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「ナイナイ岡村『苛め騒動』に激怒 『彼はコント。唯振リが浅かった。』」(7月29日、J-CASTニュース)
「ブログ炎上させてる御前等が苛めちゃうの?」。御笑いコンビ「ナインティナイン」の岡村隆史さんが、強い口調でネット・ユーザーを批判した。2011年7月28日深夜放送の「ナインティナインのオールナイトニッポン」(ニッポン放送)の冒頭での発言だ。
騒動の発端は、23~24日に放送された「27時間テレビ」(フジテレビ系)で、岡村さんへの「公開苛め」とも取られる様な場面(動画)が在った事。「苛め」に加わった、とされるタレントのブログ等が炎上した事が、「苛められた」筈の岡村さんの怒りを爆発させた。
番組の中で岡村さんは、SMAPの中居正広さん、御笑いコンビ「ジャルジャル」の福徳秀介さん等とバスケットボール対決に参加。岡村さんはパスを求めるが、何故かボールは一向に回されない。挙句福徳さんが岡村さんにボールをぶつけた事を皮切りに、周囲の出演者達が次々と岡村さんにボールを投げつけるという展開が、岡村さんへの「苛め」の様だとして、福徳さんに関する「ウィキペディア」の項目や、対戦相手だった元バスケ選手のブログ等が炎上する騒ぎとなった。 岡村さんは28日のラジオで、リスナーからの質問に答え、「彼処はコントですよ、言うてみたら。そやけど生放送で、時間が無い。ディレクターは『岡村にボールをぶつけなければ。』という事に頭が集中してしまって、振りが浅いんですよ。でももう福徳に『岡村にボールぶつけて。』みたいなカンペが出た」 と内幕を明かした。飽く迄一種のコントだったのだが、生放送の焦りからスタッフが「振り」が不充分な儘ボールをぶつける流れに持って行ってしまった事、又岡村さん自身が気の利いたリアクションが出来なかった事も在り、結果的に「一寸失敗してしまった。」と事の「真相」を説明した。
「ブログ炎上させてる御前等が苛めちゃうの?」。 寧ろ岡村さんは問題の場面を「苛めだ。」と批判した一部ネット・ユーザーを、「苛めちゃうって。俺、視聴者ってもう一寸頭ええと思ってたよ。」と批判。更に「彼を苛めとするならばよ」と前置きして、「(共演していた)元バスケットボール選手のブログ迄炎上してるんでしょ?関係ないやん!ブログ炎上させてる御前等が苛めちゃうの、バスケットボール選手に対して!」と語気を強め、「(そんな些細な事で)ブログ炎上させて喜んでいる御前等はアホやで!」と「炎上」に加担したネット・ユーザーに怒りをぶつけた。仕舞いには、「止めてしまえ、そんなん・・・コンピュータを!そんな事したいんやったら。」という叫びも飛び出した。
岡村さんの発言にネット上では、「頭悪いのは御前だろ。彼をコントだと言い張る御前がどうかしてる。」、「不愉快になるもん流しといて開き直るなよ。」等と「被害者」だった筈の岡村さんを非難する声が出る一方、「正に正論。」、「バスケ選手のブログに突撃したのは誰が見てもアホ。」、「律義にテレビに踊らされる馬鹿が開き直って手の平返しててワロタ。」 と、賛同する人も少なくなかった。
尚、此の日の放送のラスト間際には、「苛め」の主犯とされてしまった福徳さんが突然スタジオに登場。僅か15秒程の出番で、殆ど何も言えない儘番組は終了した。
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当該番組は見ていなかったが、YouTubeで問題のシーンを見た。個人的な意見を言わせて貰えれば、彼が「コント」に見えるかどうかは別にしても、まあ「ネタ」の範疇には見えた。とは言え、ヴァラエティー番組を中心に「苛めとしか思えない執拗な言動」がしばしば見受けられるし、実際問題「傲慢さが鼻に付く御笑いタレントが、番組内で後輩を“締めた”。」というケースも在ったので、彼のシーンを見て「苛めだ。」と捉える人が居たとしても、其れは其れで判らなくも無い。見ている人に100%同じ受け取り方をさせるなんていうのは絶対に無理な事だけれど、少なくとも一定数以上が「コント」では無く「苛め」と捉えてしまったのだとしたら、其れは演出者や出演者の“腕(力量)”が足りなかったという事。其の点は、岡村氏も認めているけれど。
問題なのは岡村氏も指摘している様に、無関係と思える人間に迄「嫌がらせ」をしている事。「嫌がらせ」と敢えて書いたが、こんなのは「批判」でも何でも無く、「嫌がらせ」以外の何物でも無いと思う。「『岡村氏が可哀想だから。』という事で、兎に角当該シーンに登場していた人物全員を批判しただけ。」と主張する人が居るかもしれないが、「XXのブログを炎上させよう!」と煽る連中と何等変わらない。
又、「岡村氏への苛めは許せない!」的な事を言っていたのに、内幕を知った後では「岡村氏は許せない!」となるのも、「其の手の平返しの凄さは、一体何なんだろうなあ。」と正直思ってしまう。皆に苛められていた猫を助けたら、いきなり引っ掻かれて、「此の野郎、もう許せん!」と騒いでいるのと同じ様な感じすらするのだが。