ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

印章

2020年10月18日 | 其の他

一定年齢以上の方ならば、タレント松島トモ子さんの名前から、思い出す逸話が在る事だろう。「1986年、TV番組の撮影で訪れたケニアで、10日間の間にライオンと豹に各々1度ずつ襲われた事故。」の事だ。そんな彼女が8月から、自身のブログを開設。其のタイトルはライオンの餌という、実に強烈な物。一度目にしたら、忘れる事は無いだろう。

閑話休題

河野太郎行政改革担当大臣が、「行政手続きの効率化を図るべく、押印を必要とする書類を出来るだけ減らす。」事を打ち出した。「無駄な押印が多い。」と思っているので、彼の考えには基本的に賛成だけれど、気になるのは「“判子”自体が悪で在り、判子を無くせ!」みたいな主張が在る事。無駄な押印は出来る限り無くすべきだが、だからと言って判子や押印自体が悪い訳では無い。そういった事を混同してしまうのは、個人的にどうかと思っている。

10月15日、移動時の車中でTBSラジオの番組「たまむすび」を聞いていたら、判子に付いて特集していた。知らなかった事も在り、面白い内容だったので、今回取り上げる事にした。“判子”と言われて、我々が一般的に思い浮かべる物は何だろう?恐らくは「象牙金属合成樹脂等を素材として、其の一面に文字シンボル彫刻した物で、個人・官職団体として公私文書(公文書私信等)に押して、特有痕跡を残す事により、其の責任や権威を証明する事に用いる物。」を思い浮かべる人が大いに違い無い。でも、実は我々が判子と呼んでいる物の正式名称は印章なのだ。(因みに、判子というのは当て字。)

そして、「印章で、紙等に押した朱肉の跡。」を「印影」、「役所や銀行等に登録してある印影。」を「印鑑」と呼ぶのだから、実にややこしい

「判子」の語源に付いては諸説在るそうだが、江戸時代に良く作られた版画に使う板の事を『版行(はんこう)』と呼び、其れが変化して『判子』となった。というのと、版行を使って本を印刷する事と、印章で捺印する事が混同されて、印章の事も版行と呼ばれる様になり、其れが変化して『判子』となった。という説が有力の様だ。

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「印章の種類」

実印市区町村の役所に登録した、公的に認められた印章。

印鑑登録役所に印章登録する事。

銀行印銀行や信用金庫信用組合等の金融機関に印影の届け出をしている印章の事。

認印届け出をしていない個人の印章。

三文判安い認印の事。
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次に「印章の押し方」に付いて。

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「印章の押し方」

消印文書に収入印紙収入証紙等を貼った際、其れ等としたの文書に跨がって押す印影の事。

契印2枚以上の契約書が1つの連続した文書で在る事を証明するに、両に跨がって押す印影の事。

割り印2つ以上の文書に印章を跨がる様に押す事により、文書の関連性を示す印影の事。
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「上司に出す印鑑は、『左に傾ける。』のがマナー。」という“御辞儀判子”なんていうのは、個人的に馬鹿馬鹿しい事だと思うのだけれど・・・。


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2 コメント

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象牙 (雫石鉄也)
2020-10-19 09:05:32
ハンコを押さなくて仕事ができるようになることは、私は賛成です。でも、おっしゃるようにハンコ文化そのもをなくす必要はないと考えます。
ただ、いろんな素材のハンコの中で、象牙のハンコは禁止してもらいたいです。
「牙 アフリカ象の密漁組織を追って」
https://blog.goo.ne.jp/ebisu0014/s/%E3%82%A2%E3%83%95%E3%83%AA%E3%82%AB%E8%B1%A1
を読むと判るのですが、世界最大の象牙消費国は日本です。中国は国内での象牙の流通を禁止してます。
日本は禁止してません。
日本人の「幸運を呼ぶ象牙のハンコ」のため、アフリカ象は絶滅においやられているのですね。
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>悠々遊様 (giants-55)
2020-10-19 13:19:51
書き込み有難う御座いました。今回は、此方にレスを付けさせて貰います。

「日本学術会議の問題」もそうですが、世の中には「分けて考えなければいけない事。」が結構在りますよね。

「無駄な押印を無くす。」のは賛成だけれど、其の事と「印章を無くす。」というのは別の問題。「時代の変化によって淘汰される物が出て来る。」のは仕方無い事ですが、「メソポタミア文明の頃に起源を有するとされる印章。」を無くすというのは、余りに乱暴な話。

象牙の印章に付いても、全く同じ考えです。人間の身勝手な欲望により、絶滅させられた生物が如何に多い事か。
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