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「認知症1万7千人行方不明 過去最多、8年で1.83倍」(6月24日、共同通信)
2020年中に認知症や其の疑いで行方不明となり、警察に届け出が在ったのは、前年より86人増の1万7,565人だった事が24日、警察庁の集計で判った。2012年の統計開始から毎年、過去最多を更新し、8年で1.83倍になった。214人は昨年中に、所在が確認出来なかった。都道府県別では、大阪が最多の1,990人。
厚生労働省の推計では、団塊世代が75歳以上になる2025年には、高齢者の5人に1人が認知症になるとされる。自治体は民間と連携した早期発見のネットワーク構築を、政府は発症や進行を遅らせる「予防」を目指す。
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半世紀近く前に祖父が罹患し、そして現在は伯母が罹患しているという事も在り、認知症に関するニュースは、どうしても気になってしまう。何年か前より近所のスーパー等で、行方不明になった認知症患者の情報提供を求める張り紙を良く見掛ける様になったし、超高齢社会となった日本では、行方不明となった認知症患者の数は、今後も増え続けて行く事だろう。
昨年7月の記事「約47.8人/日」の中で、「2019年中、認知症や其の疑いで行方不明となり、警察に届け出が在ったのは延べ1万7,479人で、統計を取り始めた2012年以降、過去最多となった。」事を紹介した。1日平均で「約47.8人/日」が行方不明になっている計算だったが、昨年は更に増加し、「1万7,565人」が行方不明になったと言う。1日平均では「約48.1人/日」という事になる。行方不明になった内、昨年中に214人が所在確認出来なかったという事で、彼等の安否が気遣われる。
家族個々での対策には限界が在り、元記事にも在る様に「自治体による“民間と連携した早期発見のネットワーク構築”、政府による“発症や進行を遅らせる予防”」が急務だ。
先ず御指摘の件ですが、仰る通り完全な勘違いでした。「昨年中に所在が確認“出来なかった”。」のが214人で在り、と言う事は「昨年中に1万7、351人は、無事に所在確認出来た。」という事ですね。失礼しました。早速、記事の当該部分を訂正致します。
記事内でも書きましたけれど、近隣のスーパー等で、行方不明となった認知症患者と思われる高齢者の情報を求めるポスターが良く貼られており、中には1年以上も貼りっ放しのケースも在ります。こんな長期間、行方が判らないというのは、御家族にとって本当に心配な事でしょう。残念な事に亡くなられていた場合は、何とか其の連絡が御家族に届いて欲しい。
ちょっと気になる個所があったのでコメントさせていただきます。
「214人は昨年中に、所在が確認出来なかった」
という記事内容であれば、
「行方不明になった内、昨年中に所在が確認されたのは214人だけ」
は逆で、
「昨年中に1万7,351人は所在が確認された」
となるのではありませんか?
それにしても、2日に1人以上が行方不明のまま、というのは怖いですね。
生きておられ、身元不明のまま保護されているならとりあえず安心ですが、行き倒れで無縁仏になる場合もあるかと思うと・・・。