ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

最低賃金

2022年10月21日 | 時事ネタ関連

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井上貴博アナ ファスト・フード店の時給に驚き『日本では、想像も付かないですよ。』」(10月18日、スポニチ

TBS井上貴博アナウンサー(38歳)が18日、キャスター務めるNスタ」(月~金曜午後3時49分)に生出演し、米国のファスト・フード従業員の時給に驚く場面が在った。

円相場は1ドル149台を付け、32年振り円安水準に、改善の兆しは見られない。そんな中で番組では、世界に飛び出し、好条件の中で働く日本人を紹介。井上アナは「『日本で働くのは馬鹿馬鹿しい。若い内は、海外に行きたい。』という気持ちは判る気はします。」としつつ、「そうすると、優秀な若者がどんどん海外へ行ってしまいます。」と懸念を示した。

番組では更に、世界各の今年の最低賃金を比較した。日本が全国平均で時給961円なのに対し、ドイツでは約1,759円、ルクセンブルクでは約2,353円という高水準と言う。  

米国はカリフォルニア州で15ドルで、149円換算だと約2,235円になる。更に来年1月からは、ファスト・フード従業員の給与を大幅に引き上げる法律施行される、最低賃金は時給22ドル(約3,278円)になると言う。井上アナは「其れにしても、日本で時給3千円の仕事なんて、想像も付かないですよ。」と絶句した。  

景気の良い海外と比べ、日本国内は値上げや円安、給与問題等、経済的に苦しいニュースが続く。井上アナは、「日本だけがガラパゴス化して行って、総貧困国というか、寂しい。国力もどんどん(下がって行く)。」と嘆いていた。
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最低賃金とは、「労働市場セーフティー・ネットとして、最低限支払わなければならない賃金下限額を定め、使用者強制する制度。」を意味する。日本の最低賃金の全国平均が「時給961円」なのに、「ドイツ:約1,759円/時間、ルクセンブルク:約2,353円/時間、カリフォルニア州:約2,235円/時間」で、カリフォルニア州に到っては来年、「約3,278円/時間」になるというのだから驚き。此れは、日本の約3.41倍当たる

、「最低賃金だけを“単純比較”して、どうこう言う。」というのも、少し疑問を感じる。「最低賃金と物価のバランスがどうなのか?」も、考え合わせないといけない気がするので。どんなに最低賃金が高かろうと、物価も高ければ、“の生活の豊かさ”は違って来るから。

元記事ではファスト・フード業界の話が取り上げられていたので、「世界のビッグマック価格ランキング」というのを見てみた。上位10位は、次の通り。

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「世界のビッグマック価格ランキング」(2022年時点)

1位: 925円(スイス
2位: 864円(ノルウェー
3位: 839円(ウルグアイ
4位: 771円(スウェーデン
5位: 724円(カナダ
6位: 710円(アメリカ)
7位: 700円(レバノン
8位: 682円(イスラエル
9位: 676円(アラブ首長国連邦
10位:657円(ユーロ圏
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因みに日本は41位で、390円となっている。乱暴な比較では在るが、アメリカのビッグマックは日本の其れの「約1.82倍」で在り、日本の最低賃金を掛け合わせると約1,749円/時間という数字になる。現在のカリフォルニア州の最低賃金が「約2,235円/時間」という事だから、“感覚的には”「約486円/時間」程度高い感じか。

今年5月に放送された池上彰氏の番組内で、“世界のランチ価格事情”を取り上げていた。我が国では「500円~千円」というのがサラリーマンの一般的なランチ金額となっているが、世界では“低価格ランチ”ですら平均で「数千円」、スイスに到っては平均で「3,309円」との事。低価格ランチでこんなにも開きが大きいのだから、必ずしも「日本は最低賃金が異常に低い。→総貧困国」とは言えない気も。


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