英語を学び始めたのは中学1年の時で、学校の授業でだった。担当する英語教師が大嫌いで、授業は真面に聞かなかったし、定期試験も名前以外は白紙で出すという為体だったので、中学1年の時の英語の成績はずっと「1」。今ならば「仮に担当教師が嫌いでも、だからと言って其の科目の勉強を放棄したら、結局は自分が損するだけ。」と考えられるけれど、当時の自分は阿保で、そんな事を考えられなかったのだ。
そんな自分に業を煮やした両親は、自分を英語学校に入れた。決して裕福では無かった我が家にとって、マンツーマン授業の費用を払うのは大変だったと思う。担当する先生は40代と思われる女性で、兎に角おっかない人物。授業中は一瞬たりとも気が抜けず、追い込まれないと真面目に向き合わない自分にとっては、結果として最適な先生だった。御蔭で英語の成績はぐんぐん上がり、中学3年の時には「5」を獲得した程。授業中は死ぬ程怖かったが、授業を離れると人間味溢れる人で、今でも此のY先生には感謝の思いが一杯。
英語関係で忘れられない先生と言えば、御園和夫先生もそんな1人だ。11年前の記事「『猿の軍団』や“ラ講”の話」でも触れたが、御園先生は当時、ラジオ番組やテレヴィ番組で英語講座を持っておられた。軽妙洒脱な語り口で、時にはトリヴィア・ネタを披露する等、夢中になって其れ等の番組を見聞きしていたもの。
そんな御園先生が話していた中で、今でも印象に残っている事の1つに、「英単語には、色んな意味が在る。」という事。「『run』と言えば『話す』という意味しか思い浮かばないかもしれないけれど、『経営する』とか『鼻を垂らす』といった意味も在るんです。『燕』を意味する『swallow』も、動詞の『飲み込む』という意味合いも在る。」といった話だった。以降、辞書で英単語を調べる際には、「面白い意味合いがないかなあ。」と期待する様に。
前振りが長くなったけれど、今日は“良く知られた英単語の変った意味合い”をクイズにし、紹介してみたい。次の①~⑩の英単語に付いて、A~Jの日本語の中から、其れ其れ該当する意味合いを選んで欲しい。
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【問題】
① case
② bean
③ jump
④ lemon
⑤ one
⑥ sweat
⑦ coin
⑧ home
⑨ sound
⑩ well
[選択肢] A 貨幣 / B 井戸 / C 造語する / D 不良品 / E 急所を突いて / F 正直な / G トイレ / H 変人 / I 難題 / J びくっとする事
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⑦の「coin」だが、多くの人が思い浮かべるで在ろうAの「貨幣」以外から選んで欲しい。半分以上判ったら、凄いと思う。
では、答えを記す。
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【答え】
① case=G(トイレ)
② bean=A(貨幣)
③ jump=J(びくっとする事)
④ lemon=D(不良品)
⑤ one=H(変人)
⑥ sweat=I(難題)
⑦ coin=C(造語する)
⑧ home=E(急所を突いて)
⑨ sound=F(正直な)
⑩ well=B(井戸)
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