ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

“記事に載っている情報”だけでは首を捻ってしまうのだが

2015年10月27日 | 動物関連

*********************************

DHA回帰率アップ 記憶力が向上か」(10月27日、朝日新聞

 

「高級として知られる鮭の一種サクラマス稚魚に、ドコサヘキサエン酸(DHA)を混ぜた餌を与えて、故郷の川に帰って来る確率を高める事。」に、北海道大岩手大等が成功した。3、4年掛け実用化し、漁獲量の増加に繋げる

 

食べさせたのは、マウスの実験で記憶力を高める効果が在ったDHAや、αリノレン酸エイコサペンタエン酸(EPA)青魚荏胡麻に多く含まれる。

 

北大の上田宏特任教授(魚類生理学)等は2013年5月、此れ等を含む特殊な餌を1歳半の稚魚1,500匹に6日間掛けて与えた後、岩手県野田村安家川河口から数百上流放流。翌年8~10月に識別用のタグを腹に埋め込んだサクラマスが5匹、帰って来た。2014年2月の実験でも、1,274匹中の7匹が、今年9月に姿を見せた。

*********************************

 

魚油にはDHAやEPAが豊富に含まれているのだから、(魚で在る)サクラマスの餌に敢えてDHA等を混ぜても意味在るのかなあ?」と思ったのだが、DHA等が豊富に含まれているのは青魚の魚油なのだとか。白身魚に分類される鮭の場合は、此れ等が混ぜられた餌を与える事で、記憶力が向上出来るという事なのだろう。

 

、今回の記事を読んで首を捻ってしまった点が在る。「特殊餌を与え、“故郷”に戻って来た稚魚の割合。」が、「1,500匹中5匹」(約0.3%)及び「1,274匹中7匹」(約0.5%)という事だけれど、此の低い“帰還率”で「効果が在った。」と言えるのだろうか?

 

又、“記事に載っている情報”だけで言えば、「特殊餌を与えなかった稚魚の帰還率」が無く、其れだと効果の程は判らないと思う。当然、実際には比較していると思うけれど・・・。


コメント    この記事についてブログを書く
« 「2005年度ドラフト会議... | トップ | 良い香りとは言えないけれど... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。