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「映画ネット配信、15.7%契約=レンタル店全く使わない6割-時事世論調査」(8月27日、時事通信)
時事通信の8月の世論調査で、映画の鑑賞頻度やDVDレンタル店の利用状況を聞いた所、「インターネットの動画配信サーヴィスを契約している。」との回答が15.7%に上る一方で、「映画を見る為に、レンタル店を全く利用していない。」とする回答が60%を占めた。
調査は3~6日、西日本豪雨で被害を受けた広島県の一部を除く全国の18歳以上の男女1,991人を対象に、個別面接方式で実施。有効回収率は61.8%。
先ず、映画館に行く頻度につ付いては「全く行かない。」が47.9%(前回調査2009年は47.5%)、以下「年に1回以下。」20.2%(18.9%)、「半年に1回程度。」15.5%(16.2%)、「2~3ヶ月に1回程度。」9.0%(11.5%)等で、此の9年間で然程変化は無かった。
今回初めての設問として、映画を見る為にDVDレンタル店を利用する頻度を聞くと、「全く利用していない。」が最多の60.0%だった。以下「年に1回以下。」9.7%、「半年に1回程度。」8.6%、「2~3ヶ月に1回程度。」8.0%等の順で、「週に1回。」は1.6%、「週2回以上。」は0.6%の少数派だった。
其処で、映画をインターネットで見られる有料動画配信サーヴィスを契約しているかも聞いた。世界最大手のネットフリックスが2015年9月に国内参入、アマゾンジャパンも会員向けサーヴィスで映画の動画配信を始める等、競争が激化している。
調査では、サーヴィスを「契約している。」は15.7%、「していない。」は82.4%だった。契約しているを年齢別に見ると、「18~29歳」21.6%、「30歳代」25.1%、「40歳代」23.1%と若い世代が高く、「50歳代」14.8%、「60歳代」13.0%、「70歳以上」4.2%という結果だった。
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6~7年位前から、ガソリンスタンドの倒産が目立つ様になった。抑、“薄利多売”なビジネス・スタイルだったが、若者の車離れや低燃費車の普及に加え、ガソリン価格の値下げ競争激化、そして消防法施行規則改正による「地下タンク改修」で莫大な費用が発生する事が、ガソリンスタンドの倒産が相次いでいる理由と言われていた。此処数年間は落ち着いていたが、今年に入って再び、閉店するガソリンスタンドを良く見掛ける様に。
「値下げ競争の激化やライフスタイルの変化等が、業界に大きな影響を与えた。」というのは、DVDレンタル店も一緒。徒歩圏内に3店在ったDVDレンタル店も、10年以上前に全て閉店してしまった。見たい作品が在ると、車でDVDレンタル店に行くけれど、昔程は客が来ていないし、DVDレンタル以外のビジネス(食べ物や中古品の販売等。)を同時に行い、何とか糊口を凌いでいる所が目立つ。
今回の調査では「映画を見る為に、レンタル店を全く利用していない。」という人が60.0%にも上ったという事で、DVDレンタル店の今後は、益々大変になって行く事だろう。
実は私の家の近所にあったレンタル店(TSUTAYA)2店舗が、今年に入って相次いで閉店してしまいました。それだけに止まらず、大阪で一番人通りの多い梅田にあった大きな店舗も閉店。ここは品揃えが豊富で、梅田で映画を見た帰りによく利用してました。つまり私の行き付けのレンタル店が半年の間に3店舗もなくなってしまったわけです。
まあ私も最近は利用頻度が減ってはいましたけれど。それにしても一時は次々新店舗を出していたTSUTAYAさんがこれでは、それ以外の弱小レンタル店はもっと大変でしょうね。
で、DVDレンタル利用が減った原因として、ネットの動画配信サービス利用が挙げられてますが、それでも15.7%ですから、大きな理由とも言えないですね。
TSUTAYAさんも最近では郵便でレンタル・返却するシステムを始めてますから、これだと店舗は不要ですね。借りる方も出かけなくて済みますし。店舗維持コストを考えれば、ゆくゆくは郵送方式が主流になる知れません。レンタル店も生き延びる為に、いろいろ大変ですね。ただ「レンタル店を全く利用していない」という回答には、ひょっとしたらこの郵送利用も含まれてるのでしょうか。
実はもっと大きな理由として、私は、図書館のDVD貸出しが増加している事もあるのではと思っています。早い話、私自身が最近では図書館で毎週旧作、新作含めて借りてますので、これが最近TSUTAYAに行かなくなった理由でもあります。なにしろ無料ですからね。これ借り始めてからは、金払って借りるのがバカらしくなりました(笑)。館内にない作品でも、市内の他館から予約取り寄せも出来ます。
ありがたい事ですが、レンタル店の閉店が相次いでいる原因の一つに、もしこれがあるなら、なんだか複雑な気持ちになりますね。
我が家の近所で潰れたDVDレンタル店3店は、全てマイナー系(独立系)だったのですが、Kei様の御近所で潰れた2店はメジャーなTSUTAYAという事で、此れは驚きです。彼のTSUTAYAですら苦戦しているんですね。
実は郵送形式のDVDレンタルというのは、もう6年以上前だったか、“御試し期間として”使った事が在ります。確かに便利では在りましたが、“返却”という作業が店舗と同じく必要な事や、割高だった事から、結局は本格利用しませんでした。
で、「成る程。」と思ったのは、図書館でのDVD貸し出しの件。そういうシステムが増えて来ているのは知っていたのですが、良く行く図書館ではそういうシステムが導入されていないので、頭から抜け落ちていました。確かに“無料”で借りられるのなら、態々DVDレンタル店に足を運ぶ必要在りませんもんね。
嘗ては書籍の購入を結構していた自分ですが、懐事情が厳しくなった事も在り、東野圭吾氏等、本当に御気に入りの作家の作品以外は、専ら図書館で借りる様になりました。でも、こういうスタイルの人が増えると、作家や出版社へ回る御金が少なくなり、結果として出版業界を傾かせてしまう訳で、非常に悩ましくは在ります。DVDも、同じ構図ですね。