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「紅茶の苦味、骨粗鬆症改善? マウス、破骨細胞形成防ぐ」(2月24日、東京新聞)
骨を破壊する「破骨細胞」の形成を防ぐのに、紅茶の苦味成分が役立つ事を、大阪大の西川恵三助教授(免疫学)のチームがマウスを使って明らかにし、23日付の米医学誌電子版に発表した。骨粗鬆症の状態にしたマウスに、苦味成分を投与すると改善が見られたと言う。
紅茶にはカフェイン等が含まれ、飲み過ぎは悪影響を及ぼす恐れも在り、注意が必要だが、チームは「紅茶による骨粗鬆症の予防や新薬開発が可能かもしれない。」としている。
骨粗鬆症は高齢での発症が多く、骨を作る骨芽細胞と、古くなった骨を壊す破骨細胞のバランスが崩れ、骨の量が減ったり劣化したりして、骨折し易くなる。
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古いデータでは在るのだが、2007年に厚生労働省が行った「国民生活基礎調査」によると、「高齢者が要介護になる原因は、1位:脳血管疾患(脳卒中)[23.3%]、2位:認知症[14.0%]、3位:高齢による衰弱[13.6%]、4位:関節疾患[12.2%]。」で、続く5位に「骨折&転倒[9.3%]」が入っている。
高齢者が骨折した事により、寝た切りや認知症になったという話は良く見聞するし、そういう意味では骨折に大きな影響を及ぼす骨粗鬆症は、高齢者にとって重大な病と言って良い。
「高齢者」という年代には未だ遠い自分だが、「適度な運動や日光を浴びる事等が、骨を強化する。」というので、出来る限り実践する様にしている。紅茶大好き人間でも在るので、「紅茶の苦み成分が、骨粗鬆症の予防に繋がるかもしれない。」というのは、嬉しいニュースで在る。
今からウン十年前、自分が学生時代に父親は心臓系の病で急死したのですが、当時は今と比べると、健康関連の情報に触れる機会は格段低かった。今は健康関連の番組が非常に多いし、そういう番組を見る度に、「彼の頃、こういった番組を見れていたら、“予兆”を見落とさなかったのに・・・。」と残念な思いになります。
でも、其の一方、健康関連の情報が溢れ返っている事で、「○○は健康に良い。」、「XXは健康に良く無い。」といった情報が続出し、「本当に何が良くて、何が悪いのか?」という混乱を来す事態にも。
「大昔、加山雄三氏の母親が、『健康に良いので、私は此れ許りを食べています。』みたいな事を良く言っていた。」と、母から良く聞きました。其の食べ物が何だったのかは忘れてしまいましたが、彼女は結構若くして亡くなった事を考えると、「身体に良いからといって、其れ許りを食するのも、却って健康を害す元になるんだろうな。」と感じます。結局は、バランス良く、色んな食材を摂るというのが良いんでしょうね。