ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

4人に1人が「考えた事が在る。」と

2016年09月08日 | 時事ネタ関連

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自殺未遂経験 最近1年以内、推計53万人 日本財団調査」(9月7日、毎日新聞

 

日本財団は7日、全国約4万人を対象に実施した自殺意識調査の結果、最近1年以内に自殺未遂を経験した事が在る人が推計53万人に上ると発表した。又、20歳以上の4人に1人が「本気で自殺したいと考えた事が在る。」と答えた。毎年2万人以上が自ら命を絶ち、自殺率が先進7ヶ国で最も高い「自殺大国」日本実態を示す調査として注目されそうだ。

 

 財団によると、1万人を超える規模の意識調査は初めて。調査は今年8月2日~9日にインターネットで実施。約4万人の回答を、2015年国勢調査(速報値)の年代、性別、都道府県別の人口に合わせて分析した。

 

其の結果、「1年以内に自殺未遂を経験した。」と答えた人は0.6%で、全国では53万人(男性26万人、女性27万人)と推計された。半数以上が20~30代だった。理由は、健康問題や家庭問題、経済生活問題が多く、2つ以上重なる事が切っ掛けになっていた。

 

 

「本気で自殺したいと考えた事が在る。」という人は25.4%、此の内6.2%は「現在も自殺を考えている。」と答えた。若い程、割合が高かった。

 

一方、身近な人の自殺を経験した事が在る人も、5人に1人た。調査のアドヴァイザー務め特定NPO法人ライフリンク」の清水康之代表は「此れだけの数の自殺未遂者の存在が明らかになった調査は初めて。若年層は複数回の自殺未遂を経験している傾向が在り、今回の調査結果に影響した可能性が在る。」と分析する。

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日本の自殺者数はずっと3万人以上/年で推移していたが、2012年には3万人を下回った。昨年の自殺者数は24,025人で、一昨年に比べると5.5%減少したそうだが、其れでも1日に65人以上の人間が自ら命を絶っている計算になる。

 

GDPで世界3位の国なのに、こんなにも自殺者数が多い。」というのは本当に悲しい話だが、今回の調査結果から「自殺予備軍が53万人も居た。」事を知り、余計に悲しくなった。特に「20歳以上の4人に1人が『本気で自殺したいと考えた事が在る。』。」と答えたというのは、憂慮すべき状況だと思う。の未来を背負って立つ若者が、こんなにも現実を悲観しているならば、国の未来は決して明るいとは言えないから。


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2 コメント

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Unknown (悠々遊)
2016-09-08 07:24:19
嫁さんが韓国ドラマをよく見るので、歴史ものを一緒に見ていますが、そこで気が付いたこと。
臣下が王に対して、部下が上官に対して、与えられた命令に失敗したとき「私を殺してください」というセリフをよく使います。
もちろん彼らはお詫びの慣用句として使っているだけで、本気ではないのですが、これが日本の歴史ものなら、自ら進んで切腹を選んでいるんだろうなと。
そう考えると、日本人はひょっとして自殺願望がDNAに刷り込まれているんじゃないかとすら考えてしまいます。
取り巻く環境がひどすぎるというより、それに対し死ぬ気で立ち向かう前に、安易に自殺に逃げてしまっているというか。
かくいう私も10代のころ自殺を考えたことがありましたが、どの方法で死ぬにしても痛そう苦しそうに思えてやめました(笑)。本気になるほど追いつめられていなかったんでしょうね。
私の兄の次男、つまり甥っ子が10数年前に自動車内で練炭自殺をしています。
自分の命を自分でどうしようと勝手、と言われればそれまでですが、残されたもののことを考えると、やはり自殺は卑怯な逃げとしか思えません。
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>悠々遊様 (giants-55)
2016-09-08 22:53:19
書き込み有難う御座いました。今回は、此方にレスを付けさせて貰います。

甥御さんは、自ら命を絶たれたのですね。近しい方を其の様な形で亡くされたというのは、嘸や御辛かった事でしょう。御察し申し上げます。

実は自分も、何年か前になりますけれど、知り合いが自殺しました。生活苦及び将来への不安というのが理由だった様ですが、其処迄苦しんでいた事に気付けなかった事が、本当に情けない思いが。其れ迄は自殺という物が遠い存在だったけれど、以降は他人事に感じられなくなった。

韓国は、日本以上に自殺率が高いと言われていますね。儒教的な思考という共通点も在りましょうが、「体面を、非常に気にする。」という点が、両国の自殺率の高さに影響している様に感じます。「何れだけ辛くても、他人様に頼るのはみっともない。」、そんな思いが強過ぎて、全てを自分で抱え込んでしまった結果、自ら命を絶ってしまう。若しそうだとしたら、もっと人を頼っても良いのではないかと。

自ら命を絶つというのは、心身共に追い込まれた状況だと思います。決して軽々な判断からでは無いと思うけれど、父親を始めとして、生きたくても生きられなかった人間を何人か知っている身としては、自殺という手段はどうしても肯定出来ない。残された人間に、何れだけ苦痛を残すかを、もっと考えて欲しい。

「死んではいけない!」と言った所で、自殺に対して前のめりになっている人間を留めるのは難しいでしょう。でも、「若しかしたら今日よりも良い事が在るかもしれないから、1日だけ余計に生きてみない?」と声を掛け、其の結果、其の繰り返しで1日、もう1日と“死”を先延ばしにしてくれたら・・・そんな事を考えたりします。
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