東京新聞の読者投稿欄「発言」。17日付けの朝刊では、27歳の男性会社員A氏(此処では、匿名とさせて貰う。)が「レシート処分 店員は配慮を」という投稿をされていた。内容を要約すると・・・。
A氏が毎朝利用している駅前のカフェでの話。彼は財布の中がレシートだらけになるのが嫌で、会計の際には「レシートを受け取らない。」事を店員に伝えているのだが、或る男性店員は何時もレシートを丸く握り潰して塵箱に入れるのだとか。「確かに小さく丸めた方が塵箱に入れ易くなるだろうが、レシートが『くしゃくしゃ。』と音を立てて丸められ、捨てられる様子を見ると、悲しい気持ちになる。」とした上で、「コンヴィニ等でも、同じ様にレシートを丸めて捨てる店員が時々居る。悪気が無いのは百も承知しているが、改善して欲しいと細やかに願っている。」とA氏は締め括っている。不快な場所ならば別の店を利用すれば良いだけの話だが、件のカフェは「気さくな店員が多く、心地良い場。」なのだとか。
で、此の投稿を最初読んだ時、「所有を放棄したのだから、其のレシートがどう扱われ様と、ああだこうだ言うべき事かなあ?」という思いが正直在った。自分も財布の中はすっきりさせておきたい方なので、保証書に添付する場合や、買い物の量が多くて店員の金額打ち間違いが起きそうな場合等を除いては、原則的にレシートは貰わないスタンス。店員が目の前でレシートを丸め、塵箱に捨てるという事も何度か在ったけれど、特に何とも思わないで来た。
でも、少し考えると、「仮に所有を放棄したとしても、目の前でくしゃくしゃに丸められて塵箱に捨てられというのは、自分自身がそう扱われている様で、嫌な感じがするかもしれないなあ。」と思う様に。自分は何とも思わなくても、人によっては悲しく感じる事も在ろう。
そういう店も実際に在るが、「『レシート不要。』と言われた場合、店員がレシートを其の儘“不要箱”に入れる。」というのは「在り。」だろう。「レシートを丸めてくしゃくしゃにする事無く、そして直接塵箱に捨てずに、一旦は“不要箱”に入れる。」という“配慮”が在れば、A氏も納得出来ると思う。
私はレシートはたいていそのままもらってしまう方ですね。
後で見直すことはほとんど無いけれど。
おかげで財布の中は・・・(苦笑)。
閑話休題
私は目の前でくしゃくしゃと丸められ、ポイ捨てされたとしても気になりません。
これもたぶん見方を変えれば、と思いますが、丸めずにそのまま不要箱に入れられたり、ゴミ箱に直行になったら、他のお客か別の店員に買い物の内容を見られてしまう可能性だってありますよね。
他人にプライバシーを覗かれるような不快感を覚える人もいるのではないでしょうか。
そう考えると、他人から容易にレシートの内容を見られないよう、くしゃくしゃと丸める行為はプライバシー保護の親切心かもしれないですね。
深読みしすぎですか?(笑)。
店員の捨てるサマが嫌ならば、レシートを受け取って自分で捨てればいんではないですか。私はいつもそうしてます。
レジの店員の仕事はレジを打ち、清算してレシートを発行するまでが仕事でしょう。だったら、それを受け取ってやるのが客としての務めではないですか。お客様は神様ではありません。客は客としてのやるべきことがあるのではないでしょうか。
私の本業は購買仕入れです。いわばプロの客です。仕入先の営業はもプロです。買うほう売る方、どっちが上ででっちが下でもありません、お互い様です。30年も購買仕入れ稼業をしていて、そういうのが身につきました。
近年、世間では所謂“断捨離”が広まっている様ですが、自分の場合は昔から割合“不要と思われる物”は捨てられるタイプ。(後から「捨てなければ良かった。」と後悔する事も結構在ったりしますが。)だから、レシートも記事中で書いた様な例外を除き、貰った場合でも捨てています。
「プライヴァシー保護の観点」というのは考えが及びませんでしたが、個人情報保護が強く叫ばれている昨今では、そういう観点から丸めて捨てるという指導がされているケース“も”在るかもしれませんね。
会計の際、レジを打ち終えた時点で「レシートは要りません。」と断る様にしているのですが、言い忘れて貰った際には、レジ横に置かれている“不要箱”、又は塵箱に自分で捨てています。其の際は無意識の内に、丸めてくしゃくしゃにした上ですね。
確かに丸めて捨てられるのが嫌ならば、一旦受け取った上で、自身で塵箱に捨てるという形にすれば、A氏も不快な思いをしなくて済む。(A氏も書いている様に)店員の側に悪意が無いだろうだけに、そういう形で行った方が、双方にとって良さそう。
giants-55さんが書かれてますように、「不要箱」に入れる方がマシでしょう。それによく考えると、クシャクシャに丸めて捨てたら、かさばって塵箱の容積が増えて効率悪いと思うのですが。回収箱に入れる方が、丸めないだけ、より多く塵箱に収まると思います。
で、それよりも今回の記事で感じたのは、「客が不要の場合は、レシートそのものを印刷しないでもいいのでは」。いわゆるペーパーーレス化を実行してみてはどうかという事です。
銀行のATMでも、明細票発行要不要の選択が画面で出来ますし、コンビニでも酒や煙草を購入の際、未成年か否かをタッチパネルで押すようになってますから、レジで精算の前に客がレシート要不要の選択をタッチパネルで選択する事も技術的には簡単だと思います。無論そこまでしなくても店員が「発行しますか」と聞いてもいいし。何よりも、紙資源の節約、ゴミの量の削減という、今の時代のニーズに合ってると思います。
まあいずれ、スマホかざすだけで決済とかのIT化が進めば、レシートは不要になって行くとは思いますが。
御金の流れを把握するというのは、無駄な出費を無くす意味でも、非常に重要な事だと思います。自分の場合、矢張りエクセルで税金やら保険料やらの大まかな出費に付いては記録&チェックしているのですが、日常的な出費に関してはざっくりとしか把握しておらず、反省しきりです。
「客が不要の場合は、レシート其の物を印刷しない選択肢が在っても良い。」というのは、自分も以前思った事が在ります。税務処理等の面で問題が無ければ、資源の節約の観点からも一考されて良いでしょうね。