ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

配役ミス

2019年01月25日 | TV番組関連

今年のNHK大河ドラマいだてん~東京オリムピック噺~」【動画】の視聴率芳しく無い。既に3回放送されたが、関東地区で言えば「第1回:15.5%、第2回:12.0%、第3回:13.2%」という塩梅。「そりゃ、そうだろうなあ。」と思う。

 

1月7日の記事「『いだてん~東京オリムピック噺~』の第1回を見て」で書いた様に、歴史、特に“近現代”が好きな自分が見ても、此の作品は面白く無い。「全体的にゴチャゴチャし過ぎていて、見ていて疲れる。」というのも在るが、「配役が、しっくりしていない。」というのも大きい。其の象徴が、5代目・古今亭志ん生氏を演じているビートたけし氏。落語に関する知識は無いに等しい自分だが、5代目・古今亭志ん生氏に関してはそこそこ知っている。話題性を重視したのだろうが、見た目が余りにも違い過ぎるビートたけしを起用した事で、違和感塗れとなってしまい、とても感情移入出来ない。言葉がハッキリしないのも、苛々感を募らせる。

 

先日放送されたラジオ番組で、「実在人物を取り上げたTVドラマで、違和感を覚えた配役。」に付いて取り上げていた。

 

落合博満信子夫妻を主人公にしたドラマは2度製作されているそうだが、昭和63年に放送された「落合夫妻の悪妻だから夫はのびる 前&後編」は「落合博満氏:渡辺正行氏、落合信子さん:泉ピン子さん」という配役。見た目を含め、しっくりした配役だと思う。でも、平成5年に放送された「悪妻は夫をのばす!落合博満夫妻物語」の「落合博満氏:布施博氏」は未だしも落合信子さん:かたせ梨乃さんというのは違和感が在る。

 

平成18年に放送された「林家三平ものがたり」の初代・林家三平氏(今の2代目・林家三平氏では無い。):山口達也、平成29年に放送された「BS笑点ドラマスペシャル 桂歌丸」の桂歌丸氏:2代目・尾上松也氏、5代目・三遊亭圓楽氏(今の代目・三遊亭圓楽氏では無い。):谷原章介というのも違和感が在るけれど、一番ぶっ飛んでしまったのは、昭和63年に放送された「しあわせ志願」。原作者の林真理子さんをモデルにした作品との事で、主人公は林田由利子となっている。飽く迄も「モデルにしている。」とは言え、林真理子さん:原田知世さんというのは・・・。

 

ラジオ番組の中では取り上げられなかったけれど、平成29年の「時代をつくった男 阿久悠物語」での阿久悠氏:亀梨和也というのも「えー。」という感じだった。

 

例えば織田信長役を温水洋一氏が演じたら、どう感じるだろうか?歴史上の人物ですら“出来上がったイメージ”との差を感じたりするのに、“今の人”、例えば“キムタク”役を蛭子能収氏が演じたならば、違和感在り捲りだろう。

 

多少のイメージの違いは在っても、演技力が在ればカヴァーは出来る。でも、話題性を最優先させ、イメージとは全く異なる人物を配するのは、“配役ミスとしか思えない。


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