ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

SI接頭語

2022年11月02日 | 時事ネタ関連

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先日知人の高校生からこんなことを言われ、はっとした。メガバンクって、なんだか変。私の持っているiPhone容量は128ギガバイト。父親にもらったずいぶん昔のUSBメモリーでさえ、32ギガあります。『メガ(MB)』って、全然大きくないですよね。

メガの原義は「巨大な」の意で、メガバンクなどの用法もそれに則っている。ただ、メガは10の6すなわち100万を意味する言葉として広く知られており、さらに上の数字を表すギガやテラも日常的に使われることから、この高校生は違和感を持ったようだ。
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AERA(10月10-17合併増大号)に載っていた記事「メガはもう全然大きくない」から抜粋した物。

1980年代初頭アルバイトで貯めた御金に、母方の祖父が出してくれた御金を足して、PC-9800シリーズパーソナル・コンピューター(PC)を購入した。中古品だったが、PCが未だそんなに普及していない時代だったので、結構な値段だった。なのに、今のPCと比べると起動滅茶苦茶遅く、出来る事も極めて限定されていたっけ。

記録媒体は「磁気ディスクの一種で、磁性体塗布蒸着した樹脂製小円盤樹脂製の保護ケースに入れた物。」、即ちフロッピー・ディスク(FD)」で、保護ケースは真っ黒でペラペラの「8インチFDだった。当時は記録出来る容量が「128キロバイト(KB)」で、「結構な容量だなあ。」と感じた物だが、MBに置き換えると僅か0.125MBに過ぎない。隔世の感が在る話だ。

の高校生が「メガなんて、全然大きく無い。」と感じてしまうのも、イノヴェーションのスピードの速さを考えると、判らないでも無い。

「メガが、10の6乗を意味する。」事は、国際的な計量単位の約束事「国際単位系(SI)」で定められているそうだ。メガやギガ等は「SI接頭語」と言われ、十進法桁数を国際的に定めた物。でも、PCやスマホデータ容量等で使われる「バイト」は、SIで定められた単位では無いそうだ。

SI接頭語は現在、10の24乗を表す「ヨタ」から、10のマイナス24乗を表す「ヨクト、20種類が定められているのだが、今年11月に開かれる国際会議で、「10の27乗・30乗と10のマイナス27条・マイナス30乗」を表す4つの接頭語が新たに加わる見込みだとか。其の4つが加わると、SI接頭語は次の24種類となる。

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「SI接頭語一覧」


クエタ(Q):10の30乗、和名は「百」。
ロナ(R):10の27乗、和名は「
𥝱」。
・ヨタ(Y):10の24乗、和名は「𥝱」。
ゼタ(Z):10の21乗、和名は「十」。
エクサ(E):10の18乗、和名は「百」。
ペタ(P):10の15乗、和名は「千」。
テラ(T):10の12乗、和名は「兆」。
・ギガ(G):10の9乗、和名は「十」。
・メガ(M):10の6乗、和名は「百万」。
キロ(k):10の3乗、和名は「千」。
ヘクト(h):10の2乗、和名は「百」。
デカ(da):10の1乗、和名は「十」。

デシ(d):10のマイナス1乗、和名は「一」。
センチ(c):10のマイナス2乗、和名は「一」。
ミリ(m):10のマイナス3乗、和名は「一」。
マイクロ(μ):10のマイナス6乗、和名は「一」。
ナノ(n):10のマイナス9乗、和名は「一」。
ピコ(p):10のマイナス12乗、和名は「一」。
フェムト(f):10のマイナス15乗、和名は「一須臾」。
アト(a):10のマイナス18乗、和名は「一刹那」。
ゼプト(z):10のマイナス21乗、和名は「一清浄」。
ヨクト(y):10のマイナス24乗、和名は「涅槃寂静」。
ロント(r):10のマイナス27乗、和名は無し。
クエクト(q):10のマイナス30乗、和名は無し。
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新しく加わったSI接頭語は「クエタ」、「ロナ」、「ロント」、そして「クエクト」だ。何れも現状では殆ど使う機会が無さそうだが、イノヴェーションのスピードの速さを考え合わせると、普通に使う様になるのは、そう遠くは無い先の事なのかも。


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2 コメント

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時代は進む (Kei)
2022-11-02 10:16:35
昔は最大単位は、キロが上限でしたね。なにしろ、地球から月までの距離ですら、38万4千キロメートルと今でも言われてます。384メガメートルとは誰も言いませんね。
学校で計量単位を覚えるのに、「キロキロと、ヘクトデカけたメートルが、デシに追われてセンチミリミリ」と暗誦してたのが懐かしいです。

それで思い出すのは、私が以前勤めていた金融機関のコンピュータ室で、40年ほど前でしたが、当時のセンターに据えられていた記憶媒体である磁気ディスクが、1体で直径が30センチあるお皿が8枚くらい縦に並んだ重たいものでしたが、これの記憶容量がなんと1体65メガバイト。
それが10基くらい並んで、全店舗のデータを処理していました。その総容量でやっと650MB。なんと後のCD(コンパクトディスク)1枚分です。今からじゃ信じられませんね。まだオンラインになってませんでしたが、これで充分賄えたわけです。その後オンライン化されて多少は容量は増えましたが。
今ではブルーレイ・ディスクの記憶容量は25ギガバイト。たった1枚で当時のコンピュータ室の総記憶容量の38倍!になるわけです。記憶媒体集積化の進歩は目を瞠りますね。USBメモリも1テラバイトは普通になってますし。
集積化はどこまで進むのでしょうかね。手のひらに乗る記憶媒体の中に、これだけの大容量データが詰まってるかと思うと、紛失した時の事を思うとゾッとしますね。
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>Kei様 (giants-55)
2022-11-03 01:17:23
書き込み有難う御座いました。今回は、此方にレスを付けさせて貰います。

「キロキロと、~」、そういう覚え方しましたね。懐かしいです。

40年程前の御話、興味深く読ませて貰いました。時代の流れを感じますね。

うろ覚えなので違っているかも知れませんが、以前、TV番組で「アポロ計画の時に用いられていたコンピューターの処理能力は、今のスマホの其れよりも低かった。」という話をしていて、「えーっ!?」と驚かされました。

人類の進化って、一対何処迄突き進むのでしょうね?進化している様で、根本的な“愚かしさ”は変わっていないし、見方によっては“退化”している様に感じる時も在ります。
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