ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

“元”教え子だから、罪軽減という事なのか?

2021年02月20日 | 教育関連

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「『卒業記念』で男子生徒の全裸写真撮影・・・高校教諭懲戒処分」(2月18日、読売新聞

埼玉県教育委員会は18日、教え子だった男子生徒の全裸の写真を撮影したとして、県立高の男性教諭(42歳)を減給10分の1(1ヶ月)の懲戒処分にした。 

卒業式から2日後の撮影だった、県教委は原則免職としている教え子への猥褻行為では無く、セクハラに当たると判断し、減給に留めとしている。

発表によると、教諭は2019年3月11日、校内で生徒に服を脱ぐ様求め、デジタル・カメラで撮影した。約100枚の内、30枚程が裸の写真だったと言う。

昨年8月、生徒が高校に相談して発覚。生徒は「怖くて、何も言えなかった。」と話したと言う。県教委に対し、教諭は卒業の記念の積りだった。『断っても良い。』と伝えた。と説明したと言う。
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加害者の男性教諭は「卒業記念の積りだった。」とか「『断っても良い。』と伝えた。」とか言っている様だが、何処ぞの男性医師同様の見苦しい言い訳としか思えない。16年前の記事「医師から受けた猥褻行為」で詳しく書いたけれど、自分は若かりし頃、男性医師からセクハラを受けた事が在る。どういう性癖を持とうが個人の自由だが、相手が同意していないのに猥褻行為を働くのは許されない。況してや“会社が入社前健康診断を委託している医師”からの猥褻行為で在れば、「おかしいな。」と思っても、「拒否すれば、入社が取り消される様な診断結果を出せるかも。」という不安が在り、拒否するのは難しいだろう。今回の男性教諭にとって被害者の男子生徒は教え子という立場で在り、自分の場合と同様にセクハラで在り、同時にパワハラでも在ると思う。

理解出来ないのが、今回の埼玉県教育委員会の処分。「
卒業式から2日後の撮影だった為、県教委は原則免職としている教え子への猥褻行為では無く、セクハラに当たると判断し、減給に留めた。」というが、「卒業式から2日後の猥褻行為なので、教え子では無く“元教え子”(又は現役高校生ではなく、“元高校生”。)なので、罪を軽減する。」という事なのか?強い立場を悪用した猥褻行為で在り、加えて「教え子在る事は変わり無い。」というのに、免職では無くて減給で終わらせるというのは、余りにも甘い処分だと思う。

17年前の記事「教師の恐喝事件、闇に葬られる」の中で詳しく書いたが、「知り合いの教諭が勤務していた学校で、新卒の男性教諭が何人かの女生徒に金銭を巻き上げたり、性的行為を強要したりしていた事が発覚するも、結局、学校側は警察に届ける等せず、他校に其の男性教諭を追い出す事で、全て闇に葬り去った。」という事が在ったそうだ。教諭が置かれている大変な現実を知っているので、「全ての教諭が悪い!」なんて思ってはいないけれど、“教諭の犯罪”に対する教育委員会の処分が、概して甘過ぎる。とは思っている。


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