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「若者の○○離れ、2位に『新聞』1位は?」(2月24日、リセマム)
「若者の○○離れ」という言葉。10代から70代の男女が選んだ「若者の○○離れ」の1位は「車離れ」で在る事が、DeNAトラベルが実施した調査により明らかになった。「若者の○○離れ」には収入の減少やインターネット・スマートフォンの普及といった要因が関係している様だ。
「若者の〇〇離れ」に関するアンケート調査は、オンライン総合旅行サーヴィス「DeNAトラベル」を運営するDeNAトラベルが、10代から70代の男女を対象に実施した物。2018年2月8日から2月11日に掛けてインターネット調査にて実施し、1,184名の有効回答を得た。
「貴方が感じている『若者の〇〇離れ』を選んで下さい。」との質問で、最も多い回答は「車離れ」で、3人に1人に当たる33.0%が回答した。次いで「新聞離れ」13.2%、「読書離れ」及び「結婚離れ」共に7.9%、「御酒離れ」6.6%と続いた。「車離れ」は各年代で1位となり、2位以下に大きく差を付けた。年代別に見ると、20代・30代では「テレヴィ離れ」や「煙草離れ」等が上位に入り、50代・60代では「読書離れ」や「御酒離れ」が上位に入る等、趣味趣向に関して世代間で認識に違いが在る事が判る結果となった。
若者世代の10代から30代に“本当は遣ってみたい事”を聞いた所、1位は「旅行」15.8%という結果に。旅行は多額の御金と長期休暇が必要な為、中々行く機会が持てないが、実際は行きたいという欲求が在る様。次いで多かったのは「読書」13.4%。「読書離れ」が進んでいるという実感も高く、活字離れの危機感と自由な時間を持ちたいという意識が見られた。其の他「車」11.5%、「恋愛」9.6%、「海で遊ぶ」6.7%、「結婚」5.3%と続いた。
「若者の〇〇離れ」が進む理由に付いては、「インターネット・スマホの発達」が最も多く、4人に1人(26.4%)が支持。自宅で簡単に様々な情報やエンターテイメントを楽しめる事が「〇〇離れ」を進めていると考えている人が多い様だ。次いで「収入の減少」21.8%、「時代の変化」17.3%、「多様な生き方への寛容化」9.0%等が選ばれた。
「〇〇離れ」が進む上位5項目に付いて、其れ其れ理由を集計した所、「車離れ」及び「御酒離れ」は「収入の減少」が最も多く、「新聞離れ」及び「読書離れ」では「インターネット・スマホの発達」、「結婚離れ」は「多様な生き方の寛容化」が最も多い回答となった。又、「『若者の〇〇離れ』を解決するには、何をすれば良いか?」との問いには、様々な意見が寄せられたものの、全体的に「時代の変化を受け容れ、無理に解決する必要は無いのではないか。」との意見が多く見られた。
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「若者の〇〇離れ」という切り口は、メディアが好む物の1つ。「活字離れ」や「車離れ」等は取り上げられる様になって久しいが、近年は無理無理に「若者の〇〇離れ」というのを“増産”し過ぎる感じもしている。
今回の記事で一番意外だったのは、「若者世代の10代から30代に“本当は遣ってみたい事”を聞いた所、2位に『読書』(13.4%)が入った。」という点。「『字を読むのが面倒。』という理由から、若者の間で読書離れが進んでいる。」と巷間言われていたが、必ずしもそうでは無かったという事で、本好きとしてはホッとした。
今回取り上げられている「〇〇離れ」は“物”に関する物許りだが、個人的には“内面的な〇〇離れ”が気になっている。「インターネットの特定サイトに載っている情報“しか”触れず、其の情報を自分の頭で分析する事無く鵜呑みにする。少しでも考えたら、其の情報が誤っている事に気付きそうなものなのに、『誤っているなんて在り得ない。』と“無根拠”に否定する。」等、「思考離れ」や「想像離れ」がどんどん拡大化している様に思うのだ。此れは若者に限った現象では無く、良い年をした大人の間にも拡大しているけれど。