ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

有能な人材ならば垣根を取っ払い、ドンドン起用すべき

2012年11月23日 | スポーツ関連

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栗山ハム仰天人事ヘッド・コーチに『高校野球監督』招聘」(11月21日、スポニチ

 

日本ハムが、来季ヘッド・コーチとして埼玉川越東の監督を務める阿井英二郎氏(48歳)を招聘している事が20日、判った。阿井氏は元ヤクルトの投手で、栗山英樹監督(51歳)共5年間一緒にプレー。現役引退後は1999年にアマチュア資格を取得し、高校野球の監督を務めて来た。

 

混迷極めた日本ハムの来季組閣は、超異例の人事を以て完了する運びとなった。1軍スタッフで最後に残ったヘッド・コーチ。栗山監督が絶大な信頼を寄せていた福良ヘッドが退団し、空席となっていた要職は、高校野球の監督が埋める事が確実になった。

 

現在、川越東の監督を務める阿井氏。同校では地理歴史教諭として教壇にも立つ先生だ。元プロの投手という異色の高校監督乍らプロでのコーチ経験は無い。野球の指導歴はつくば秀英茨城)、川越東での監督としての14年間。甲子園出場は無いものの、今秋の埼玉県大会では文武両道の進学校をベスト4に導く等、初の甲子園も狙えるにチームを強くして来た。

 

そんな阿井氏に、日本ハムは異例とも言える白羽の矢を立てた。栗山監督とはヤクルト時代に5年間、共にプレー。1992年オフの引退後も親交を続けて来た。しかし、其れだけが招聘の理由では無い。引退後、会社勤めをし乍ら、通信教育で教員免許を取得。1999年にアマチュア資格を得て、つくば秀英の監督に就任すると、練習に工夫を凝らし、熱心な指導で無名の高校を県内の強豪校に押し上げた。そして勝つ前に選手の人間教育を重視。常に情熱を持って、選手の成長を手助けして来た。そうした指導者としての姿勢が、栗山野球に通じると判断。コーチ要請繋がった。

 

正式に決まれば日本ハムの組閣は終了し、23日にも来季1軍スタッフが発表される。

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5年前の記事「14代ジャイアンツ監督にはあの人が・・・」では、原辰徳監督の“次のジャイアンツ監督”に付いて色々考えた。其の中で「(ジャイアンツの監督は)プロ野球OB以外から選ぶ道も在る。」とし、「PL学園の監督として実績を残して来た中村順司なんぞは、以前からプロ野球の監督を務めさせてみたい逸材だ。」と記したのだが、今回は監督では無いものの、アマチュアの世界からヘッド・コーチを招聘するという報道。

 

阿井氏はプロ経験が在るのだけれども、全くプロ経験が無い人物でも有能人材ならば、プロとかアマとかの垣根取っ払い、ドンドン起用すべきだと思う。

 

阿井氏はプロでのコーチ経験は無いという事だが、記事「混戦を抜け出し、掴み取った栄冠」で記した様に、支える事になる栗山監督も一流選手では無く、コーチ経験も無い状態で監督に就任し、其の1年目にリーグ優勝を果たした監督。というエポックメーキングな人物。アマの世界で実績を残して来た訳だし、プロでのコーチ経験の有無は無関係だろう。

 

今回の人事が成功し、プロ経験の無い人物が、アマの世界からプロの監督に就任したら・・・プロ野球活性化されるのではないだろうか。


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2 コメント

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プロ・アマの垣根 (ぷりな)
2012-11-23 13:27:28
阿井英二郎氏というと、「ユニフォームのローマ字表記の文字数が最少のプロ野球選手」として有名な方ですね。
明確なビジョンを持ち、フロントから現場までそれが徹底しており、「普段の調整や練習、試合においてやるべきこと・やってはいけないこと」を選手に身に着けさせることでは定評のあるファイターズならば、アマチュア指導で無名校の生徒にそれらを身につけさせて強豪校に育てた実績のある阿井氏の招聘は、チームカラーに合致するのではないかと思います。

しかし、規定では、元プロ選手がアマチュア指導資格を得たあとに再びプロにもどった場合、二度とアマチュア野球の指導者にはもどれないとなっているそうです。教員ならば定年まで部員の指導に当たれますが(功労者として定年後も続けることも可能)、コーチだと原則として単年契約ですから、50代半ばならともかく48歳としてはなかなか冒険だと思います。優秀な人材に二の足を踏ませないためにも、こんな規定は撤廃して人材の行き来の自由度を上げるべきだと考えます。
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>ぷりな様 (giants-55)
2012-11-23 21:44:18
書き込み有難う御座いました。

そうそう、阿井氏は「ユニフォームに記されたローマ字表記の名前の短さ」でも有名でしたね。


ドラゴンズの高木監督と権藤投手コーチ、又はジャイアンツの原監督と岡崎ヘッドコーチ等、「監督とコーチの間」でしっくり行かなくなり、結果として袂を分かつというケースも少なくないですが、彼等をバックアップすべきフロントの存在というのも間違い無く大きい。ぷりな様が御指摘の件以外にも、「FA権に関するスタンス(去る者は追わず、来る者は拒まず。)」や「ドラフトでのスタンス(其の年で一番良い選手を獲りに行く。」)等、ファイターズはチーム作りに関して確固たるスタンスを維持しているのは評価出来ます。

プロ側の横柄な振る舞いが過去に在った事から、プロとアマの関係が拗れてしまった歴史は理解していますが、様々な面で“雪解け”が見えて来た事ですし、指導者に関してももっと柔軟に交流出来る様にし欲しいものです。双方にとって、大きなメリットが生まれると思うし。
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