ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

この手紙を拾ってくれた誰かさんへ

2006年02月14日 | 其の他
しばしば覗かせて戴いているブログの一つ「そんな女の独り言」。昨日は「サクラサク 懐かしい思い出」という記事で、高校時代の文通友達との手紙の遣り取りに付いて触れられている。そして、メールと対比しての手紙の良さを、字はその人の気持ちを表すと思うし、届く迄の日数が又、気持ちを溜める。『届いたかな?』、『返事どうかな?』というワクワク感。書いて在る字の筆圧迄が、受け取り手に伝わり、それだけでも元気付けられる事も在るのだ。としている。

「届く迄の日数が又、気持を溜める。」という部分に、非常に共感を覚える。メールは確かに便利なのだが、”基本的には”直ぐに送受信出来るが故に、気持を溜めるというプロセスが抜き取られてしまった様に思うのだ。

この文章を拝読していてふと思い出した昔の記憶が在る。あれは、小学校の低学年の頃だっただろうか。何時もの様に近所の公園に遊びに行った際、草むらに萎んだ風船が落ちていた。そして、その風船に付いている糸の先には、ビニール袋に包まれた封筒が付いていた。「何だろう?」と思い、中を開けた所、花の種と共に次の様な内容の手紙が入っていた。(実際には、誰が拾っても読める様に平仮名主体で書かれていたと記憶している。)

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この手紙を拾ってくれた誰かさんへ

手紙を拾ってくれて有難うございました。私は大阪の中学生です。花が大好きで、日本全国に一杯花が咲いてくれたら良いなと思っています。花の種を入れた封筒10通を、それぞれ風船に付けて飛ばしたいと思います。拾ってくれた人が、庭にこの種を蒔いて花を咲かせてくれたら、私は嬉しいです。大阪から、一杯の花が咲くのを楽しみにしています。宜しく御願いします。 ユミコ
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手紙に記された日付は、確か1ヶ月位前だったと思う。恐らく、大分前から草むらに落ちたまま、拾われる事を唯待ち続けていた手紙。子供心にこの手紙が何とも愛しく思え、書かれている通り自宅の庭に種を蒔いて、毎日水を遣り、花を咲かせた。花の名前は判らなかったが、白くて綺麗な花だった。

この手紙には彼女の住所等は記されていなかった為、文通友達に発展する事は無かったのだが、それから暫くして自分も彼女と同様に、1個の風船に封筒を括り付けて空に放った。自己紹介と共に「御手紙下さい。」と記した、文通友達を求める内容だった。以降、「どんな人が拾ってくれるのだろうか?」、「可愛い女の子だったら良いなあ。(この頃からスケベ心満載だった訳だ。)」等と思いながら、それこそ「気持を溜めて」返事を待ち続けた。結局、返事が来る事は無かったのだが、このドキドキしながら待ち続けた気持を思い出すと、懐かしさと共に、何とも言えない心の疼きを覚える。*1

*1 その後、性懲りも無く手紙を入れた小瓶に栓をして、近所の川から流した。やはり、拾ってくれた人から返事を求める手紙だったのだが、こちらも見事に爆沈だった。

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9 コメント

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お手紙 (さいん)
2006-02-14 18:37:55
>届く迄の日数が又、気持ちを溜める

先日、何気なく見た「金スマ」でやっていた、女優・大竹しのぶさんのドキュメントの中でもそんな言葉が出てきました。

つくば博の企画で、亡くなった最初の旦那さまからの手紙が15年の時間を経てしのぶさんと息子さんのもとへ届けられたとか。ロマンティックな話です。



風船やあきびんの中に手紙をつけて…というのは一時はやりましたね。

実は私もやってみたことがありますが、返事はゼロでした。残念。

今はすっかり筆不精になってしまった私ですがこちらの記事を読んで「久しぶりに手紙でも書こうかなぁ」という気分です(^^)
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>さいん様 (giants-55)
2006-02-14 21:41:55
書き込み有難うございました。



金スマは見ていないのですが、以前にもつくば博の企画で、若くして亡くなられた御子さんの手紙が、時を経て届いたというニュースを目にしました。将来の自分に当てた手紙だったのですが、当人がもうこの世には存在していないという事が、何とも哀しさを覚えました。



風船や空き瓶に手紙を付けて(入れて)というのは、一時期結構流行りました。自分が拾ったのはブームの前だったと思いますが、「面白い事をする人が居るんだなあ。」と感動しました。



で、さいん様も爆沈されたんですね^^;。実際に返事を貰えた方の話とか聞いてみたい気がします。
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イイ話ッス! (miyashiro)
2006-02-14 22:33:35


こんばんは。



職場のお昼休みにROMさせていただきましたが、なんかとてもイイ話で、心がほのぼの感で満たされました。風船とお花(の種)...素敵です!特に風船って、いくつになてもメルヘンを感じますよね。おじさんになっても...(^_^;)



2/7のとあるニュースによると、小瓶に手紙を入れて海に流した米国の船長がいたそうで、拾った英国の方は、書かれてあった差出人(米国の船長)宛てに「海を汚すな!」と叱責する手紙を送ってきたとか。



その通りではあるかもしれませんが、なんともコメントのしようがありません(苦笑
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いい話だよな (帆印)
2006-02-15 07:27:48
上記のニュースが、俺も浮かんだなぁ。

しかし、こういう輩(英国人)は野暮というものだな。これじゃ、アメリカ人の船長のほうがロマンシストだと思わざるを得ない。

断言しよう、漂流はロマンだ(笑)

ゴミと、ロマンの区別は俺でさえつくわい!



しかし、giantsさん差出人の名前まで、覚えてるとは・・さすがだなぁ。





http://news.yahoo.com/s/ap/20060204/ap_on_fe_st/bottle_blast;_ylt=ApDB7xkpYMvG0s2mMSJJfm4sQE4F;_ylu=X3oDMTA5aHJvMDdwBHNlYwN5bmNhdA--
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ラブレター (インモラルゾーン・クマさん)
2006-02-15 18:27:46
なんとなく、子供の頃に頂いたラブレターを思い出すお話ですネ。

いちお~私も貰った事があるんですヨ。

数少ない自慢話です(笑)

エンピツで書いたラブレターだったんですが、これが消しゴムで修正した跡だらけで、しかも誤字脱字だらけで・・・今、思い出すと微笑ましいです。

メールは便利だけど・・・こ~ゆ~微笑ましさを感じさせてはくれませんネ。

ラジオのDJは「最近の手紙は、ワープロ文書で、誤字脱字が少なく、読みやすい」そうです。

でも修正だらけ、誤字脱字だらけの手紙も、それなりに味があるんじゃないでしょうか?

デスクの横に転がった、短くなったエンピツを見て、ふと思いました。

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はじめまして。 (インモラルゾーン・ミザリィ)
2006-02-16 16:30:26
クマさんやマゾンちゃんと一緒のHpを運営しているミザリィです。はじめまして。

しかし、ロマンチックなお話ですネ。

最後の「爆沈」は笑えますけど(笑)

考えてみたら、ラブレターって言うのはあるけど、ラブメールって言うと、なんかアダルトサイトっぽいよネ(笑)

手紙はカタチに残るから、キモチが継続するけど、メールなんて「削除!」ってスグ消える・・・。

それは、やっぱり心が希薄になりがちです。

ラブレター・・・最近、書いてないネ。

ラブレター書きましょう。

それでチョッピリ幸せになれるから・・・。

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にゃ! (インモラルゾーン・マゾン)
2006-02-16 16:37:43
綺麗な話だにゃぁ~!

しかし、顔も、声も聞いた事のない女性に、淡い恋心を抱いたgiants-55サン、なかなかロマンチストではあ~りませんか?(笑)

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>インモラルゾーン・ミザリィ様 (giants-55)
2006-02-16 19:30:00
初めまして。書き込み有難うございました。



インモラルゾーン・マゾン様&インモラルゾーン・クマさん様に次いで、インモラルゾーン軍団(笑)の重鎮が御出で下さった事に、心から感謝申し上げます。



ラブ・メールっていう事場の響きは、エロさを感じさせますね。でも、最近ではCMでもこの言葉が使われ出しているので、その内何の違和感も無く使われだすのかもしれません。



風船や空き瓶に手紙を付けて(入れて)・・・なんていうのは、自然環境云々が声高に叫ばれている今、批判的な見方も出て来ているのでしょう。その考えは判らなくもないのですが、何かロマンが無いなあと思ったりも。ロマンと現実の共存は難しいという事なのでしょうか。



これからも宜しく御願い致します。
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ダイアナ妃 (syuu)
2006-02-18 12:13:34
 以前観たテレビで、ダイアナ妃のことがやっていたのですが、ダイアナ妃は息子さん達が20歳になったときに読むようにと、手紙を託されていたそうです。その話を聞いて、「私も娘が1歳になったときに、20歳になったときに読む手紙を書こう」と思っていたのに、すっかり忘れてしまっておりました。

 でも、色々な可能性を秘めた小さい頃に、子供が大きくなった時のことを色々考えながら、その子供へ書く手紙・・・なんだか素敵だなと思いました。

 瓶に詰めた手紙も、とても素敵ですよね。文字だけで相手のことを想像し、その人の生活を想像し・・・。これ以上に夢があることって、あまりないでしょうね。
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