「元・阪神-謎のトレード・突然のFA・不可解な解雇・12の理由」という本を今読んでいる。惹句の「虎は群れない。そしてミスタータイガースは去った。」に惹かれたのだ。我がジャイアンツが”集団主義”や”管理主義”を色濃く残すチームであるのに対し、嘗てのタイガースは”野武士”や”一匹狼”というフレーズが実に相応しい個性派の集まりだった。敵チームながら、彼等の放つ強烈な個性には魅せられるものが確かに在った。
巻頭には江夏豊氏と辻恭彦氏という、嘗てバッテリーを組んだ者同士の特別対談が載っている。江夏氏と組んで、シーズン401奪三振の日本記録やノーヒットノーラン等の輝かしい記録を打ち立てた相方の辻氏だが、意外な事に試合外では話した事は皆無だったという。別段、仲が悪いという訳でもなく、話す必然性が無かったという事なのかもしれない。相手チームの打者をねじ伏せたいという強固な意志が両者の間には存在し、語らずしても判り合えるという関係だったのだろう。どのチームにも、”仲良しグループ”が存在する現在の球界では、想像出来ない程の張り詰めた何かが其処には在ったのではないだろうか。
絶対的な独裁者というイメージしかなかった藤田平氏に付いても、この本では触れられている。前近代的な精神主義を打ち出し、新庄選手を始めとして多くの選手のやる気を失せさせた張本人というイメージが、実はマスメディアによって作り上げられた虚像の部分が多かったという事や、ノムさん等が試みたタイガースの悪しき体質改善を先んじて行なおうとしていたのが藤田氏であったという事等、多少の誇張は在るにせよ、意外な話の連続だった。マスメディアのいい加減さを再三書いている自分だが、ここでもマスメディアの罪の部分を感じてしまう。
”雑草魂”を掲げた投手が、守銭奴かと見紛うばかりに年俸の大幅アップを要求し、大モメしているジャイアンツ。背景には、野手陣に比べて待遇の劣る投手陣の年俸底上げを図りたいという思いや、奇麗事を幾ら並べた所で、選手個々の存在意義を測る指標は年俸以外には無いという思いが彼には在るのかもしれない。その事を理解した上でも、金銭に執着し過ぎるというイメージは残ってしまう。彼に限らず、試合中のプレーよりも、契約交渉での”ギラギラ度”の方が優っている様に感じられる選手達の数が、実に多く感じられてしまうのだ。そういった現実に、冷めてしまう自分が居る。
だが、こういった冷めてしまう状況を作り出しているのは、選手だけに責任が有るのではない。昔だって、年俸に執着を燃やす選手達も多く居たと思う。唯、マスメディアが今程には試合外の選手を追い掛け回しておらず、冷めてしまう情報をファンの間に知らしめなかっただけではないだろうか。選手達の公私の”私”の部分迄も微に入り細に入り執拗に報じるマスメディア。やれ恋愛発覚だ、借金を抱えているだと報じる事で、我々が野球選手に”夢”を見る機会を喪失させている気がする。
選手が犯罪行為を成したというのであれば、それは言語道断な行為である事は言うまでもない。しかし、我々は野球選手に聖人君子としての生き方を求めている訳でもないだろう。求めているモノ、それは我々では表現出来ないプロフェッショナルな技術とドラマ性だろう。プロ野球選手の事を報じるマスメディアのスタイルも、変わって行く必要が有るのではないだろうか。
巻頭には江夏豊氏と辻恭彦氏という、嘗てバッテリーを組んだ者同士の特別対談が載っている。江夏氏と組んで、シーズン401奪三振の日本記録やノーヒットノーラン等の輝かしい記録を打ち立てた相方の辻氏だが、意外な事に試合外では話した事は皆無だったという。別段、仲が悪いという訳でもなく、話す必然性が無かったという事なのかもしれない。相手チームの打者をねじ伏せたいという強固な意志が両者の間には存在し、語らずしても判り合えるという関係だったのだろう。どのチームにも、”仲良しグループ”が存在する現在の球界では、想像出来ない程の張り詰めた何かが其処には在ったのではないだろうか。
絶対的な独裁者というイメージしかなかった藤田平氏に付いても、この本では触れられている。前近代的な精神主義を打ち出し、新庄選手を始めとして多くの選手のやる気を失せさせた張本人というイメージが、実はマスメディアによって作り上げられた虚像の部分が多かったという事や、ノムさん等が試みたタイガースの悪しき体質改善を先んじて行なおうとしていたのが藤田氏であったという事等、多少の誇張は在るにせよ、意外な話の連続だった。マスメディアのいい加減さを再三書いている自分だが、ここでもマスメディアの罪の部分を感じてしまう。
”雑草魂”を掲げた投手が、守銭奴かと見紛うばかりに年俸の大幅アップを要求し、大モメしているジャイアンツ。背景には、野手陣に比べて待遇の劣る投手陣の年俸底上げを図りたいという思いや、奇麗事を幾ら並べた所で、選手個々の存在意義を測る指標は年俸以外には無いという思いが彼には在るのかもしれない。その事を理解した上でも、金銭に執着し過ぎるというイメージは残ってしまう。彼に限らず、試合中のプレーよりも、契約交渉での”ギラギラ度”の方が優っている様に感じられる選手達の数が、実に多く感じられてしまうのだ。そういった現実に、冷めてしまう自分が居る。
だが、こういった冷めてしまう状況を作り出しているのは、選手だけに責任が有るのではない。昔だって、年俸に執着を燃やす選手達も多く居たと思う。唯、マスメディアが今程には試合外の選手を追い掛け回しておらず、冷めてしまう情報をファンの間に知らしめなかっただけではないだろうか。選手達の公私の”私”の部分迄も微に入り細に入り執拗に報じるマスメディア。やれ恋愛発覚だ、借金を抱えているだと報じる事で、我々が野球選手に”夢”を見る機会を喪失させている気がする。
選手が犯罪行為を成したというのであれば、それは言語道断な行為である事は言うまでもない。しかし、我々は野球選手に聖人君子としての生き方を求めている訳でもないだろう。求めているモノ、それは我々では表現出来ないプロフェッショナルな技術とドラマ性だろう。プロ野球選手の事を報じるマスメディアのスタイルも、変わって行く必要が有るのではないだろうか。
ぁたし、ちょっと社会からはみ出してて、全く世の中のできごととか知らなくて…。
なんだかなぁ~って、陰気になっちゃいます。
マスコミの報道はどこまでが真実かなんて、全くウケ側の私達には解らなくて、報道が全てだ!みたいな思い込みMいたいなものあったりするんですが、本当は、嘘に踊らされていたり…。
でもって、ぁたしはテレビを見なくなってしまいました。
taraoさんの書かれてる、プライベートととの分別は必要だと思います。オンとオフくらいあってもいいんじゃないかって…。
あぁ、すみません。またわけのわからない書き込みをしてしまいました。
今年も、もぉおしまいです。来年もどぉぞよろしくしてください。
本当にマスコミも伝えれば良いというもんでもないですよね。見たがる方も悪いわけなのですが。
アメリカのスポーツ界では、その時代を乗り越えて、プライベートタイムは見て見ぬふりをしてあげる優しさが、ファンの側にもマスコミにもあるようです。グラウンドで目一杯やってくれたら、それでいいですもん。
失礼しました。
今のタイガースには野武士的な選手は少なくなりました。
金本、下柳はよそから来た人だし。
清原、元木、仁志、上原ら今のジャイアンツの選手の方が野武士的でしょう。