ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

暴力や暴言

2017年03月28日 | 其の他

3月26日付けの東京新聞(朝刊)に、「暴力、暴言 留学生差別実態」という記事が載っていた。一橋大学の学生等で作る市民グループ「反レイシズム情報センター(ARIC)」が、今年2月以降に一橋大学の学生寮や、2013年頃にヘイト・スピーチデモ頻発した東京新大久保街頭で外国人留学生達に「日本で受けた差別」に関する聞き取り調査を行い、其の結果を25日に発表した。

 

回答したのは96人で、其の内「自身が何等かの差別を体験したり、周囲で見聞きした事が在る。」と答えた人は、何と全体の約65%に当たる62人上ったそうだ。

 

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電車の中でタイ語を話していると偶に、腕を掴まれたり蹴られたりする。同じ経験をしている友人は多い。。(タイ人の女性留学生)

 

電車の中で友人と英語で会話していたら、叩かれた。。(タイ人の男性留学生)

 

イスラム教徒の知人女性が、頭を覆うに使うスカーフヒジャブ』を身に着けて都内を歩いていた所、高齢の見知らぬ日本人男性に突然、を打たれた。。(インドネシア人女性留学生)

 

中国語で話していたら、『支那人帰れ。』と怒鳴られた事が在る。。(台湾出身の男性留学生)

 

『留学生は駄目だ。』と、部屋を借りられなかった。。(ネパール人女性留学生)

 

飲食店で、店員から『出て行け。』と言われた。。(韓国の男性留学生)

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「『支那』という言葉は差別用語でも何でも無いのだから、使うのは全く問題無い。」と強弁するも、「相手が嫌がっているのを判った上で、態と『支那』という言葉を多用しているのが明らかな石原慎太郎都知事。」の様に、見苦しい言い訳に終始乍ら、相手が嫌がる言動を態とする連中には辟易とさせられる。「相手が日本人の嫌がる事をしているのだから、自分が相手の嫌がる事をして何が悪い!」といった子供の様な主張をする人も居るが、「“子供の言動”に対し、“子供の言動”で返すって、恥ずかしく無いのかなあ?」と思ってしまう。どんな屁理屈を並べ立て様とも、“最低限のモラル”を無くしては、人としてどんなものか。

 

で、話を元記事に戻すが、「日本に於ける外国人留学生への差別」と言えば、「暴言が殆どなのかなあ。」と思っていたので、“暴力を伴う差別”が少なく無い事に驚いた。「日本人は全て優しい。」なんて思ってはいないけれど、少なくとも「日本人は外国人留学生に対し、“言葉による差別”をする者は少なからず居たとしても、“暴力を伴う差別”をする者は、そうは居ないだろうな。」という意識が在ったので、同胞として情けない限り。「自分が海外に住んだ際、同じ様な事をされたら、どう思うか?」と我が身に置き換えて考えたら、とても出来ないと思うのだけれど。

 

日本国内の外国人留学生の数は、2015年5月1日時点で約20万8千人。安倍晋三首相は2014年1月の施政方針演説で「2020年を目標に、受け入れ数を30万人拡大する。」と宣言したが、今の様に“ヘイト・クライム紛いの暴力行為が少なく無い様では、「外国人留学生の数は増えたけれど、日本に対する悪いイメージが増加。」という事にも成り兼ねない

 

政府として、抜本的な改善策を打ち出す必要が在る。」と思うのだけれど、異常な程の差別主義を打ち出している「日本会議」と近しい関係に在る政治家が、政府内部にも結構居る状況では、とても期待出来ない。


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