ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

同世代の死

2005年07月13日 | 時事ネタ関連
人生の終着点で在る「死」。絶対的な権力者で在っても、身体から「生命」が抜け落ちた瞬間に、他者と等しく「モノ」と化す。それは不可避な現実である。縁もゆかりも無い人間の死で在っても、その報に触れた時に何かしらの感慨を受けるもの。ましてや、その死が同世代のもので在れば、その感慨は一入なのではないだろうか。

一昨日、”破壊王”と称された一人のプロレスラーが、40歳の若さで急死した。橋本真也氏だ。「阿部四郎リターンズ」や「さらば、”全女”!」でも触れた様に、嘗ては熱きプロレス・ファンだった自分。夢中になって試合を見ていた時代は遥か昔に過ぎ去ってしまったが、それでも蝶野正洋氏や武藤敬司氏と共に”闘魂三銃士”と呼ばれていた頃から彼を知っている。又、プライベートの時間に二度程彼と話をする機会に恵まれたのだが、凄まじい闘志を燃やすリング上とは異なり、柔和で気さくな雰囲気のギャップに魅せられもした。そして何よりも、同世代という事で彼は気になる存在で在った。

岡田有希子さん、堀江しのぶさん、可愛かずみさん、沖田浩之氏・・・。生を終えた形は様々なれど、同世代の死はその度毎に衝撃的だったし、今でも心に深く刻み込まれている。橋本氏の死も衝撃的で在り、今後も心の中に深く残り続けて行くと思う。

元々、高血圧気味で中性脂肪も高かったと言われている橋本氏。その死因は脳幹出血だった。彼の死に多くの人が哀しみのコメントを発していた。その中で最も印象に残ったのが、同じくプロレスを生業にしている高山善廣氏の言葉だった。昨年に脳梗塞で倒れた経験を持つ高山氏は、橋本氏に哀悼の意を表した後、次の様な言葉を述べている。

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(プロレスラーも)出来る健康管理は全部やらないと。『プロレスラーらしく在れ。』なんて馬鹿な事をしている場合じゃない。太く短くって言うけど、プロレスラー人生はともかく、本当の人生は別問題。レスラーだからといって『豪傑で在るべき。』、『みみっちい事をするな。』と言うのはもう止めよう。指導者はこれから気を付けなくてはいけない。
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全く同感だ。人間生きてこそ花。その死によって、哀しみ嘆く人がどれだけ居るか自覚すべきである。不可避な形での死は別だが、生きたくても生きられない人が少なからず居る事を考え、「生きる」事をもっと重要視して欲しい。

この世に未練を残して旅立ったであろう橋本氏。あの世で何を思っているのだろうか・・・。

さらば、破壊王!
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3 コメント

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太く短く (オイラ)
2005-07-14 22:37:34
熱く生きようとするのはいい。本当に太く短く死んでしまうのは確かに…。彼の場合はそうなってしまったのだから最期は讃えてあげたい☆
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TBありがとうございます (ota)
2005-07-14 09:40:45
はじめまして。

高山選手の言葉を私もこちらで始めて知りました。ありがとうございます。

橋本さんがどれだけ自己管理に気をつけていたのかは計り知れない部分ではあります。

でも、生きることが大前提。失ってからでは遅いんですよね・・・。
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Unknown (餅きなこ)
2005-07-13 23:17:51
 高山善廣氏の言葉、ココではじめて知りました。いい言葉ですね。

 きなこも、ママからもらった命を大切に、今後も生きたいです。

 しかし、きなこも、破壊王の急死に対してのブログを書いたけど、ば○こう○ちさんのブログとなんか違うの。

 う~ん、ココのブログは、大人のかほりね。
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