「面積は日本の国土の約15倍に相当する550万平方キロメートルで、ブラジルやペルー、コロンビア等、南米7ヶ国に跨がり、地球上の熱帯雨林の凡そ半分に当たるアマゾン。」が“地球の肺”と呼ばれているのは、地球上の酸素の2割程を、此の地域だけで生み出しているからだ。人類にとって非常に重要な地域で在るアマゾンが、今、危機に瀕している。例年に比べ、記録的なペースで発生している火災により、広大な焼失面積が生じていると言う。
抑アマゾンは、4月から10月上旬に掛けての乾期に火災が多発し、毎年、広大な面積の森林が消え去っているのだとか。だが、今年の火災は異常なレヴェル。今年1月以降の森林火災の発生件数は3万9千件を超え、昨年の同時期よりも78割増加。焼失面積も8割を超え、福岡県 佐賀県 長崎県、そして熊本県 の合計面積と略同じ約1万9千平方キロメートルが焼失した。
“地球の肺”が危機に瀕している事に、世界各地から懸念の声が多く上がっている。森林火災の発生件数がこんなにも急増した理由に、「今年1月、ブラジルの大統領に就任したジャイール・ボルソナーロ氏。」の存在を指摘する声が多い。就任後、彼は従来の“熱帯雨林保護政策”を大きく転換した事で、違法伐採や環境破戒が増加し、結果として森林火災の発生件数が増えていると言うのだ。
過激で極端なポピュリズム的言動から、“ブラジルのトランプ”と呼ばれるジャイール・ボルソナーロ大統領は当初、「そんなに広くは消失していない。」とか「自分に反対する連中の陰謀だ!」とか、“全く根拠の無い言い訳”(日本を含め、こういう連中が急増しているのは、本当に情け無い事だ。)をしていたが、世界的に批判が高まっている事で、漸く消火に本腰を入れ始めた様だが・・・。
“ミニ・トランプ政権の増殖”、本当に由々しき事ですね。日本もそうですが、こういう手合いは「具体的な根拠を挙げる事、自分に不都合な事柄を捏造だ何だと批判する。」訳ですが、こういう非理性的な人間が増えている事も然る事乍ら、そんな連中を無条件で支持する輩が少なく無いのは、非常に危うさを感じます。
仰る様に「たった1つしか無い地球号に、好むと好まざるとに拘らず皆が乗り合わせているのですから、最低限の折り合いを付ける。」という事を、真面な大人なら考えて欲しい物です。
世界のあちこちにミニ・トランプ政権が生まれていて、それを支持する勢力が一定程度存在していますが、彼らの近視眼的な自己中心主義には本当に困ったものです。
彼らが自分たちだけの船に乗っているのなら、泥船を選ぼうと火のついた木の船を選ぼうと、どうぞお好きにということですが、たった一つしかない地球号に、みんなで乗り合わせているという現実を忘れないでほしいものですね。
無理心中は御免です。