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「『AKB・ジャニーズは全滅!?』フジテレビきくちP“口パクを受け容れない。”発言は英断か」(3月8日、日刊サイゾー)
5日、フジテレビの“きくちP”事、きくち伸プロデューサーが自らのブログ「きくちPの音組収録日記」で、自らが担当する同局「MUSIC FAIR」(動画)では、“「僕らの音楽」、「新堂本兄弟」(動画)同様、「口パク」を受け容れない。”との意向を表明し、話題になっている。
きくちPといえば、「HEY!HEY!HEY!MUSIC CHAMP」(動画)等を担当し、現在、音楽番組プロデューサーとしては第一人者と言える人物。そんなきくち氏の発言は、業界内外に大きな影響を与えそうだと言う。
「きくちさんは番組名を限定していますが、実質的にはフジの全ての音楽番組から“口パク”が排除される事になりそうです。元々きくちさんは“生歌”志向が強く、昨年の「FNSうたの夏まつり」、「FNS歌謡祭」で不完全な状態の浜崎あゆみに生歌を披露させ、大きな話題を呼びました。フジが“生歌”主導になれば、自ずと他局の口パクに対しても視聴者の目は厳しくなって行くでしょうね。」。(テレビ誌記者)
一方で、此の発言は昨今の音楽番組では恒常的に“口パク”が採用されている事の証左でも在る。テレビ朝日の看板音楽番組「ミュージックステーション」は生放送にも拘らず、口パクを多用している事で知られており、過去にジャニーズの山下智久が誤ってマイクスタンドを倒してしまったにも拘らず、歌声が放送され続けた事も在った。
「ジャニーズやAKB48グループ、少女時代やKARAといったK-POPも含め、激しいダンスをし乍ら歌唱するパフォーマンス・グループに“完全生歌”を強いるのは現実的には不可能でしょう。もしかしたら、そうしたアーティストはテレヴィから全滅するかもしれない。」。(同)
こうした動きは、業界内でも音楽番組の“健全化”に繋がると歓迎する向きが殆ど。だが、きくち氏の言説に異を唱える声もあ在る。
「言ってる事は格好良いのですが、実際には番組から人気アーティストに『口パクで良いから、出てくれ。』と御願いする事の方が多いし、其の為の録音に掛かる費用を番組側で負担する事だって在る。音楽的な実力だけで無く、アーティストの“華”や“トーク力”をフィーチャーして、音楽番組のヴァラエティ路線を確立したのが当のきくちさんですから、梯子を外された様な気分ですよ。」。(制作会社スタッフ)
何れにしろ、暫くは“口パク番組”と“生歌番組”が並び立つ状況になりそうなテレヴィ界。視聴者は果たして、何方を選ぶだろうか?
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「歌手だったら、歌が上手いのは当たり前。」という思いが、“原則的には”自分の中に在る。でも一方で、歌は決して上手くないのだけれど、味が在る歌声だったり、何かを必死で訴え様と歌っている姿を見たりすると、「其れは其れで、歌手として在りだな。」という思いも。
同様に「歌手なら、生歌が当たり前。」という思いが“原則的には”在るけれど、だからと言って「口パクの歌手は、歌番組から全て排除。」というのもどうかと思う。「大物アーティストが登場し、期待を込めて見守っていたら、明らかな口パクだった。」というのは正直興醒めだけれど、上記の如く“パフォーマンス・アーティスト”というのも居るのだから、口パクのケースが在るのも止むを得ない気がするし。
唯、昔にもパフォーマンス・アーティストと呼ばれる人は居たし、其の中には非常に激しいダンスを見せ乍らも、生歌を通していた人も居るのだから、プロとしては「可能な限り生歌を実践する努力」というのは必要と思うけれど。
「歌手ならば、生歌は当然。」という思いから、口パクを批判するのは判るのだけれど、中には「『ジャニーズのタレントやAKB48、韓国人が嫌いだから。』というのが根底に在り、彼等を排除したいが為“だけ”に、『口パク』というのを錦の御旗にしている。」様なケースも見受けられるが、そういうのには全くシンパシーを覚えない。
「生歌しか認めない。」、「生歌も口パクも在り。」、「口パクだけ。」等、音楽番組も様々な“色”が在って良い。視聴者が自身の“趣味”に合わせて、取捨選択すれば良いだけの話なのだから。自分は殆ど歌番組を見ない人間なのだけれど、見るとすれば「生歌だけの歌番組」に魅力を感じる。
何はともあれ、此れだけ彼方此方で話題となっているのだから、きくちプロデューサーが担当している歌番組のみならず、フジテレビの歌番組全般にとって、良い宣伝になったのは確かだろう。
臨場感を身体全体で味わいたいなら生ライブに出かけるのが一番でしょうが、上記のように「耳」派なので、ライブでの周りの雑音が邪魔で歌を聞いた気分になれない。
テレビの歌番組はそのどちらも中途半端な気がします。ま、今はやりかけの新曲を耳にするメリットはありますが。
音楽番組といいながら、歌よりおしゃべりに費やすほうが長かったり・・・。今はまともに歌の聴ける歌番組がほとんどありませんねえ。
まぁドラマーだけは辛うじて叩いてましたけどね
でも歌ってる様に見せる演奏してる様に見せる技術も中々大変だと思います
俺個人は好きな歌手だったら口パクだろうがエアー演奏だろうがテレビに映るだけで嬉しいですね
でも料金を払うコンサートで口パクとエアー演奏だけは許せませんね
「歌謡曲」が全盛だった時代、歌番組は結構見ていました。毎週見ていたのは「ザ・ベストテン」で、臨場感が堪らなかった。記憶違いで無ければ「松田聖子さんが新幹線で駅に到着し、出発する迄の間、ホームで歌う。」なんていうシチュエーションも在り、予定より到着時間が若干遅れた為か、歌の途中で新幹線に乗り込み、後は走り去って行く新幹線の映像が・・・なんていうハプニングが在ったりも。
英単語を単に羅列しているだけの様な歌、詩に意味を感じ得ない様な歌、局長が単調な歌等々が多くなった頃から、歌番組を見る機会は殆ど無くなりました。
ゴールデン・ボンバーなるグループを知ったのは、去年の紅白に彼等が選ばれた事によってでした。其のルックス、そしてエアー・バンドという事も在り、「単なる際物だろうな。」と思っていたのですが、実際に紅白で見ると、曲(「女々しくて」)も悪くないし、何よりも見ていて楽しかった。元気が貰える感じで良かった訳ですが、「TV番組から口パク排除」という流れの先に「エアー演奏も排除」となってしまうと、そういう物に一般人が触れる機会を奪ってしまう事にもなり、どうかなあと。自身が金銭を払うライヴとかは、又別ですが。(自分も口パクのライヴには、金銭を払いたくないし。)
TV番組の場合は「無料で番組を見させて貰っている。」(番組制作費はスポンサーから出されており、スポンサーは其の費用を商品に上乗せして販売しているので、厳密に言えば我々は必ずしも、無料で見ている事にはならないのですけれども。)訳ですから、「口パク等を上から目線でどうこう非難するのも、一寸違うかなあ。」という気がしなくも無い。
しかし直接的に御金を出して、“完璧な歌”を期待して見に行く人達には、口パク等を詰る権利は在りましょうね。
“出稼ぎ気分”で来日し、“遣っ付け仕事”としか思えないステージを熟す“外タレ”というのが、昔は結構見受けられましたね。日本人の側にも「来日し、目の前に姿を見せてくれるだけで在り難い。」という面が在り、其れがプロ意識の無い連中を増長させた感じもしました。