ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

ニシカマエンシス

2024年12月10日 | 時事ネタ関連

*****************************************************************
鎌倉の土からプラスチック分解、『ニシカマエンシス』と名付ける・・・小学校花壇で発見」(12月8日、読売新聞

プラスチックゴミ問題を解決する糸口と成るか。慶応大の研究グループが、ストロー等の原料となるポリプロピレン(PP)を分解する菌を発見した。添加剤PーLife(ピーライフ)配合したPPを、神奈川県鎌倉市立小学校の土に埋めて実験した。菌は「西鎌倉の土から取れた。」を意味する「ニシカマエンシス」(仮称と名付けられ、福岡市で11月28日に開催された日本分子生物学会で発表された。

ピーライフは植物由来の添加剤で、分解性プラスチックに配合されると微生物が分解し易く成る。事は判っていたが、分解菌は見付かっていなかった。

西鎌倉小で2022年秋、6年生が給食で使うPP製ストローをピーライフを添加した物に変更。女子児童の問題提起切っ掛けと成った「地球にストロープロジェクト」が始まった。

使用済みのストローは熱処理後に粉末状にされ、校庭の花壇の土に埋められた。其れ等を慶応大理工学部宮本憲二教授生物機能化学)の研究グループが分析した所、複数の分解菌が発見された。

改めて発見した菌でストローを分解させた所、2週間で7%程度の重量減少が見られ、宮本教授は「短期間で此れ程分解出来たのは、非常に画期的な事。」と説明する。内外の土を集めた実験でも、何の土でも「ニシカマエンシス」が増えていたと言う。

今後、分解メカニズム解析し、PP以外のプラスチックへの応用等も検討する。分解菌がゲノム解析等で新種と判明すれば、「ニシカマエンシス」として国際機関から正式に認められる可能性も在ると言う。

11月25日の発表記者会見に立ち会った松尾崇市長は、「地域や関係者にとって、夢や希望の在る話。正式に決まってくれると嬉しい。」と話した。
*****************************************************************

10年前の「マイクロビーズ」等、プラスチックによる環境汚染に付いて、ブログでは過去に何度か取り上げて来た。人類の生活を豊かにした事は事実だが、「プラスチックの"の面"を、どう改善して行くか?」が大きな課題だった訳だけれど、今回のプラスチック分解菌「ニシカマエンシス」の発見が、課題解決の糸口に成ってくれれば、非常に喜ばしい事だ。

「ピーライフは植物由来の添加剤で、難分解性プラスチックに配合されると微生物が分解し易く成る。」との事で、ピーライフ自体は問題無いと思うが、分解された結果自体は、全く問題無いのだろうか?微生物によっての分解という事なので、まあ問題は無さそうだけれど。

他のプラスチック素材への応用やコスト面等、今後、色々調査&検討する事が在るだろうけれど、興味深い話では在る。


コメント    この記事についてブログを書く
« 「推しの殺人」 | トップ | 空気が読めない人達 »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。