ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

「誘拐遊戯」

2020年04月09日 | 書籍関連

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東京白金で暮らす女子高生誘拐された。身代金は5,000万。犯人を名乗るのは、4年前の女子中学生誘拐事件の犯人“ゲームマスター”。交渉役には元警視庁刑事・上原真悟(うえはら しんご)を指名。ゲームマスターのミッションを果たすべく、上原は池袋豊洲押上等、東京中を駆け回るが・・・。
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現役の医師でも在る小説家知念実希人氏の作品「誘拐遊戯」。「4年前の女子中学生誘拐事件で交渉役となった刑事・上原真悟は、“ゲームマスター”と名乗る犯人に振り回され、結果として女子中学生は惨殺されてしまう。其の事で真悟の人生は大きく変化してしまうのだが、4年経ち、再びゲームマスターが現れ、“ゲーム”が再開される。」というストーリー。

結論から言うと、“真犯人”は余りにも意外な人物だった。数多くのミステリーを読んで来ているので“意外な真犯人”というのには慣れているけれど、そんな自分でも「え!?」と驚かされた。どんでん返しに次ぐどんでん返しが設けられ、此処何年かで読んだミステリーの中では、最も意外な真犯人だ。

又、“全く救いの無いストーリー”でも在る。ネタバレになってしまうので詳しくは書かないが、典型的な“イヤミス”で在り、読んだ後にはムカムカした思いしか残らない。

ネット上の書評を見ると、「高評価:7割、普通:1割、低評価:2割」といった感じだ。低評価を付けた人の中には、「早い段階で真犯人が判ってしまった。」と書いている人も。そういう人には「凄いなあ。」と感心してしまう。自分は最後の最後になる、真犯人が判らなかったので。

全く救いの無いストーリーでは在るけれど、「どういう展開になるのだろう?」と気になって、一気に読ませる内容。総合評価は、星4つとする。



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