ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

“ウロッコ”役が忘れられない

2013年01月10日 | 其の他

本題に入る前に、或る記事を紹介させて貰う。雫石鉄也様の「とつぜんコラム №137 目的と手段を取り違えてないか」という記事の内容、自分は全く同じ事を感じていた。政権交代時の民主党も同じ事をしていたが、「改革=前政権の全否定」という訳では無い事を、政治家も一般国民も理解しないといけないと思う。悪しきシステムを壊すのは良いけれど、良いシステムをも「前政権が作った物だから。」という理由だけで壊してしまうのは、国にとっても国民にとっても「百害在って、一利無し。」だ。余りにも狭量さが目立つ安倍首相だけに、All-or-Nothing Thinkingで暴走する日は、そう遠くない気がする。

 

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和製 ブロンソン佐藤允さん死去・・・個性派俳優、78歳」(1月8日、zakzak

 

映画「独立愚連隊」()に主演、独特の風貌から“和製チャールズ・ブロンソン”と呼ばれ、個性派俳優として活躍した佐藤允(さとう・まこと)さんが、昨年12月6日午後6時、急性肺炎横浜市内の病院で死去していた事が判った。78歳。葬儀告別式近親者のみで済ませた。喪主は長男で映画監督の闘介(とうすけ)氏。

 

1934年、佐賀県生まれ。1953年に俳優座養成所に入り、1956年に映画デビュー岡本喜八監督の「独立愚連隊」(1959年)で従軍記者役として主演、シリーズ化される等、岡本監督作品の常連だった。黒澤明監督の「隠し砦の三悪人」()等数多くの映画やテレヴィ・ドラマで活躍した。

 

サントリービール純生」のCMに出演し、「若さだよ山ちゃん」のフレーズは流行語になった。

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「和製ブロンソン」と書かれた所で、オリジナルのチャールズ・ブロンソン氏自体を知らない世代が多い事だろう。化粧品「マンダム」のCM(動画)で彼が口にした「うーん、マンダム。」は、自分にとって「忘れられないCMのキャッチコピー」の3位で、野性味溢れる苦み走ったブロンソン氏の顔立ちは、子供心に「格好良いなあ。」と思った物。そんな彼が最後にテレヴィ映画に出演したのは1999年らしいので、彼の事を知らない世代が多いのも無理は無い。

 

「野性味溢れる、苦み走った顔立ち。」という事から、佐藤允氏は「和製ブロンソン」と呼ばれた訳だが、自分が彼を初めて知ったのは、「純生」のCMだった。「若さだよ山ちゃん」というフレーズを、意味が判らないに当時の子供達は口にし、自分も其の1人だった。

 

【佐藤允氏】

 

佐藤氏と言えば、大好きだったテレヴィ・ドラマ「夜明けの刑事」(動画)での柴田武課長役や、映画「転校生」(動画)を始めとする“大林作品”への出演も忘れ難いが、最も印象に残っているのは、或る映画への出演だ。

 

4年前の記事「GOEMON」でも触れたが、自分は所謂B級映画”が大好き。関係者が必死で作り上げたで在ろう作品を「B級」と称してしまうのは申し訳無くも在るのだけれど、「こりゃあ酷い内容だなあ。」と酷評しつつも、其の余りの酷さを愛おしく感じてしまうという変なが在る。

 

此れに多くのB級映画を見て来たが、邦画で上位に推したい作品の1つは、深作欣二氏が監督を務め、1978年に公開された「宇宙からのメッセージ」(動画)。1977年に「スター・ウォーズ」(動画)がアメリカで公開されて大ヒットを記録し、空前SFブームを巻き起こしたが、「宇宙からのメッセージ」は其のブームに便乗しただけの、チープさを感じてしまう内容だった。

 

ヴィック・モロー氏、千葉真一氏、丹波哲郎氏等々、無駄に“ビッグ・ネーム”を掻き集めた感の在る此の作品(大好きで大好きで堪らなかった志穂美悦子さんが出演していたので、此の作品を映画館に観に行ったという経緯が。)に、佐藤氏も出演していた。宇宙人戦士「ウロッコ」なる役なのだが、其のルックス半端無くインパクトが在ったのだ。

 

【ウロッコ役の佐藤允氏】

 

【石立鉄男氏】

 

石立鉄男氏を思わせる髪型に、「御前は、古代オリンピックの選手か!」と突っ込みを入れたくなる月桂冠擬き載せ、目の下には。「砂漠」といった衣装を着用している等、突っ込み所満載キャラクターで、「良くもまあ、こんな役を引き受けたなあ。」と苦笑いしてしまう。

 

子供の頃よりずっと見知っている方なので、享年が「78歳」と知って驚いた。イメージでは、もう80代後半という感じがしていたので。何年か前にげっそり痩せられた姿を目にし、「大丈夫かなあ?」と気にはなっていた。「若過ぎるなあ・・・。」というのが、正直な気持ち。合掌


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3 コメント

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うーん、マンダム (マヌケ)
2013-01-10 09:20:54
本当にソックリでしたよね。 宇宙からのメッセージのどこかの山の中の工事現場みたいな屋外でのシーンで電線が写りこんでいましたのを発見したのは私だけでしょうか。 宇宙船の乗り組み員のヘルメットが普通のバイクのヘルメットでしたし、円谷プロ並みのセットで笑えました。 宇宙船の中での空中戦のSFXシーンはお金がかかってましたね。 さすがにそこだけはすごかったです。 結構覚えているなあ。
ご冥福をお祈りいたします。
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忘れたい (雫石鉄也)
2013-01-10 21:04:14
「宇宙からのメッセージ」ですか。封切り時、映画館で観ました。
ですが、できたら忘れたい映画です。
このころ「スターウォーズ」便乗で日本映画界も似たような映画を作ってました。東映はこの映画、東宝は「惑星大戦争」出来は本家のルーカスに遠くおよびませんでした。
実は、「宇宙からのメッセージ」SF作家の野田昌宏さんが噛んでました。だぶん、その縁でしょう。当時、東映から、私が所属するSF同人誌に、今度製作するSF映画の題名を考えてくれという依頼がありました。
例会でみんなで考えて、いくつかネーミング案を考えて東映に提出しました。その中には「宇宙からのメッセージ」はなかったです。
で、その新作SF映画「宇宙からのメッセージ」を観ると、SFファンとしては突っ込みどころ満載の映画でした。とても、あんな映画に関わったとは、他のSF仲間には恥ずかしくていえませんでした。野田さんもできたら忘れたかったと思います。その野田さんもなくなりましたけれど。
http://blog.goo.ne.jp/totuzen703/e/e8c0acb3fc3755cd9cb0683fb740031d
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>マヌケ様 (giants-55)
2013-01-10 21:14:17
書き込み有難う御座いました。

「宇宙からのメッセージ」、公開されてから今年で35年が経つんですね。そんなにも昔の作品なのに、自分だけでは無く、マヌケ様や雫石鉄也様も強烈に覚えておられるとは・・・良くも悪くも印象に残る作品だった事は確かでしょうね。

以前にも紹介しましたけれど、YouTubeにて東映が、過去の特撮番組を次々に公開しています。(http://www.youtube.com/user/TOEIcojp)毎週日曜に新しい作品がアップされるのですが、子供の時分に夢中になって見ていた作品が、兎に角懐かしい。当時は気付かなかったけれど、時代物で飛行機やトラック、電信柱が映り込んでいたりしていて、突っ込み所満載なのも嬉しい。

「宇宙船の乗り組み員のヘルメットが、普通のバイクのヘルメット。」、確かにそうでしたね。コスチュームも今考えると、非常にちゃっちいし、JAC(ジャパン・アクション・クラブ)のアクション・シーン、そしてマヌケ様も指摘されているSFXシーンが無ければ、C級作品にも成り得た内容だったと思います。
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