ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

「ゼロ・グラビティ」

2013年12月25日 | 映画関連

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地表から600kmも離れた宇宙で、ミッション遂行していたメディカル・エンジニアのライアン・ストーン博士サンドラ・ブロックさん)とヴェテラン宇宙飛行士マット・コワルスキー(ジョージ・クルーニー氏)。すると、スペース・シャトル大破するという想定外の事故が発生し、2人は1本のロープで繋がれた漆黒無重力空間へと放り出される。

 

地球に戻る交通手段で在ったスペース・シャトルを失い、残された酸素も2時間分しかない絶望的な状況で、彼等は懸命生還する方法を探って行く。

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「91分という短い時間の中に、SFアクション恋愛だと、様々な要素が詰まった面白い作品。」等と、高い評価を得ている映画ゼロ・グラビティ」を観て来た。*1

 

「色んな意味で驚かされた映画」というのは、此れにも幾つか在った。20年前に公開された映画「ブルー」もそんな1つで、「最初から最後迄、スクリーンに映っているのは青色だけ。」というのには唖然とさせられたもの。

 

「ゼロ・グラビティ」も「色んな意味で驚かされた映画」として、忘れられない存在になりそうだ。何しろ91分の間に顔出しで登場する人物は2人だけと言って良く、其の内の1人で在るジョージ・クルーニー氏も“脇役”と言って良い感じ。極端な言い方をしてしまえば、サンドラ・ブロックさんの1人芝居状態な映画なのだ。「個人制作の映画」ならいざ知らず所謂ハリウッド映画」で、こんな大胆な設定は記憶に無い。

 

スペース・デブリ(宇宙塵)が増加し、宇宙空間を飛び交う其れ等によって、人工衛星有人宇宙船等の施設が破壊されたり、乗員の生命が脅かされる可能性が高まって来ている。」という話は知っていたが、高速で飛び交うスペース・デブリを映像として見ると、改めて怖さを感じた。無重力空間では、俊敏な動きが出来ないだけにだ。

 

映画と言うよりも、TDLUSJアトラクションを体験しているみたいな感じ。というのが、此の作品を見ての感想。91分という短さや3D、そしてストーリー的に深みが無く、映像を楽しみ作品。という点で。

 

「宇宙空間に放り出され、行方不明になったマットが、唐突に現れ、そして船内に入り込んで来た。」時には、「余りに御都合主義だなあ。」と呆れ返ったが、“ああいう展開”なら在りなのかもしれない。個人的には在り来たりな展開に感じられ、少々白けが。

 

映像は楽しめたし、御金を出して観る価値は在ると思うけれど、大絶賛する程の作品とは思えなかった。総合評価は、星3つとする。

 

*1 「お楽しみはココからだ~ 映画をもっと楽しむ方法」というブログ運営されているKei様が、「ゼロ・グラビティ」という記事の中で、「(此の作品には)“命の再生”のメタファー随所に盛り込まれている。」と具体的に例示された上で、不朽の名作2001年宇宙の旅」には「“生命の誕生”のメタファー」が仕込まれており、「『ゼロ・グラビティ』は、『2001年宇宙の旅』にオマージュ捧げているのかもしれない。」と指摘されていた。言い得て妙で在る。


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2 コメント

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暇で暇で見てしまいました。 (マヌケ)
2013-12-27 09:27:41
時代が進めばスペースデブリの回収業者=廃品回収、リサイクル業者という未来もあるのでしょうね。 宇宙ゴミの大半はアメリカ・ロシアの人工衛星なのだから、両国がいちばん責任を持って対処してください。ですね。 大きな地球が見えているのですけど、すぐに助けに行くこともできず、ちっぽけな人間が必死にもがいて生きようとするところが体に力が入りました。 見ていて自分も呼吸ができなくなるような錯覚にも陥りました。 無重力空間の疑似体験映画ですね。
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>マヌケ様 (giants-55)
2013-12-27 10:14:42
書き込み有難う御座いました。そして一足早いのですが、本年も御世話になりました事を、併せて感謝申し上げます。

宇宙滞在者が増えて行く過程で、仰る様に「スペース・デブリの回収」というのが必要となって来るでしょうね。

3D版を観た事も在り、無重力空間に放り込まれた際の“パニック度”は、我が身の様に感じられましたし、巨大な宇宙に於ける人間の小ささを思い知らされた作品でした。
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