「STAP細胞の作製方法を、世界で初めて確立した。」と発表し、一躍注目の人となった細胞生物学者の小保方晴子さん。しかし其の後、次々に“疑惑”が明らかとなったのは、本当に残念な事。
「彼女を散々持ち上げておき乍ら、手の平を返してバッシングに走るのは、実に好い加減。」とマス・メディアの姿勢を批判する声も結構在るとか。「散々持ち上げておいて、一定期間が過ぎ去ったら、一転して叩く。」というマス・メディアの姿勢は今に始まった事では無いし、そういうのは自分もどうかと思う。
けれど、だからと言って、「マス・メディアだけを叩き、小保方さんを一方的に擁護する。」というのもおかしな話だろう。疑惑を持たれた以上は、小保方さん自身が公の場できちんと説明すべきだし、其れをしない儘、雲隠れの様な状態を続けているからこそ、疑心暗鬼を生ずる結果になっているのだから。
正しい事は正しい、そして誤りは誤りと認め、“更なる前進”を続ければ良い。人間は誰しも過ちを犯すもので、大事なのは「其の過ちを反省し、将来に活かす事。」なのだから。若く、将来の在る人物だけに、1日も早くごたごたを決着させて欲しい。
小保方さんと言えば、「ムーミン・グッズ」を収集している事で有名。幼い頃、アニメ「ムーミン」【動画】を良く見ていた自分には、凄く親近感を覚えたもの。
個性的なキャラクターが揃う「ムーミン」の中でも、自分が一番好きだったのはスナフキン。*1自由と孤独、音楽を愛する旅人で、普段は実にクールなのだけれど、時には熱い一面も見せたりしていた。穏やかな口調でムーミン達に語り掛けるのだが、「子供心にもぐっと来る、非常に哲学的な言葉。」を吐いたりするのが堪らなかった。
そんなスナフキンの言葉に魅了された人は少なく無い様で、gooランキングでは「ムーミン谷の旅人 スナフキンの『考えさせられる名言』ランキング」というのが紹介されていた。「ムーミン・シリーズ」の作者で在るトーヴェ・ヤンソンさん生誕から今年が100周年」という事でのアンケートだが、アニメや本の中での「スナフキンは斯く語りき」は、実に味わい深い。
「寛容さを失い、『自分の主義&主張だけが、唯一無二的に正しい。』と異論を力尽くで排除しようとする風潮が強まっている昨今。」だから、4位&5位の言葉なんぞは、特にぐっと来る。
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「ムーミン谷の旅人 スナフキンの『考えさせられる名言』ランキング」(gooランキング)
1位: 「嵐の中にボートを出す許りが勇気じゃ無いんだよ。」。(100)
2位: 「当ては無いのさ、気の向く儘、風の吹く儘、ぶらぶらとね。」。(94.9)
3位: 「本当の勇気とは、自分の弱い心に打ち勝つ事だよ。包み隠さず、本当の事を正々堂々と言える者こそ、本当の勇気の在る強い者なんだ。」。(91.3)
4位: 「人の好みは、千差万別だと思います。もし全部の人間が同じ物を食べ、同じ物に感動し、同じ本だけしか読まなくなったとしたら、僕はそんな世界は味気無い、詰まらないもんだと思います。」。(86.5)
5位: 「人と違った考えを持つ事は、一向に構わないさ。素晴らしい発見や素敵な哲学は、案外そんな所から生まれる場合が多いからね。でも、其の考えを無理矢理他の人に押し付けてはいけないなあ。其の人には、其の人形の考えが在るからね。」。(79.3)
6位: 「詰まらん意地を張って、優しい仲間を失う事は、美しい宝石を無くすよりも悲しい事だよ。」。(75.3)
7位: 「『一度決めたら、最後迄遣り抜く。』、其れが俺の人生さ。」。(74.9)
8位: 「何処にも無かったら、自分で作ったらどうだい?出来るかどうかは、遣ってやってみなければ判らないんじゃないかな。」。(74.2)
9位: 「皆と同じ事をするのは、容易い事だ。」。(73.5)
10位: 「世の中にはね、自分の思い通りになってくれない相手の方が多いんだよ。おべっか許り使って友達になろうとする奴も、同じ位多い。だけどムーミン、僕はそんな奴が大嫌いさ。」。(68.7)
11位: 「飢えを知ってればこそ、僕は2度とそうなりたくないと努力するだけだよ。」。(57.1)
12位: 「もっと意気地の無い弱虫は、自分のした悪い事を隠して、人を騙す事だよ。」。(55.3)
13位: 「故郷は別に無いさ、強いて言えば地球かな。」。(52.4)
14位: 「君は今日一日、ムーミン谷に笑いを与えたんだ。ムーミン谷は今日一日、何と無く楽しい。其れは、君の御蔭だ。」。(46.2)
15位: 「怖いかどうかは矢張り、ムーミン自身が経験しなけりゃならないんじゃないかな。」。(45.5)
16位: 「人の涙を弄んだり、人の哀しみを省みない者が涙を流すなんて、おかしいじゃないか。」。(45.1)
17位: 「だから涙は、もっと大事にしたいもんだね。」。(44.7)
18位: 「自然の力は素晴らしいもんだよ。」。(41.5)
19位: 「自分の入りたくない所へ無理矢理に入れられたら、君はどうする?自分の遣りたい事を押さえ付けられたら、君はどうする?」。(40.7)
20位: 「心の繋がった仲間こそ、ルビーにも勝る美しいルビーさ。」。(36.4)
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*1 何度も書いている事だが、スナフキンが歌う「スナフキンのうた(おさびし山のうた)」【歌】は名曲だと思う。
ただ、複数の関係者が関わっているのに彼女を象徴としておいていたこと、「割烹着を着せて」実験映像、とか、あの機関には女性のエライサンもいるようなのに、なんて前近代的なんだろう。21世紀とは思えない。1970年でもちょっとありえないと思ったと思う。あの時代なら余計に。俺にもし娘がいて超理系優秀だったらここに入りたい言ったら絶対「あんなとこやめろ。お前の頭ならアメリカいったほうがいいぞ。あっちのほうが絶対いいぞ」って言うと思います。あんなコスプレさせて…。信じられない。あんなことされても問題にもしないところよりはアジア人のR発音馬鹿にしただけで突き上げ食らうアメリカのほうがまだマシですよ。まあそんな心配は全く要らないんですが^^;。でもあの「コスプレ」が大衆の同情を買っている要因なのだとも。サムラゴウチが実際にどうやら耳の障害があるのにそれでも叩かれるのはあの容姿、経歴、そしてゴーストライターの弱気そうな感じが同情されているからだと思う。そういうのってありますよねー。あと冬季五輪で思ったのだが、「理想の孫」「理想の娘」風の容姿の浅田真央や高梨沙羅があまりバッシングされないが、現代的な雰囲気の安藤美姫や若者のカウンターカルチャーがベースにあるスノーボード選手群は容赦なく叩かれる、とか。
パクリ捲っていたのが事実“ならば”、小保方さんが非難されるのは仕方無いと思うも、AK様が指摘されていたノーベル賞の理事長も然る事乍ら、彼女が勤務する理化学研究所の御偉いさん達の言動も、「僕達も被害者だもーん。」といった感じが窺え、「当事者意識が希薄だなあ。」と感じました。「よもや、其処迄はしないだろう。」という過信が在ったのかもしれないけれど、監督&指導責任は在るだろうに・・・。
「見た目や言動が、其の相手をどう捉えるかに大きく影響する。」というのは、間違い無く在るでしょうね。斯く言う自分も、出始めた頃のホリエモンには、そういった面からも良い印象が持ち得なかったし。