先月17日、「87勝54敗2引き分け」という記事を書いた。其の前日の試合に勝利したジャイアンツは、12球団一番乗りの「50勝」に到達し、2位とのゲーム差が「10.5」となった。17日の試合に勝利すれば、マジック・ナンバー点灯の可能性が出た事で、「原辰徳監督の事は嫌いだけれど、其の“采配力の高さ”は認めざるを得ない。」と評価した。ところが・・・。
「87勝54敗2引き分け」という記事を書いた17日から、ジャイアンツは大不調に陥る。“貯金”はどんどん無くなり、首位陥落の瀬戸際に。
優勝が決まる迄は、決してチームの手綱を緩める事が無かった藤田元司元監督。一方、原監督の場合は第1次政権の頃より、「チームの好調が続くと、相手チームを舐めた采配をし、其処からチームが不調に陥る。」という“癖”が在る。2位に「10.5」ものゲーム差を付けた事が影響したのだろうが、「今季は打たれ出すと止まらない菅野智之投手を、不調なのに引っ張り続け、“勝てた試合”を落とした7月19日の対カープ戦。」以降、「ゲーム差を大きく付けているから大丈夫!」という感じで、「早く変えなければいけない投手を引っ張り続け、負ける試合が続いた。」のだった。
首位陥落の瀬戸際に追い込まれてから、何とか勝ちを拾い続け、再び2位に大きく差を付けたジャイアンツ。でも、3日前の対ドラゴンズ戦では「4回裏を終えた時点で6点負けていた事から、試合を捨てた様な采配が見られた。」事で、「又、『2位に大差を付けたから、1試合位落としても良い。』という舐めた考えになったのか?」と気になった。「優勝争いをしているベイスターズ戦を明日に控えて、こんな試合をしていて大丈夫か?」と不安に感じる負け試合。そして案の定、一昨日の対ベイスターズ戦は完敗する。
「再び、連敗街道に入るのではないか。」という不安で満ちた昨夜の試合、7回裏を終えた時点でジャイアンツは、ベイスターズに3点リードの「5対2」。「今日は勝てそうだな。」とホッとするも・・・。
今季、リリーフとして頑張って来た中川皓太投手が8回表に打ち込まれ、「5対6」と逆転されてしまう。何度も勝ちを呼び込んでくれた彼だけに、責める気は起きなかった。
そして迎えた9回裏、ジャイアンツ打撃陣は2打席連続三振で2アウト。「100%負けを覚悟する。」も、其処から反撃し、同点打を放った坂本勇人選手は見事だった。
唯、「負けている状況から同点には追い付けても、勝ち越しする事が出来ず、結果として負けてしまう。」というのが、今季のジャイアンツの傾向。此の回、同点止まりだった事に、不安がどんどん増して行った。
「6対6」の同点で迎えた11回裏、ノー・アウト2塁で打席に入った“ダイナマイト・シンゴ”事、石川慎吾選手が“サヨナラ2ラン”を放ち、ジャイアンツは「8対6」と勝利を収める事に。
昔の矢野謙次選手を思い浮かばせる、“明るい元気者”の石川選手は好きな選手の1人。そんな彼が勝利を呼び寄せてくれた事が、本当に嬉しい。彼がサヨナラ2ランを放つ事が出来なければ、ジャイアンツは負けていたかも知れない。そうなったら、ジャイアンツは連敗街道に入って行く可能性も在ったろう。チームのピンチを救ってくれた石川選手に、心から感謝!