ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

サー“キ”ンボー“ト”

2018年02月17日 | 其の他

昔は普通に行われていたけれど、今の若い子達からすると「嘘でしょ!?」と思ってしまう事って結構在ると思う。以前に書いたけれど、「大好きな歌手の歌を録音すべく、テレヴィの前にカセット・デッキを置き、(ケーブルにてテレヴィとカセット・デッキを直接繋ぐなんて時代では無かったので)録音前に家人に『今から録音するから、絶対に音や声を出さないで!』と頼むも、録音中誰かが決まって音や声を出してしまい、再生すると其の音や声が入っていて、言い争いになった。」なんていうのも、そんな1つだろう。

 

記憶を手繰り寄せると、自分が初めて夢中になった女性アイドル山口百恵さんだった。当時、同級生の男子の多くが百恵ちゃんのファンだったと記憶している。そして、百恵ちゃんの次に夢中になったのはピンク・レディー。大ブームを巻き起こした彼女達だけに、同級生は男女を問わず夢中となり、彼女達の歌を激しい振り付けと共に再現するのが、毎日の光景だった。

 

当時の人気アイドルは、3ヶ月置きに新曲を出すのが一般的。「ピンク・レディーの新曲を逸早くキャッチし、其れ披露すれば、同級生達から一目置かれる。」というのが在り、毎週末にラジオで生放送される歌番組をチェックしていたもの。で、「さあ、遂にピンク・レディーの新曲が決定しました。」と“ディスク・ジョッキー”が発表すると、慌てて“ラジカセ”の録音スイッチを入れ、録った歌を元に歌詞を書き写した。

 

「録った歌を元に歌詞を書き写した。」と書いたけれど、此れが結構大変な作業。何しろ音質が余り良く無かった事に加え、良く知らない用語が使われていたりもしたから、1フレーズ再生しては巻き戻し、又、1フレーズ再生しては巻き戻しては確認するという感じ。今ならば真偽の程は別にして、新しい情報は検索すれば直ぐに手に入れられるけれど、インターネットなんて影も形も無い時代の話だ。

 

で、今から41年前の1977年の事。週末にラジオで歌番組を聞いていた所、ピンク・レディーの新曲が決定したというではないか。タイトルは「渚のシンドバッド」【動画】。早速録音開始。実に軽快な曲だ。

 

何時もの様に、録った歌を元にして歌詞を書き写す作業を始めたが、何度確認しても意味不明な用語が。仕方無いので、聞こえた書き写し、翌日、学校に持って行った。

 

「へー、新曲は『渚のシンドバッド』っていうんだ。どんな感じの曲だった?」、「どんな振り付けなんだろうね?」等、わあわあ言い乍ら話していたのだが、皆が皆口にしたのは「此れ、どういう意味なんだろうね?」という事。何度聞いても意味が判らなかった、「ここかと思えば またまたあちら 浮気な人ね♪」に続くサー“キ”ンボー“ト”なる用語だ。何しろ皆ガキんちょだったので、語彙力は乏しい上に、想像力も高くは無い。「渚のシンドバッド」がTVで字幕付きにて流される様になって、初めてサーフィン・ボードで在る事が判った次第サーフィンなんて良く知らないガキんちょ集団だった。

 

「渚のシンドバッド」というと、今でも「サー“キ”ンボー“ト”」の思い出が蘇って来る。


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