ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

梶原ワールド

2014年01月21日 | 其の他

27年前の今日、即ち「1987年1月21日」、漫画原作者梶原一騎氏は50歳で鬼籍に入った。彼が手掛けた多くの「スポ根物」は、1960年代半ばから1970年代に一世を風靡し、現在40代以上の人の多くが良くも悪くも、“梶原ワールド”の影響を受けたと言っても良いだろう

 

「優しい人だった。」という声が在る一方、粗暴な面が報じられる事が少なく無かった梶原氏。「毀誉褒貶相半ばする。」という表現が在るが、彼の晩年に関して言えば、貶される事の方が多かった様に感じる。又、御嬢さん惨殺される等、必ずしも幸せな一生では無かった。

 

話を元に戻すが、自分も“梶原ワールド”の影響を受けた1人だ。原作を読んでいなくても、原作をにしたアニメ実写版に夢中になったりと、“梶原ワールド”には可成り嵌っ。そんな自分が選んだ「梶原作品ベスト8」は、以下の通り。

 

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=梶原作品ベスト8=

 

1位:侍ジャイアンツ動画

最初に触れたのはアニメで、其の後に原作を読んだ。主人公・番場蛮投手繰り出す数々の魔球魅せられ、「自分も実際に投げられないだろうか?」と、子供の頃は何度も試してみたもの。アニメとは異なり、原作では「蛮がマウンド仁王立ち心臓発作で死亡する。」という結末だった事に、強い衝撃を受けた。蛮のライヴァルで一番好きなのはウルフ・チーフ

 

2位: 「タイガーマスク」【動画

此方も、最初に触れたのはアニメ、其れも恐らくは再放送だった様に思う。ミスター・NOを始めとする異形のレスラー達はインパクト満点だったし、孤児院(児童養護施設)「ちびっこハウス」の子供達の健気さ、そして彼等を見守る大人達の優しさには、何度も涙したもの。今でも「恵まれない子供達に、“伊達直人”名で善意のプレゼントが贈られる。」というのは、如何に多くの人々が、此の作品を知っているのかの証左だろう。「侍ジャイアンツ」同様、「タイガーマスク」もアニメの後に原作を読んだのだが、其の結末が余りに異なる事にショックを受けた。

 

3位:「巨人の星」【動画

アニメの再放送を最初に見て、以降、原作を読んだ。「侍ジャイアンツ」と同じく、主人公・星飛雄馬投手の繰り出す魔球に何度もチャレンジしたもの。飛雄馬のライヴァルで一番好きなのは花形満

 

4位:「愛と誠」【動画

原作を読み、其れから実写版を見た。登場人物の1人・岩清水弘がしばしば口にする早乙女愛よ、岩清水弘は、君のなら死ねる!」等、時代掛かっ台詞や設定が、堪らなく好きだった。

 

5位:「キックの鬼」【動画

触れたのはアニメのみ。実在したキックボクサー沢村忠氏を描いた作品で、自分がボクシングに興味を持つ切っ掛けともなった。沢村氏自身が歌うOP曲「キックの鬼」は、今でもカラオケで歌ったりする。

 

6位:「柔道一直線」【動画

触れたのは、再放送された実写版のみ。「『頑固一徹』という言葉がぴったりな、高松英郎氏演じる車周作。」も良かったが、何と言っても「『ピアノの上に飛び乗り、足の指でピアノを弾く。』という荒業を見せた、近藤正臣氏演じる結城真吾。」が忘れられない。

 

7位:「あしたのジョー」【動画

「何で、此の作品の順位がこんなに低いの!?」と思われる人が、結構居られる事だろう。其れだけ、熱狂的なファンが多い作品でも在る。自分は再放送されたアニメに触れ、其れから原作を読んだ口。ボクシング大好き人間では在るが、そんなには魅了されなかった。

 

8位:「空手バカ一代」【動画

最初はアニメに触れ、其れから原作を読んだ。「空手バカ一代」というタイトルも然る事乍ら、(作画の)つのだじろう氏の絵柄がインパクト大。空手家大山倍達氏の名前、そして彼の“牛殺し”の逸話を知ったのは、此の作品でだった。

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4 コメント

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梶原一騎 (雫石鉄也)
2014-01-21 13:37:18
梶原一騎、なつかしいですね。
手塚治虫とともに、最も親しんだ漫画作家でした。
ともかく、次のページをめくらせる、次週を待ちきれなくさせる、そういう職人的作劇術は、梶原一騎は超一流でしたね。いろいろいわれましたが、稀有な才能の持ち主だったことは事実ではないでしょうか。
ちなみに、私の梶原作品ベスト5は以下のとおりです。

1位 巨人の星
   もし、星と能見のトレードという話ならイヤです。
2位 あしたのジョー
   真っ白になって終わるラストは秀逸。
3位 空手バカ一代
   「木村政彦はなぜ~」を読んで、この漫画がほぼ事実なのを知ってびっくり。
4位 タイガーマスク
   悪役レスラーの造形の面白さ。
5位 愛と誠
   今では、ほとんでコメディになってますが、昔は燃えた。

あと、「紅のチャレンジャー」「男の星座」などが印象に残ってます。
また、漫画ではありませんが「プロレス悪役物語」ろいう、プロレスラーを紹介する読み物も梶原さんの仕事だったでしょう。あの読み物も好きでした。
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>雫石鉄也様 (giants-55)
2014-01-21 23:59:15
書き込み有難う御座いました。今回は、此方にレスを付けさせて貰います。

所謂「体育会系的体質」は好きじゃない自分ですが、梶原氏の“スポ根物”は好きで、其の作品を貪る様に読んだり、見たりしていました。

梶原作品って、人によって好き嫌いがハッキリすると思うのですが、「高度経済成長期」を生きて来た人間には、良くも悪くも多大な影響を与えた事は確かでしょうね。

今ならば「そんな馬鹿な・・・。」と一笑に付してしまう様な設定が、梶原作品には溢れていた。否、当時も「そんな馬鹿な・・・。」と笑ってしまったけれど、でも、心の何処かで「もしかしたら、そういう事が実際に起こり得るかも。」と思わせる部分“も”在ったりした。触れられる情報の“絶対量”が少なかったという事も在りましょうが、今よりも「純」な部分が残っていた時代だったのかも。
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Unknown (透明人間)
2014-01-22 00:11:13
懐かしいですね
自分も手に汗握りながらテレビにかじりついてました
侍ジャイアンツで勉強になったのはウルフがバットのマーク部分で球を打ちバットが折れて投手に折れたバットが飛んで行き長島(王?)が怒って「マークの部分で球を打てば折れる事は子供でも知ってる事だ!」と言った事です

タイガーマスクの漫画版の最後はマスクマンの掟とも言える絶対に正体を知られてはならないを実行した行為でしたね

巨人の星は余り世間から注目されないドラに一徹が監督になり飛馬との宿命の親子対決に決着をつけた事が良かったです(野球漫画でも野球アニメでもドラとカープは冷飯を食わされる球団ですからね)

愛と誠と言えば誠は映画版が西城秀樹でTVドラマは夏夕介でしたね
自分は夏夕介の方が印象に残ってます

キックの鬼は波に向かってキックをするOPを見て自分もこんな特訓がしたいと思ったけど近場に海は無いし実際あんな波にが来たら体が吹っ飛ばされてたでしょうね

柔道一直線は主役の桜木よりリアル星一徹とも言える風貌の高松が好きでした

あしたのジョーは鑑別所でのリンチのねじりん棒や落下傘部隊が印象深いですねサブキャラで一番好きなのはゴロマキの権藤です

空手バカ一代と言えば極真空手ですが人に言わせると極真空手の真の立役者は第三者の証言が無いので本当に有ったのか無かったのか分からない武勇伝を持つ大山倍達より大山倍達に無理難題な荒行(自分に向かって走行して来る車を正面から飛び越えたり熊と素手で戦うなど)を命令されたがしっかり成功して証拠として映像をを我々に見せてくれた弟子達こそ極真空手の真の立役者だと言ってます(でも大山倍達の武勇伝が嘘だとしてもその嘘武勇伝に憧れて有能な弟子達が集まったのなら結果的には嘘武勇伝も捨てた物では無いですね)

梶原先生の死んだ歳をサイト主も俺も近い内に抜き去りそうですね
複雑な気分です
長文失礼しました
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>透明人間様 (giants-55)
2014-01-22 01:38:27
書き込み有難う御座いました。

梶原作品へのエピソードの数々・・・恐らくは同世代と思われます透明人間様も、思い入れが強い事に嬉しく感じました。

ウルフ・チーフのバットの件、記憶に在ります。彼のシーンで「バットって、そういう物なんだ。」と知った子供も多かったのではないでしょうか。

「巨人の星」では川上哲治監督と同郷(熊本県)という事も在り、ジャイアンツから熱心に入団を求められるも、ライヴァル・星飛雄馬との対決を強く熱望し、ホエールズに入団した左門豊作(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B7%A6%E9%96%80%E8%B1%8A%E4%BD%9C)も良い味を出していたし、彼の存在によってホエールズというチームに光が当たった面も在りましたね。彼の様なキャラ(野暮ったさの在るキャラ)は野球漫画に欠かせず、「侍ジャイアンツ」(漫画版)では矢張りホエールズの不二立彦、「ドカベン プロ野球編」ではバファローズの殿馬一人やホークスの岩鬼正美なんかが、そんな感じ。

ドラマ「柔道一直線」での高松英郎氏、“頑固親父”を具現化した様なキャラでしたね。と言うか、高松氏自体が「THE昭和の頑固親父」という風貌でした。でも、インタヴューでは照れ笑いを浮かべる等、別の顔を見せていたのが印象に残っています。

当たり前の話ですが、物故者の年齢は“亡くなった時点”の儘で、自身が長く生きれば生きる程、其の物故者の年齢を追い越してしまうもの。以前にも書いた事ですが、自分は亡き父親の享年というのを、ずっと意識し続けて生きて来ましたが、いざ其の年齢に並び、そして超えた時には、何とも言えない気持ちになったものです。

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