会議ではこれ迄、目を覆いたくなる程の籤運の悪さを誇って来た(?)原監督ですが、今回は「Good job!」ですね。
ジャイアンツ入りの夢を持ち続けて来た長野久義選手は、それが叶わなくて残念でしたが、マリーンズに入団してより大きな選手になって貰いたいです。
私の住んでいる関西圏では、阪神の選手、ジョーシン電機のキャラとしてもうすっかりおなじみです。(もちろん、阪神電車のCMにでてくるオマリーさん&ボーグルソン嫁も)
ご無沙汰しております。
私の田舎の、某ローカルCMでは、キャンプ地近くにある某パン屋のCMに、当時の中村監督も出ていましたね。
また、「変わらなきゃ」も「変わらなきゃ」というCMもありましたが、野球界自体は、よい意味で、変わったのでしょうか??
先日、某イベントで、サンガリアの飲料で、関西圏出身者としては、「いち、にい、サンガリア、にい、にい、サンガリア」のCMが耳に残っておりましたが、非関西圏&若い方には、存じていないようでした。
「かのかっちゃんはB型だ」、というCMも古きよき時代の遺物なのかもしれませんね。
(今現在と過去とでは、野球スタイルが変わってきたものの、日本人でHR記録等を更新しようとしないこと自体、日本野球の小型化、衰退っといっては語弊があるかもしれませんが、小さい世界で満足して、小さい野球にとらわれているように思えます)