*********************************
「高速道路に誤進入、目立つ若年層 原因はナヴィ・アプリか?」(10月15日、朝日新聞)
歩行者や自転車等が高速道路に誤って進入するトラブルが、昨年度3,678件在り、5年前よりも約4割増えている事が判った。近年、若年層の誤進入が目立つ。国土交通省は、スマートフォン用の道案内ソフト(ナヴィ・アプリ)が誤誘導したケースが多いと見て、業者に改善を求めた。
国交省によると、誤進入は2011年度は2,598件だったが、2014年度3,338件、2015年度3,501件、2016年度3,678件と年々増加。半数は歩行者で、原付きバイクが約3割、自転車が約2割を占める。
高齢者の認知能力の低下による誤進入が多いと思われ勝ちだが、50歳以上の誤進入が2011年度から2016年度で約1.3倍に増えたのに対し、50歳未満の件数は約2.2倍に増えている。
2011~2016年度の合計数を年代別に比べると、最も多いのは20代の3,345件だ。次いで70代の3,101件、60代の1,649件、10代の1,580件、30代の1,542件となっている。
誤進入の要因の一つに、急速に普及しているナヴィ・アプリの存在が在る。
首都高速道路では、誤進入の約17%はナヴィ・アプリが原因との昨年度の調査結果も在る。アプリは多数の種類が在り、無料でダウンロード出来る物も多い。使用者が使い方を間違って、自動車向けの設定で利用したケースが在る他、歩行者用に設定しているのに、高速道路に誤誘導してしまうアプリも在ると言う。
此の為、国交省と警察庁は7月、アプリの開発業者に対し、歩行者等を自動車専用道路や高速道路に案内しない様求めた。同省のホームページ上でも周知し、利用者側へも注意を促している。高速道路各社も、出入り口に歩行者や自転車の進入を禁じる看板や警告灯を取り付ける等、対策を進めている。
*********************************
「高速道路に誤進入、目立つ若年層 原因はナヴィ・アプリか?」というタイトルを最初に見た時、「高速道路への誤進入が、なんで若年層に目立つの?認知能力が低下した高齢者の間違いでは?」と不思議に思った。「“車”を運転し、出口から入ったりしてしまった人。」と捉えたので。
でも、内容を読んで「歩行者や原付バイク運転者、自転車運転者で、高速道路に誤進入した人。」が対象で、尚且つ其の理由が「ナヴィ・アプリを“過信”した為。」という事が判り、「そういう事か。」と理解出来た。
唯、其れでも納得出来ないのは、「幾らナヴィ・アプリを過信したとはいえ、高速道路に入る前に気付かないかなあ?」という点。スピードの速い原付バイクならあっと言う間に侵入してしまう可能性は判らないでも無いけれど、歩行者や自転車運転者だったら気付きそうな気がする。くどい様だけれど、認知能力が低下した高齢者というなら判らないでも無いけれど、若年層なら気付かない物だろうか?標識等が全く設置されていないとは思えないし、仮に設置されていなかったとしても、周りの状況で気付きそうな物だが・・・。
恥ずかしながら若い頃一度やらかしたことがあります。
高速ではありませんが、大阪市内で自動車専用道路にバイクで侵入してしまったんです。
目の端にバイク通行禁止の標識が目に入った時はすでに手遅れで、次の出口までひやひやしながら走ったものです。
普段立体交差もほとんどないような土地で生活していて、大都会の地理不案内なところを走ると、目的地案内板の方に気を取られ、制限標識まで注意がいかないことがあるのではないかと、体験から思ってしまいます。
実際、都会には道路標識や自動車専用道路が多すぎて、二輪運転者には不便を感じることが多いですよ。
悠々遊様は、御経験者でしたか。記事でも書きました様に、原付バイクだとスピードが出ますので、標識を見落として誤進入というのは理解出来るんです。でも、自転車、況してや(誤進入の半数を占める)歩行者となると、「スピードもそんなに出ないだろうに、何で?」と思ってしまった訳ですが、標識等が多過ぎて、逆に判り難いというのは在るかもしれませんね。
危険性の優先順位を付け、判り易い標識設置を心掛ける。そういう事が必要なのかも。