ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

中畑&江川両氏、斬り捨てられる

2005年05月19日 | スポーツ関連
やや旧聞に属してしまう話だが、5月4日にジャイアンツOB会幹事会が開かれ、参加した広岡達朗氏と中畑清江川卓両氏との間で激論が交わされたという記事が載っていた。中畑&江川両氏とも、次期ジャイアンツ監督の有力候補と目されているが(個人的には勘弁願いたい話だが(^o^;;;。)、一言居士の広岡氏らしく江川も、中畑も、次期監督と言われてはいるが物足りないね。彼らの下では、改革は行なわれそうにないと感じた。と一刀両断に斬り捨てたという。「こんな若僧にやらせる位なら、わしに監督をやらせろ!」というアピールか?

冗談はさておき、記事では”世代間ギャップ”とも書かれた意見の相違は、以下の2点が挙がっていた。

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① OBはもっと現役選手にアドバイスせよ!
広岡氏は「理論、技術に自信の在るOBは、もっと積極的に現役選手にアドバイスすべき。」と語り、中畑&江川両氏は「頼まれもしないのにアドバイスしようとすると、今時の選手は反発する。」と難色を示したという。

プロとしての高等技術を後輩に口伝して行くのは非常に重要な事だと思う。その事自体は間違っていない。問題は教え方に在るのだと思う。

広岡氏は「理論、技術に自信の在るOBは」という条件を付けているが、そもそも球界で名を成したOBは概して、自らの理論&技術が最高と思っている”お山の大将”が殆どではないだろうか。そんなOB達が勝手気ままに選手達を指導すれば、現場は大混乱を来たす。以前、「 OBと球界の距離感」でも書いたが、遥か昔にジャイアンツに存在した「諮問委員制度」なるものが正にそれだ。結果責任を問われない有力OB(諮問委員)が勝手気ままに選手の指導を行ない、チームの指揮系統は機能を果たさなくなってしまった。

善意から指導を行なう場合であっても、現場への配慮を欠かすと問題を生じ兼ねないというのに、自身の箔付け(「○○選手の育ての親」とか、「○○選手を一流選手に仕込んだのは、あの人の手腕が在ったから。」等と呼ばれたいが為だけに勝手気ままに指導を行ない、選手を”壊したら”、「わしゃ、もう知らん。」といった感じで逃げてしまう輩。一般企業にもこういった上司は少なくないが(笑)。)の為に指導という名の”現場介入”を図るOBの存在を少なからず感じてしまう以上、「頼まれもしないのにアドバイスをするのは如何なのものか?」とする中畑&江川両氏の意見にが在る様に思う。

体育会系のノリで、居丈高に現場介入を図るOBは百害在って一利無し。OBも常識と配慮を持って接すべきだろう。

② 練習中でもユニフォームを着用せよ!
現役選手達が試合前の練習中、専ら黒い練習着姿で、更に帽子やヘルメットを被っていない者が目立つ事を、「せめて開場後、ファンがスタンドに姿を見せる時刻になったら、試合用ユニホームを着るべき。それが礼儀でしょう。帽子やヘルメット着用は当然。現状ではみっともないし、誰が打っているのかも判り辛い。揚げ句、ピアスではねぇ。」と広岡氏は苦言を呈す。

一方江川氏は、「今や、一般企業でもノーネクタイや、スーツを着ない事が許され、そういうラフな感覚でないと入社希望者が集まらない時代ですよ。」と反論する。

個人的には、広岡氏の見解を支持したい。ピアス云々の部分はさておき(広岡氏は心底、あのピアスが御嫌いの様だ。)、ユニフォーム=戦闘服であると自分は捉えている。一旦戦場(グラウンド)に足を踏み入れた以上、戦闘服(ユニフォーム)を着用しないでいるというのは、メリハリをつける意味でもどうかと思う。ましてや、ファンは私人としてではなく公人としての選手を球場に見に来ているのではないか?球場外ならばどんな格好をしていようが選手個人の勝手だが、一度グラウンドに足を踏み入れたならば、ユニフォームを着用するのはファンに対する礼儀でも在ると思う。

ユニフォーム”非”着用を、省エネルックと同列に論じるべきではないと思うし、江川氏の発言には若手選手への迎合の姿勢が垣間見えてしまうと言ったら、言い過ぎだろうか(^o^;;;。
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長老OBと中堅OBの激論。個人的には1勝1敗の痛み分けと思うのだが。
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7 コメント

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こんばんは (drop)
2005-05-19 21:54:46
ども^^



①の件は自分も江川&中畑意見と同意ですね

②は難しいですけど・・・確かに開場時間になったら着てほしいですよね。遠くからじゃ誰かわかりにくいですし。
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いつも勝手にコメントを残して恐縮です (bp)
2005-05-19 23:24:15
勝手なコメントに丁寧に返答されるgiants-55さんに頭が下がります。



この件私もgiants-55さんに完全同意です。①は職務の範囲と責任とその成果の報酬の問題と思います。OBが教えて失敗した場合、その責任をどうとるのか?という問題です。仕事の範囲を明確にし、その仕事がうまくいけばその成果の報酬をもらい失敗すれば責任を取る、というのが流れだと思いますし、OBというあいまいな職務規定に職務権限は責任が取れないと思うのですが。



②はノースーツというのはアメリカのコンピュータ産業が広めたのですが、ウォール街も優秀な人をコンピュータ産業にとられないように、ノースーツをはじめました。コンピュータ産業のバブル崩壊とともにスーツ着用に戻す企業が増えています。まあ顧客とのちゃんとしたミーティングは常にスーツ着用でしたが。だから顧客を大切にするつもりがあるのならばユニフォームを着るべきです。



半年程前に始めてのコメントをさせていただいたのですが(球団合併問題について)、その時に思った問題をプロ野球界はまったく解決せず問題の根本を直視することすらせず今シーズンに突入した感じで、大きな失望を感じずにはいられません。長くなり失礼いたしました。



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どちらが監督になるのか (higu)
2005-05-20 00:26:35
「ソフトバンクに3連敗したらきついなー」と思っていたらどうにか勝ったジャイアンツ。‘ダメヘル軍団’とのゲーム差も縮まり、明日にも最下位脱出か。近頃、カープの勝利よりも巨人の敗北を願ってしまう自分が情けないです(苦笑) 



アドバイスは求められたらやるものだと、私は思います。



ユニフォームも本来ならグランドでは着用すべきでしょうが、サッカーでは試合直前の練習を含めてユニフォームは着ませんね。「戦闘服」は「戦闘」の場合のみ着用するということでしょうか。



江川氏と中畑氏。どちらが次期監督になるのでしょう‘V奪回’が最高にして唯一の命題である堀内巨人はまさかの低迷。これはひょっとすると……。



或いは先の二人以外の方が就任するのでしょうか。幸い、中日・阪神との差はさほど離れていません。ともかく堀内氏は一日も早く5割復帰を果たさねばいけませんね。
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お久しぶりです (DAI)
2005-05-20 01:41:15
夜の戯れ言、改め、鷹の戯れ言のDAIです。



自分は、広岡さんのあくなき理想を追う姿というのは嫌いではないのですが、確かに、相手を考慮せず、居丈高に振る舞うのはなぁ、とも思ってしまいます。



ただ、それを受け取る選手の選び方も大切なのかな?と、感じてしまいました。故・根本氏は、選手を集めるときに、変な話ですが、選手の家族構成からなにからなにまで調べ上げ、選手の「性格」も資質の一つとして、重要事項にしていたそうです。相手の言うことを素直に受け入れ、それでいて流されない。そういう選手を集めたとか。



肉体的な能力ばかりを重視して、選手を集めるのではなく、相手の言うことを素直に、謙虚に受け入れられる性格も考慮して、選手を捜し出す。そういうフロントの能力も大事なんではないでしょうか。
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長文失礼します (ハムぞー)
2005-05-20 06:11:06
>服装

練習時のユニについてはどちらでもいいですが、いわゆる「汗だし」に背番号をつけてないチーム、あれは誰が誰か判りません。

ファンの為、せめて背番号(ネームは別にいいですから)を入れて欲しいです。



少し脱線しますが、

環境省が「夏場のスーツ着用自粛」を言っておりますが、賛成です。

夏場の冷房のためのエネルギーは全て輸入している国が、ガンガンエアコンをかけて上着ネクタイの「正装」と言うのはどうでしょう?

日本は欧米と違い湿度が高いので、ネクタイ着用は体感温度に差が出ます。半そでにネクタイなら、長袖ノータイのほうが涼しいです。

そのオフィスでひざに毛布をかけている女性がいるのに、欧米の常識にあわせてものを考えるのはいかがでしょうか。

ルールを決め、国会議員と銀行員から実施すれば、いずれ定着します。(APECで当地の服装を首脳がしますよね。あんなイメージです)



>技術アドバイス

アドバイスは「後輩がそれを採用しなくてもまったく気にしない」のなら、なさればいいのでは?

沢山の視点意見の中で、本人が取捨選択することを尊重してやれば、ヒントは多いほうがいいかもしれない(ここは選手でないので判りませんが)。

そこに「OBの面子」が入るからややこしいのです。それならシンプルに「求められたときだけ」にせざるを得ませんね。
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>bp様 (giants-55)
2005-05-20 14:11:50
書き込み有難うございました。



勝手気ままに自分の思った事を書き殴っただけの駄文を、わざわざ読んで下さる方が居るというのは本当に有り難い事だと思っています。ましてや、書き込みを戴けるというのは光栄以外の何物でも在りません。御意見を拝読させて戴いた御礼の意味も込めて、拙いレスを付けさせて戴いているだけですので、bp様の御言葉に却って恐縮してしまう次第です(^o^;;;。



記事内でも触れたのですが、諸先輩が体得(又は口伝)されて来た高等な技術を、後輩に口伝するというのは非常に有意義な事だし、されるべき事だと思うんですね。唯、問題なのは教える側が自身の利益の為だったり、現場介入を図ろうとする等の妙な意図を持った場合。そして、責任の所在が曖昧だったり、コーチの存在が蔑ろにされたりという問題も在りますよね。



ハムぞー様が仰っている様に、「後輩が自身の判断で、そのアドヴァイスを採用しなくても気にしない。」という雰囲気が在れば、それはそれで良いのでしょうが。



会社でもそうですが、上の面子を立てつつ、提案を拒むのは非常に難しい事です(笑)。



合併騒動の反省が活かされているのかどうなのか。それは、数年後になってみないと判らない事かもしれません。”表面的には”ファン・サービスの徹底を図ってはいますが、御指摘の様に根本に横たわる問題点(ドラフト制度、12球団を維持する為の方策、引退した選手のケア等。)は先送りにされている気が自分もします。一部の球団関係者や選手だけで、密室で遣り取りするのではなく、国民的なスポーツであるからこそ、ファンを含めた開かれた議論を行なって欲しいです。



ホリエモンも”真に”球界参入を図りたいので在れば、持論のネットの特性を発揮して、ファンを大動員しての球界改革ムーブメントを起こせば良いのにと思うのですが・・・。
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>higu様 (giants-55)
2005-05-20 14:29:50
書き込み有難うございました。



ホークスとの3連戦、正直ジャイアンツの3連敗を覚悟していました。1戦&2戦を通じて痛感させられたのは、ホークスの選手達の野球感の高さ。投打共に、唯投げたり打ったりというのではなく、状況に合わせた理に適った野球をしているなあという事。又、「常に次に起こり得る事態を幾つか想定して、プレイに当たっている。」というのも強く感じました。”大人の野球”という感じです。



反してジャイアンツの場合は、レギュラーの平均年齢こそホークスのそれに比べて”大人”なのですが、やっている事は、「唯、バットを振り回しているだけ。」、「定石通りのピッチングに固執し過ぎ。」という余りにもプロとしては情けない事のオンパレード。ツボにはまった時には大勝ちするも、1点差負けが目立つのはこういった事が原因かと。



その意味では、カープは大人の野球をしているチームの一つだと思っていますので、歯車さえ噛み合えば、冗談抜きにして上を目指せるチームだと今でも思っています。



思うのですが、アドヴァイスってTPOが非常に重要ではないかと。嘗て、王選手が二本足打法(こういう言い方も変ですが(笑)。)で「三振王」と揶揄されていた頃、様々なアドヴァイスをされたそうです。やがて、荒川打撃コーチと巡り合って、一本足打法(ふと思ったのですが、言葉狩り全盛の今、この表現も放送禁止に当該してしまうのでしょうか?もしそうで在れば、全くおかしな事だと思います。)を確立します。



王さんが当時を回想して語っておられたのは、「自分がどん底迄突き落とされた状態で、荒川さんの理論と巡り合えたのが良かった。それ迄にも多くのアドヴァイスを受けたが、正直、自分の打撃に少なからずのプライドを持っていたので、すんなりと受け入れられなかったという事は在るかもしれない。」と。



選手自身がトコトン迄追い込まれ、自身の頭で悩みに悩んだ末に与えられたり、求めて得られたアドヴァイスがより意味を持つという事なんでしょうね。
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