① 気骨の人逝く
川内康範氏が88歳で亡くなられた。川内氏と言えば「『おふくろさん騒動』で森進一氏に激怒する頑固な爺さん」とか「耳毛爺さん」等、面白おかしく取り上げられる事が近年は多かったが*1、個人的にはそれ迄の彼の功績が軽んじられている様で非常に残念に思っていた。
作詞家としては「誰よりも君を愛す」(動画)や「骨まで愛して」(動画)、「君こそわが命」(動画)、「伊勢佐木町ブルース」(動画)、「おふくろさん」(動画)等、多くの名作を残している。又、「月光仮面」(動画)に始まって「愛の戦士レインボーマン」(動画)、「光の戦士 ダイヤモンド・アイ」(動画)、「正義のシンボル コンドールマン」(動画)の原作、「まんが日本昔ばなし」(動画)の監修等、子供向け番組にも多く関わって来られた。「アナーキズム」と「博愛の心」を基調にした独特な世界観は“川内ワールド”と呼ぶに相応しく、幼少期に触れて来た彼の作品に今も郷愁思いを持つ人々は少なくないと思う。斯く言う自分もその一人だ。
「海外抑留日本人の帰国運動」や「戦没者の遺骨引き上げ運動」を行い、「グリコ・森永事件」ではかい人21面相に「私財1億2千万円を提供するから、この事件から手を引け!」と呼び掛ける等、憂国の思いが強い人物でも在った。昨年末には「薬害肝炎問題」の対応に苦慮する福田康夫首相にアドヴァイスを送ったという話も在る。憂国の士を気取り乍ら、その実態は「公私混同の著しい売国奴」といった某都知事の様な輩が少なくないが、川内氏は憂国の士の一人と思っている。合掌。
② 「ブルータス、御前もか!」の感は在るけれど・・・
ジャイアンツの上原浩治投手が、今オフのメジャー挑戦を表明した。今月4日にFAの資格取得条件を満たした彼は「(メジャー挑戦という)目標を達成してから終わりたい気持ちが在る。(メジャーで)遣りたい気持ちが10年間切れなかった。」と、ジャイアンツ入団前から口にしていた「メジャー挑戦」への思いが全く変わっていない事を披瀝したという。
4年前の記事猫も杓子もメジャー挑戦」や昨年末の記事「『カチンと来る』」等で、安直な気持ちでメジャー挑戦を口にしている“様な”選手達に疑問を呈して来た。そして「メジャーに挑戦するならば、ルール違反と言える形では無く、多くのファンから拍手で送り出される様な、きちんとルールに則る形ですべきで在る。」とも主張して来た。だからこそ過去に「上原さん、それを言っちゃあいかんでしょ!」及び「前略 上原浩治様」という記事で、上原投手を批判した訳だ。大好きな選手の一人だからこそ厳しい内容となったが、「きちんとルールに則った形でメジャー挑戦するならば、心から応援したい。」とも記した。
ハッキリ言って「ブルータス、御前もか!」の感は在るが、約束通り彼のメジャー挑戦を心より応援したいと思う。今季はジャイアンツで、そして来季からはメジャーのチームでエースの輝きをこれでもかと見せて貰いたい。頑張れ、上原投手!!
*1 「あれも川内康範大先生だったとは」で紹介した国民新党の参議院選挙用CM(動画)が忘れられない。
川内康範氏が88歳で亡くなられた。川内氏と言えば「『おふくろさん騒動』で森進一氏に激怒する頑固な爺さん」とか「耳毛爺さん」等、面白おかしく取り上げられる事が近年は多かったが*1、個人的にはそれ迄の彼の功績が軽んじられている様で非常に残念に思っていた。
作詞家としては「誰よりも君を愛す」(動画)や「骨まで愛して」(動画)、「君こそわが命」(動画)、「伊勢佐木町ブルース」(動画)、「おふくろさん」(動画)等、多くの名作を残している。又、「月光仮面」(動画)に始まって「愛の戦士レインボーマン」(動画)、「光の戦士 ダイヤモンド・アイ」(動画)、「正義のシンボル コンドールマン」(動画)の原作、「まんが日本昔ばなし」(動画)の監修等、子供向け番組にも多く関わって来られた。「アナーキズム」と「博愛の心」を基調にした独特な世界観は“川内ワールド”と呼ぶに相応しく、幼少期に触れて来た彼の作品に今も郷愁思いを持つ人々は少なくないと思う。斯く言う自分もその一人だ。
「海外抑留日本人の帰国運動」や「戦没者の遺骨引き上げ運動」を行い、「グリコ・森永事件」ではかい人21面相に「私財1億2千万円を提供するから、この事件から手を引け!」と呼び掛ける等、憂国の思いが強い人物でも在った。昨年末には「薬害肝炎問題」の対応に苦慮する福田康夫首相にアドヴァイスを送ったという話も在る。憂国の士を気取り乍ら、その実態は「公私混同の著しい売国奴」といった某都知事の様な輩が少なくないが、川内氏は憂国の士の一人と思っている。合掌。
② 「ブルータス、御前もか!」の感は在るけれど・・・
ジャイアンツの上原浩治投手が、今オフのメジャー挑戦を表明した。今月4日にFAの資格取得条件を満たした彼は「(メジャー挑戦という)目標を達成してから終わりたい気持ちが在る。(メジャーで)遣りたい気持ちが10年間切れなかった。」と、ジャイアンツ入団前から口にしていた「メジャー挑戦」への思いが全く変わっていない事を披瀝したという。
4年前の記事猫も杓子もメジャー挑戦」や昨年末の記事「『カチンと来る』」等で、安直な気持ちでメジャー挑戦を口にしている“様な”選手達に疑問を呈して来た。そして「メジャーに挑戦するならば、ルール違反と言える形では無く、多くのファンから拍手で送り出される様な、きちんとルールに則る形ですべきで在る。」とも主張して来た。だからこそ過去に「上原さん、それを言っちゃあいかんでしょ!」及び「前略 上原浩治様」という記事で、上原投手を批判した訳だ。大好きな選手の一人だからこそ厳しい内容となったが、「きちんとルールに則った形でメジャー挑戦するならば、心から応援したい。」とも記した。
ハッキリ言って「ブルータス、御前もか!」の感は在るが、約束通り彼のメジャー挑戦を心より応援したいと思う。今季はジャイアンツで、そして来季からはメジャーのチームでエースの輝きをこれでもかと見せて貰いたい。頑張れ、上原投手!!
*1 「あれも川内康範大先生だったとは」で紹介した国民新党の参議院選挙用CM(動画)が忘れられない。
いちばんいいのは所属チームの優勝でしょうね、
それをやられると私としては困るwのですが。
■上原投手、メジャーで通用するか否かは未知数でありますが、とりあえずがんばって欲しいものです。でもこの時期にメジャー挑戦を口にするのは、よほど球団側と上手く行ってないようですね。
「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。」夏目漱石が著した「草枕」の冒頭に在る、有名な一節。絶対的に正しいと思える事でも、それを通そうとする事で窮屈な思いや嫌な思いをする事はまま在りますね。自分自身は好い加減極まり無いのに、言いっ放しな“だけ”の人物ならばそういった事は平気で出来るのでしょうが、一般的には人並み以上に身を律していないと意地は通せない物ではないでしょうか。その点に於いて川内氏は、人にも厳しいけれども、自分にはもっと厳しい人だった様に感じています。又、人に対して厳しいだけでは無く、それ以上に“無償の愛”という物を持っていた人だったのではないかと。自分さえ良ければ他者なんか知ったこっちゃない。そんな人が増えている今だからこそ、川内氏の様な気骨溢れる人物にはもっと長生きして欲しかったです。
上原投手に関しては、ジャイアンツ入団時からメジャーへの憧れを口にしていましたし、きちんとルールに則った上での移籍願望ですから、今回は温かく送り出して上げたいと思っております。願わくはジャイアンツ“での”有終の美を今季は飾って欲しいのですが、あれだけの大功労者ですでの仮に思う程の成績が残せなかった“としても”、「これ迄有難う!メジャーに行っても応援するぞ!」という思いは変わりません。
また、メジャーへの移籍のルールが整っていない事がよく表しているように、野球のレベルはともかく、経営や運営システムの面では、昔に比べればよくなったものの、まだまだ日本は三流以下だと思います。上原選手がかつて"我がまま”を言ったのも、「ポスティング」というそれを許してしまい得る土壌があったからです。さらに経営に関しては、比べる事が間違い、というレベルでしょう。なのに、「世界最高の野球」等とのたまうのは、おこがましい、との思いです。
話が本筋からそれ気味でしたが、日本人選手がメジャーに“流出"するのは、致し方ないかと思います。やはり、トップ選手同士は別として、リーグのレベルとしてメジャーの方が上だと思いますので。それに、日本の野球ファンも、そうでない人も、「外」を知るのは、とても良い事だと思います。例えば、日本よりも30分から1時間近くも短い試合時間、鳴り物が一切なく打った瞬間の木の乾いた音が聞こえる球場等、メジャーの野球を知り、その結果「日本の野球の特徴を、改めて認識できるのでは」と多少は期待できるからです。
きっと上原選手の移籍の時には、「お金」の話も出てくるかと思います。私は、giants-55さんとは違い「お金」の話が出てくるのは大賛成ですし、大いに前面に出てきて欲しいとさえ思います。、日本人がスポーツに「清貧」を求め、「お金」が絡む事を嫌いがちな傾向があるせいか、「経営か黒字なら補強しろ」や、「赤字でも、優勝したければともかく補強しろ」等、日本のプロ野球ファンは「お金」に関してあまりにも無頓着であり、それには常々辟易としておりますので。
大好きな上原選手がメジャーへ行ってしまえば、giants-55さんも寂しいかと思いますが、心配は要りません。きっと代わりの選手は出てきます。川口・江藤・金本・シーツ・ラロッカ・新井・黒田等々、日本人外国人問わず主力が次々と去っていく“無様な鯉”のファンが言うのだから間違いありません(笑)。上原選手の抜けた後、誰が「ジャイアンツのエース」になるのかも楽しみですね。その前に、上原選手には「日本シリーズのマウンドに立つ」という仕事に向けて、頑張って頂かなくてはなりませんが。
乱文雑文、大変失礼致しました。
昔は明らかに物見遊山感覚で来たメジャー・リーガー達を相手にしても、全く歯の立たない試合をしていた我がプロ野球チーム。それを思えば、負けたとはいえタイガース&ジャイアンツはまあまあ良く闘ったと思います(笑)。唯、チームとしてメジャーと日本プロ野球では、未だ未だ彼我の差が在るというのは全く同感です。大分改善されて来たとは言え、運営スタイルも昔乍らの“丼勘定”的な部分が我が国には残っていますしね。“情”を完全排除すべきとは思わないけれども、利益を上げる為に都合の良い時だけ“情”を持ち出す球団のフロントはどうかと思っています。
概して選手達の一挙手一投足を注視し乍ら応援している彼の国と、応援する事自体に熱中している“かの様な”我が国。メジャーから学ぶ事は、確かに少なくないでしょうね。
又、メジャー挑戦する選手(これは日本でプレーしている選手にも言える事ですが。)が金銭を口にするのは決して悪い事だとは思っていないんです。選手達にとって自分自身の価値を知る最大の指標は「年俸」で在るし、プロで在る以上自分を高く売るのは当然とも言えましょう。自分が駄目なのは、“本音”を隠して「ファンの為」等と“御為倒し”を嫌味な程に口にする選手。そう言い乍ら、実際には金銭だけしか考えていないのが透けて見えてしまう輩が苦手なんです。そんな御為倒しを口にする位なら、「自分は御金の為にメジャーに行きます。」と言った方が遥かに自分は好感を覚えるんですけどね。
カープ・ファンの哀しみを思えば、上原投手の移籍を寂しがっている自分なぞは甘っちょろいと言えますね。上原投手移籍後は、生え抜きの若手投手が大エースに育ってくれる事を期待したいです。その最右翼は内海投手でしょうが、真田投手や辻内投手、そして“小さな巨人”こと古川投手(http://210.165.9.64/giants-55/e/dedbf3fd956855c40d80745e16e813e7)等にも期待。
きっとあちらで青江さん、松尾さんが待っておいでですよ。
ご冥福をお祈りいたします。
>金勘定
日本では朱子学の影響で「男が金のような下賎なものにこだわるのはイカン」という風潮があって、いまだそれは根強いですからね…。お金をあまり言い過ぎると嫌がるムードというのはある。
ただ一方でファンもドライで何年も「行かせろー」と言ってると案外と「はいはいもういいよ、ご勝手に」みたいな雰囲気になったりする。この辺、人気商売の微妙なところです。
以前にも書いた事ですが、自分は所謂「ムード音楽」が大好きで、「平成の世にもムード音楽がブームとならないものか。」と常々思っている程。あのゆったりとして、且つ哀愁を帯びた歌々が堪らないです。仰る様にムード音楽の面に於いても、川内氏は大貢献者でした。色んな意味で、日本人の精神に大きな影響を与えた“巨人”だったと思います。合掌。
有名人の去就に関しては「引き止められる内が華。」という面は在りますよね。「行かないで!」、「辞めないで!」と引き止められている内が華で、「どうぞ御勝手に!」となってしまうと非常に寂しい話で(苦笑)。