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「ホットペッパーが料理を持ち帰る『シェアバッグ』、横浜市と共同実施」(2月22日、財経新聞)
ホットペッパーグルメは、食べ切れない食品を持ち帰る「シェアバッグ」を無料配布、利用促進を横浜市と共同で実施する。
此の企画は2018年2月22日~4月30日に横浜市の参画飲食店で「シェアバッグ」を無料配布し、使用を促すもの。「シェアバッグ」は飲食店で食べ残した食品を持ち帰る事が出来る、持ち帰り用のボックスと紙袋。参画店舗は、横浜市西区・中区・神奈川区エリアに在る約100店舗となる。
ホットペッパーグルメは、「シェアバッグ」を生産したり、飲食店への提案、特設ページの制作と運営、広報活動等を担当する。一方、横浜市は飲食店への呼び掛けを行うと共に、市民への周知を図る。
ホットペッパーグルメは、クーポン・マガジンで在る「HOT PEPPER」の発行を通じ、多くの飲食店と関わっている。其の為、飲食店から食品ロスが勿体無いという声を多く聞く機会が在った。国内に於ける食品ロスは、実に年間621万トンにも及ぶと言われる。然し、官民での食品ロス削減の取り組みが広がり、飲食店に於いても食品ロスを削減し様という動きが活発化している。
ところで、ロス削減は未だ国民に浸透していない事から、削減に熱心な横浜市と共同し、啓蒙活動を行う事となった。先ずは「シェアバッグ」を使う事で、”「美味しい。」と「勿体無い。」をシェアし様”というスローガンを定着させる。
日本では食べ残した食品を持ち帰る事は、断る店舗も在り、余りポピュラーな行為では無い。然し、アメリカでは、外食先での食べ残しの持ち帰りは当たり前の行為だ。店には「ドギー・バッグ」と呼ばれる袋や容器が用意されていて、客の求めに応じて提供してくれる。此の「ドギー・バッグ」という名前は、気恥ずかしさから「犬に上げるから。」という名目で持ち帰っていた為付いたと言われる。
日本では店側が食中毒を恐れる事と、気恥ずかしさからか、食べ残しの持ち帰りが中々定着しない。「シェアし様。」というポジティヴなイメージに変える事で、食べ残しの持ち帰りが当たり前になる事が期待される。
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世界では其の日に食べる物が無く、飢えに苦しんでいる人達が少なからず存在する。其れは日本も例外では無く、貧困家庭は拡大化していると言われる。そんな中、我が国の食品ロスは年間約621万トンにもなるそうで、1日に約1.7トンもの“食べられる食品”が捨てられている計算に。「本当に勿体無い話だし、こういう食品を貧困の苦しんでいる人達に回せないものか。」と思ってしまう。
アメリカの「ドギー・バッグ制度」に付いては、以前から「良い制度だなあ。」と思っている。持ち帰った食品による食中毒の可能性等、“持ち帰る側の管理責任”は充分考慮されるべきだが、そういう事が徹底された上で、シェアバッグの普及が望まれる。
食料の廃棄は、日本だけではなく、豊かさと共にある先進国が対処すべきでしょう。ゾンビのように食を貪るフードファイターではありませんが、例えば、作り置きでピークタイムといった、繁忙期に対応している飲食店では、タイムシフトによって、調理量をコントロールしているので、それを、注文時にも応用出来ないか、と思います。スマホやアイパッドなどの通信端末で、必ず注文するようにして、その注文量に応じて、調理しておくことによって、時間経過によるロスを防げないものかと思います。ロスを防ぎ、損失をカバーするという意味合いがある事から、注文してくれた客は割引しても良いと思います。
食の分配は、政府も真剣に考えるべきでしょう。とりわけ、海外の貧困国への食の支援もありますが、まずは国内でしょう。国内で、食の保護を必要としている人々に、行き渡る方策を考えるべきでしょう。例えば、レストランでの過剰食といったものは、冷凍保存して、冷凍食品として、再生出来ないものでしょうか。食品メーカーの冷凍技術のレストラン、個人食堂との共用とか、政府が主導しなければ、出来ない事もあると思います。
お店の人にお願いすると、ちゃんと折り箱を用意してくれていたし。
高度経済成長期の直前で、まだまだみんな貧しくて「もったいない」が当たり前でしたから。
ただし、高級レストランの部類は入ったことがほとんどないので、分かりませんが(苦笑)。
世の中が豊かになりだしてから、食中毒がどうのこうのと言いだして、食べ物を粗末に扱うようになったのではないかな。
経済が豊かになって心が貧しくなった、なんて思いたくはないけれど。
食品ロスを少しでも減らす為には、先ずは隆様が書かれている様な、供給する側の工夫が必要。そして、矢張り政府が率先して取り組むというのは、必要不可欠でしょうね。
以前にも書きましたが、亡き父は疎開経験者で、食べる物が無くて昆虫やら草やらを食したそうです。なので、食べ物を残すという行為を嫌っていたし、そういう事を厳しく躾けられました。なので、今でも食べ物を残す事が出来ません。
最近は行われていない様ですが、以前、長嶋茂雄監督(当時)が「球音を楽しむ。」という事で、「鳴り物の応援を控える試合」というのを提唱しましたよね。バットにボールが当たった時の音等、実に新鮮だった。例えば「8月15日は、何時もよりも質素な食事を取る。」といったイベントを行う事で、“食べられる事の有難さ”というのを多くの人が気付くのではないかなあと思ったりもします。