セ・リーグのCS、ファイナル・ステージ第6戦は、ベイスターズがジャイアンツを「2対3」で下し、「4勝3敗」で日本シリーズ進出を決めた。
試合前、「総力戦で臨む!」と宣言していた阿部慎之助監督。ジャイアンツの先発投手・戸郷翔征投手の調子はハッキリ言って良く無かった(コントロール・ミスが多かった。)し、何よりも「シーズン中から『調子が良くても、突然崩れる事が少なく無かった彼。」だけに、4回裏を終えた時点で「2対0」と勝ち越している状態で、スパっと投手を菅野智之投手に交代すると思っていたのだが、戸郷投手を続投させ、"案の定"2失点で同点に追い付かれてしまった。以降、ジャイアンツはベイスターズの"猛攻"を防ぐも、自軍のチャンスで理解出来ない選手を代打で出したり、バントで送らせるべき所を打たせて凡退したりと、阿部監督のチグハグな采配が続き、「勝てる試合を落とした。」という感じだ。
阿部監督の采配には納得行かないけれど、兎にも角にも「打て無い打撃陣が最大の敗因。」と言って良い。シーズン中から「打ちに行って凡退なら仕方無いが、見逃し三振が余りにも多過ぎた。」のは、本当に腹立たしい。
人によっては「崖っ縁から、ジャイアンツは良く頑張った!」と評価する人も存在し様が、勝負の世界は結果が全て。打て無い打撃陣は猛省して欲しい。
*****************************************************************
予定稿:新聞や雑誌等で、事前に生じる事が予測出来るな重要な出来事に付いて、即応出来る様に準備しておく原稿。
*****************************************************************
先ず断っておくが、今回の記事([予定稿]と記した後の記事。)は「セ・リーグのCS、ファイナル・ステージの第3戦として『ジャイアンツvsベイスターズ』戦が『1対2』でベイスターズの勝利に終わり、ベイスターズが『3連勝』でファイナル・ステージの勝ち抜けに王手を掛けた結果を受け、『明日(10月19日)の第4戦もジャイアンツは惨敗して、ベイスターズのファイナル・ステージ勝ち抜けが決定するに違い無い。』と"確信"した上で、10月18日の内に書き上げた予定稿。」で在る事を御了承戴きたい。ハッキリ言って[予定稿]と記した後の記事に関しては、一部"現実とは異なる内容"も含まれている。
裏話を書くと、当ブログでは過去に「こういう事に成るだろうな。」と、事前に予定稿を書き上げた事が数度在った。現実と成った場合は其の儘、又、多少異なる場合は当該箇所の"手直し"をした上でアップして来た。今回の場合、「"結果"は明らかに間違っていたので、本来は結構な手直しをするか、アップ自体を見送るべき。」なのだろうが、「余りにも打て無さ過ぎるジャイアンツ打撃陣に、ずっと苛立ち続けていた自分。」としては、「主張したい部分は全く変わっていない。」ので、敢えて予定稿の儘アップする事にした。
[予定稿]
セ・リーグのCS、ファースト・ステージを迎える際、ジャイアンツ・ファンの自分は「ベイスターズが勝ち上がって欲しい。」と願っていた。今季、リーグ優勝を果たしたジャイアンツはファイナル・ステージで、ファースト・ステージを勝ち上がったチームと闘う訳だが、(ファースト・ステージに進出した)タイガースとの今季の対戦成績は「12勝12敗1引き分け」と全くの五分のジャイアンツ。「投手陣が非常に良い。」事も考え合わせると、「タイガースがファイナル・ステージに進出したら、ジャイアンツは非常に苦戦するだろな。」という思いが在った。一方、ベイスターズとは「16勝8敗1引き分け」とジャイアンツは大きく勝ち越しており、又、守備でも「大事な所でミスをするチーム。」という事も在って、「ベイスターズがファイナル・ステージに進出すれば、ジャイアンツとしては与し易いな。」という思いが在ったのだ。
だが、そういう思いが在ったものの、懸念要素も在った。ベイスターズがファイナル・ステージに進出した際、第1戦で先発投手を務めそうなのがアンソニー・ケイ投手で、「今季のジャイアンツには負け越しているものの、ジャイアンツの打撃陣が打ち難そうにしている感じ。」が在ったので、「短期決戦で、ジャイアンツに立ち塞がるのはケイ投手に成るかもなあ・・・。」という不安が。
そして、迎えたファースト・ステージでは、ベイスターズがタイガースに"圧勝"した事で、「第1戦のケイ投手をジャイアンツ打線が打ち倦ねたら、ジャイアンツが1つも勝てずに終わる可能性も在りそう。」という不安がどっと沸いて来た。何しろ「2007年と2014年の2回、ジャイアンツは共に1つも勝てない"全敗"で、CSを敗退した過去が在る。」ので。
悪い予感は的中し、「ジャイアンツは(リーグ優勝で得たアドヴァンテージの「1勝」を除けば)ベイスターズに1つも勝てずに、全敗でCSを敗退し、4年振りの日本シリーズ進出の夢は絶たれる。」事に。とても悔しい!!!
CSに於けるジャイアンツの敗因は、「兎に角、打て無かった打撃陣に尽きる。」だろう。シーズン中を通して"貧打"に喘いだジャイアンツ打撃陣、「そんなに調子が良いとは思えないんだけど・・・。」というベイスターズ投手陣を相手に、悲しい程打て無かった。「相手バッテリーの配球を読んだ上で、TPOに合わせた打撃。」を試みている様なジャイアンツ打者は殆ど見受けられず、闇雲にバットを振り回しているだけの選手(代表格は大城卓三選手や秋広優人選手、長野久義選手等。)許り。」という感じが在り、だからこそ「見逃しを含めた三振が、非常に目立った。」という事だろう。
パ・リーグのCSのファイナル・ステージは、シーズン中と同様にホークスが強さを見せ、1つも負けずに全勝で、日本シリーズ進出を決めた。仮にジャイアンツが日本シリーズに進出していても、「ホークス相手だと、1つも勝てないかもなあ。」と思ってはいたけれど、其れでもジャイアンツには日本シリーズに進出して欲しかった。「ファンだから。」という理由が無いとは言わないが、一番大きな理由は「日本シリーズはレギュラー・シーズンという"長丁場"を勝ち抜いた。リーグ優勝したチーム同士が闘うのが"王道"で在り、だからこそ"日本シリーズの真の価値"が在るのだ。」と、ずっと思い続けているので。
此の思いを当ブログにて"きちんとした形"で表明したのは、2010年10月26日の記事「存在する事でのメリットとデメリットを考えると」の中でだった。其れ以前にもそういう思いをチラッと書いた事は在ったけれど、「ファンで在るジャイアンツが、CSで勝ち抜けなかったから、そういう事を言うんだろ。」と"痛くも無い腹を探られる"のが嫌で、「ジャイアンツが優勝を逃した此の年に、敢えて記す事にした。」という経緯が在る。だから、「優勝を逃したジャイアンツが、仮にCSに進出したとしても、勝ち抜いて日本シリーズに進んで欲しく無い。」という気持ちは、今も全く変わっていない。申し訳無いが、こんな"邪道"な制度で在るCSは、一日も早く撤廃して欲しい。「長い目で見たら、CSは日本シリーズの真の価値を下げるだけ。」と思っているので。
で、我がジャイアンツは日本シリーズには進めなかった訳で、"4年振りのリーグ優勝を果たした喜び"も吹っ飛んでしまった。残っているのは、「悔しい!!!」という気持ちだけ。「こんな悔しさを味わうならば、リーグ優勝なんてしなければ良かった。」とも。
此れで今季のジャイアンツは全てを終え、来季に向かってチームを"整備"する必要が在る。「投手陣の"軸"だった菅野智之投手が、今季オフにメジャー移籍をするのは間違い無いだろうし、打撃陣の岡本和真選手もメジャー移籍するかも知れない。又、大城卓三選手及び高梨雄平投手が、国内FA権を行使して、他チームに移籍する可能性も。」という状況では、「エース級の投手の獲得。」は必須だが、「余りにも打て無さ過ぎた打撃陣の建て直し。」も又、必須なのは間違い無い。
「レギュラー・シーズン中、ヴェテラン選手の"意地"に期待を持ち過ぎ、"勝負師"に徹せられなかった阿部慎之助監督。」だが、CSのファイナル・ステージでもスタンスは変わらなかった様に思う。「坂本勇人選手や長野久義選手といったヴェテラン選手の起用に固執し過ぎ、彼等が結果を残せなかった。」というのは、CS敗退の最大要素とは言わないけれど、結構大きい要素だったと思うのだ。
阿部監督には"情"を排して、打て無い打者の"整理"をして貰いたい。坂本選手や長野選手はジャイアンツにとって"大功労者"なのは間違い無いが、そんな彼等も"例外"にせずにスパっと整理(「皆が皆、首を切る必要が在る。」と言いたいのでは無い。チームに残すので在れば、大幅に減俸した上で、「少なくとも"主力選手"として起用するのは止めろ。」という事。)した上で、理に敵った補強が出来なければ、来季のジャイアンツ打撃陣の上向きは期待出来ない。
又、矢野謙次打撃コーチの解任は必定。色々考え方は在るだろうが、個人的には「打撃コーチの一番の役目は、『普段、選手達にどう教えるか?』では無く、『選手が"不振"に陥った時、如何に早く立ち直らせられる"技術的なアドヴァイス"が出来るか?』。」だと思っている。現役時代の彼は好きな選手の1人だったので、非常に心苦しくは在るのだが、「シーズンを通してずっと、殆どの選手が打て無い儘だった。」という現実から、彼は解任されるべきだ。そして、「嘗ての内田順三氏の様な"名伯楽"を、打撃コーチとして招聘。」して貰いたい。
ジャイアンツというチームの"体質"を根本から変えない限り、来季も今季の様な無様な姿をファンは見せられる事だろう。
ジャイアンツがcsで"下剋上"を食らったのは3度目で、此れはチーム別で言うと最高回数らしいですね。過去2回は共に"全敗"ですから、今回"実質"2勝出来ただけでも、未だ増しとも言えます。
タイムリーでの得点は皆無に等しく、本当に点が入る気がしませんでした。「レギュラー・シーズンを終えてから、優勝チームがファイナル・ステージに臨む迄約2週間と、余りに間が空いてしまい、調整が難しかったのでは?」と擁護する声も在りますが、同条件のホークスが圧勝しているのですから、其れは言い訳に成らない。
打て無いのが選手に最大の原因が在るのは言う迄も無いけれど、「打てない時、効果的な指導を行えるのが、打撃コーチの最大の責務。」という事を考えると、打撃コーチの解任は必定でしょう。何しろ、シーズンを通してずっと、殆どの選手が打て無い状況でしたから。
打撃術が未熟というのも在りましょうが、「TPOを考えた打撃が出来ていない。」というのも大きい気がします。名前を挙げて申し訳無いのだけれど、其の代表格が大城卓三選手で、「状況を考えずにバットを振り回しているだけなので、あっさり見逃し三振する事も多い。」と。考え過ぎてしまうのも問題ですが、考え無さ過ぎるのも又問題。打撃コーチは「頭のトレーニングを判り易く、且つ系統立って教えられる人。」が相応しい。
来季のジャイアンツ、今季以上に大変でしょうね。付け焼刃の補強では、本当の意味で"強いジャイアンツ"は作れない。其の為には"若い芽"を育てる必要が在るし、そういう若い芽を育てられるコーチを招聘して欲しい。学閥や個人的な仲の良さでコーチを招聘するのでは無く、能力本位でないと駄目。
今後とも、何卒宜しく御願い致します。
点が入る気がしなかった。日程の問題もあるのか?
菅野もメジャー挑戦だし、大城もFAでどうなるかわからんし、来年は投打ともにかなりレベルアップしないと優勝できません。