ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

ロボット審判

2022年04月25日 | スポーツ関連

アメリカメディアジョムボーイ・メディア」がツイッター投稿した「MLB傘下3Aの試合動画」が、物議を醸しているそうだ【動画】。「投手が投げた球は、外側に構える捕手とは正反対の左打者の内側へ行き、捕手は手を伸ばして何とか捕球。打者は、腰を引いて避けたのだが、“審判”の判定は『ストライク』で、打者は三振、3アウトとなった。」事に対して。審判は審判でも、“ロボット審判”による判定だ。

4月20日付け東京新聞(朝刊)に載っていた「米球界 3Aで導入 『ロボ審判』判定に物議」によると、メジャー・リーグ傘下の3Aでは、今季から“ロボット審判”が、ストライクorボールの判定を務めている。と言う。

ロボット審判と言っても人間型ロボットでは無く、其の“目”は本塁後方に設置された弾道測定器軍事技術応用した物で、事前に各打者の身長等を入力し、ストライクかどうかを判定するシステム無線イヤホンで其の結果を聞いた球審コールする。アメリカでは、既に独立リーグ等で施行されているとか。

アメリカの野球事情に詳しくない方の為に簡単に説明すると、正確に言えば異なるけれど、“イメージ的に言えば”、3Aは2軍的な存在。1軍的な存在のMLBでは導入されていないが、2軍的な存在の3Aでは今季から、ロボット審判が導入されたと言うのだ。

嘗てのMLBは審判員を神聖化し、ヴィデオ判定の導入を拒み続けて来た。だが、必要性の『声が高まり、2008年にはホームランの判定に限って導入された。以降、適用範囲は拡大され、遂にストライクorボールの判定に広がって来たという形に。

既に導入済みの独立リーグでは「ロボット審判の判定精度は悪い。」という評判が在るものの、3Aでの土入自体に関しては「賛否は余り無く、粛々と導入が進められた。」という感じだとか。、ジョムボーイ・メディアが投稿した動画により、「捕手もキャッチング技術が向上しない。野球が、益々詰まらなくなる。」、「ストライク・ゾーンに入っているなら、ストライクでOKでしょ。」等、賛否両論が起きている。

アメリカでは「数年後に、MLBでもロボット審判が導入されるだろう。」という認識が一般的とか。「ロボット審判が導入されると、野球の醍醐味が無くなってしまう。」と反対する声が在る一方で、「誤審の無い判定を望むファンも少なく無い。」という現実も在る。

テニスサッカー等、他のスポーツの世界でも、形式や程度の差こそ在れ、機械による判定は進んでいる。日本球界でも「リプレー映像による判定の検証を求めるリクエスト制度。」が、2018年から導入されている。だが、ストライクorボールの判定に関しては、リクエスト制度は適用外

3Aでの導入が種火となって、ロボット審判は「MLBでも導入→NPBも導入」という流れになって行くのだろうか?リクエスト制度によりリプレー検証により、我々は「(人間の)審判による誤審が、結構在る(在った)。」事を改めて思い知らされた。ストライクorボールの判定に関しては、「おかしいだろ!」と思う事は少なく無いし、実際にリプレー映像を見ると、明らかに誤審と判る場合も在る。

だが然し「ストライクorボールの判定に、ロボット審判を導入する。」というのは反対だ。今回の動画でも判った様に、「機械を導入した所で、誤審が完全に無くなる訳では無い。」し、何よりも「『何でも彼んでも完璧期する。』事が、本当に良いのか?」という疑問が在るので。

「何でも彼んでも、完璧を期する。」ので在れば、「ロボットの選手とロボットの選手との戦いを、ロボット審判が裁く。」という形に行き着くだろう。そんな、無味乾燥な試合を、野球ファンは楽しめるだろうか?「(人間の)審判は、可能な限り正確な判定に取り組む。」のは当然だが、元記事に記されていた様に、「誤審も判定の内。」という“ファジーな豊かさ”がスポーツ界に在っても良いと思うのだが・・・。


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