３位のチーム同士で日本シリーズ！？

クライマックスシリーズ（ＣＳ）のファースト・ステージ、パ・リーグはゴールデンイーグルスが昨日、そしてセ・リーグは今日、ファイナル・ステージへと駒を進める事となった。レギュラー・シーズンでは、共に３位のチームだ。

 

７年前の記事「存在する事でのメリットとデメリットを考えると」や２年前の記事「ＣＳは廃止して欲しい」等、過去に何度か記しているけれど、自分はＣＳ廃止派で在る。「ＣＳは廃止して欲しい」の中でも記している様に、ＣＳにメリットが在るのは認めるも、「長いレギュラー・シーズンを戦い抜き、リーグ優勝したチーム同士が戦うからこそ、日本シリーズは価値が在る。」と考えているので、ＣＳは邪道としか思えないのだ。

 

メジャー・リーグには「ワイルド・カード・ゲーム」という制度が在るけれど、全部で３０チーム存在するメジャー・リーグとは異なり、日本プロ野球（ＮＰＢ）は全部で１２チームしかなく、「内半分の６チームが、日本一になれる“可能性”が在る。」というのは、どうかと思うのだ。

 

ＣＳは２００７年から導入されたが、昨年迄の１０年間でリーグ優勝したチームが日本シリーズに駒を進められなかったのは、以下の３回。

 

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［パ・リーグ］

２０１０年：ホークス（３位のマリーンズが進出。）

 

［セ・リーグ］

２００７年：ジャイアンツ（２位のドラゴンズが進出。）

２０１４年：ジャイアンツ（２位のタイガースが進出。）

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痛くもない腹を探られるのも嫌なのでジャイアンツがレギュラー・シーズンで優勝した年に書くのは控え、敢えて優勝を逃した年に書いたのが７年前の「存在する事でのメリットとデメリットを考えると」だった。「自分が愛するジャイアンツで在っても、リーグ優勝を逃した場合、ＣＳで勝ち抜いて日本シリーズに進出するのは喜ばしく無い。」という意思表示をした内容だが、其の思いは全く変わっていない。

 

「日本シリーズは、リーグ優勝したチーム同士が戦うべきで在る。」と考える自分にとって、ＣＳという何とか廃止して欲しい制度。廃止派のファンは少なく無いと思うのだけれど、廃止への気運がもっと高まるには、「こういった形での対戦が、果たして日本シリーズとして相応しいのだろうか？」という疑問が多くなる事が必要だと思っている。「レギュラー・シーズンで３位同士のチームが、日本シリーズを戦う事になれば、そういう雰囲気になるのではないか。」という考えがずっと在り、今回、ゴールデンイーグルス及びベイスターズの勝ち抜けを期待していた。

 

リーグ優勝したホークスとカープは、ジャイアンツの次に応援しているチームなので非常に忍びないし、結果として“問題提起”の形で利用してしまう事になるので、ゴールデンイーグルス及びベイスターズのファンの方々には申し訳無い思いで一杯なのだが、ＣＳのファイナル・ステージではリーグ３位のゴールデンイーグルスとベイスターズに勝ち抜いて貰い、日本シリーズに進出して貰いたいと思っている。